【(元)副主将ブログ】 Pick Up選手!!!⑨ 「若園茜(棒高跳)」

筑波大学陸上競技部のWebサイトおよび副主将ブログをご覧のみなさま

(元)男子副主将の川村です。

 

もうすぐ12月です。もう季節は冬。陸上競技選手はみなすべからく冬季練に入ります。

唐突ですがみなさんは冬が好きですか?夏が好きですか?

僕は夏が好きです。理由はただひとつ。「長期休暇が長いから」

しかし今年は4年生。長期休暇も関係なくほぼ休みの1年間を過ごしています。

そこでふと、夏が好きな理由が今年は説明できないことに気づきました。

では、なぜ夏が好きなのか。明確にはわかりませんが、夏は陸上の大きな大会が多いです。

戦いの季節です。暑いよりも熱い季節。それが好きだったのかもしれないと感じると同時に、もうあの季節はやってこないことにも少し寂しさを感じました。

 

と、今回の前置きも長々と失礼しました。

(元)学生役員インタビュー第3段は跳混ブロック棒高跳パート4年、女子副主将としてその熱いハートで筑波大学を女子総合優勝奪還に導いた「若園茜」をPickUpです!

 

「蜂のようにポールを刺し、蝶のように空に舞う」(*跳躍3年「茂 沙織」と考案)

陸上競技で最も繊細な技術を要する棒高跳に取り組みながら、女子副主将としてチームを引っ張ってくれた若園。その想いと決意に迫ります!

では、インタビュー本文です!どうぞ!

 

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<プロフィール>

名前:若園 茜(わかぞの あかね)

所属:体育専門学群

出身:岐阜県

専門種目:棒高跳

自己ベスト:3m90cm

シーズンベスト:3m90cm

個人ページhttps://tsukubathletics.com/?sp_player=%e8%8b%a5%e5%9c%92%e8%8c%9c%e3%80%80akane-wakazono

 

 

いつかみんなでこれができたら

 

川村

 同じ副主将同士話を聞いてみたかったんよなー!今日はよろしく!では、さっそく今シーズンを振り返って感想を教えてください!

 

若園

 よろしく!今シーズンは4年間で1番目標に対する達成率が低かったんよね。。。「4m跳ぶ、インカレ優勝する」っていう4年間の目標も達成できず。でも、主観的な達成感?は高かったよ!今振り返ったら悔しいって思うけど、その時その時一生懸命やったからやり切ってこの結果ならって感じかな。

 

川村

 なるほどなぁ。もちろん客観的に目標達成できるかも大切やけど、主観的に満足できるかどうかっていうのは競技者としては大切やな。

 

若園

 後は、シーズン中すごいバタバタして、あっという間に終わっちゃった。沖縄合宿から始まって、グランプリシリーズ、教育実習、関カレ、また戻って教育実習、強化練、全カレ…って士気が上がっていって、全カレで燃え尽きちゃった感じかな。もう忙しなさすぎてお腹いっぱいってなっちゃった。笑 すっごい悔しかったけどね。

 

川村

 まあそんだけバタバタしてたらなぁ。。。 女子副主将としてはいかが?

 

若園

 女子副主将やらせてもらって、練習にも試合に対しても責任感は感じたかな。競技場行って自分が好きな棒高跳をめいっぱい楽しんで、悩んでたりする子には自分なりにアプローチして、、、とにかく楽しませてもらったかな。でも、部に対して何か形になるものはやってないから、なにもできなかったなぁって思うけどね。

 

川村

 いやいや、若園は女子にずっとメッセージ送ってくれてたやん!までも確かに、主事2人はじめ運営執行部のみなさんの力が半端ないけども、笑

 

若園

 いや、ほんとそうだよね。。。笑 でもとにかくみんなに「ありがとうございました」って感じやね。女子は総合優勝取り返したし、男子も全カレは3位だったし。。。!

今年の全カレで、女子が輪になって宣揚歌を歌ってるときに、男子がこっち見てくれてたやん?その時、いつかみんなでこれができるのかなって思って、なんかぞくぞくってした(笑) ずっとアベック優勝に強い想い持ってやってたから、来年か再来年かいつかわかんないけど、今後のこと考えるとぞくぞくって(笑)

 

川村

 ほんとに女子羨ましかったわ。。。陸上部200人強で宣揚歌を歌ったらもうすごい光景やし、すごい達成感なんやろなぁって思うわ。

 

 

優勝旗を受けとった瞬間

 

 

目標だけは見失わない

 

川村

 じゃあ次に、4年間を振り返った感想を教えてください!

 

若園

 いや、もうそれはそれは楽しかったよ(笑) でも、1年生の時は、身近にいる人が日本選手権ととかグランプリに出るような選手多かったから、なんか無形の重力を感じてて辛い時もあったんよね。まあ、運もあって関カレ4番になれたんだけど、みんなが大きい大会に行ってるときは、家で1人で泣いたこともあるし。

 そんな時に高校の顧問の先生に相談したら、「図々しい」って言われて(笑) スタートが違うってことをわきまえて、高すぎるとこではなく、自分のとこに戻ってこい。って教えてもらって、そこからは落ちついて練習ができるようになったかな。

 

川村

 高校の先生いいこと言うなぁ。もちろん最終的な大きな目標を持って負けない精神で頑張るのも大切やけど、「今」の自分ができること・やることを冷静に着実にやらないとうまくいかんくなってくるよな。2年生以降は?

 

若園

 2年で一気に伸びて、全カレで2番になれた。それ以降3年連続全カレ2番なんだけど、どれも感じ方が違うんよね。2年生の時は自分も周りも期待以上の2番で、3年生の時は「来年こそは!」って2番で、4年生は結果を受け入れながらも静かに悔しい。。。!みたいな(笑)

 とにかく常に目標だけは見失わないようにしてた。そういう意味でも自分を認めるって作業を1年生の時にできたのは大きかったかな。

 

川村

 今の自分を認めるっていうのはまじで大切。地に足ついた練習ができるようになるし。俺は3年生までかかってしまったからなぁ。ずっと自分で自分を苦しめてたわ笑

じゃあ、今後の目標を教えてください!

 

若園

 「学生記録(4m23cm)を更新すること」やね!うずうずって感じ(笑) 今年の全カレで4m跳べるってイメージを持てた。バカ浮きやったから(笑)

あ、後ハードルのベストを更新すること!私、棒高跳専門みたいになっとるけど、ハードルも専門やからね(笑) 来年からはハードルの同期はいなくなりますが、筑大競とかで一緒に後輩たちと走らせてもらおうと思っとる!

 

 

強さとは信じて疑わないこと

 

川村

 最後に恒例の大切にしてる価値観を教えてください!

 

若園

 それはもう「強さとは信じて疑わないこと」よ! 高校の顧問の先生が毎試合のように言ってくれとったんよね。私は、試合とかでうまくいかんと「どうしようどうしよう」って焦ってネガティブになっちゃうから。でも、そんな時にいつも「まず自分を疑うな。できるって信じた上で、何ができるか考えろ」って落ち着かせてくれて、そうするとポジティブになれる。

 

川村

 ずっと今年言ってたもんなぁ。これ以外の言葉出てきたらどうしようかと思ったよ(笑)大学でもやっぱり救われたんや?

 

若園

 この言葉が1番効いたのは今年の全カレで3m70cm2回失敗した時やね。自分が1年間ずっと言ってきたことだし、「ここで疑ったらダメだ。絶対跳べる」って言い聞かせて、なんとか跳べたんよね。

 当たり障りのない言葉やし、特に根拠のない自信かもしれんけど、やらなきゃいけない追い込まれた場面やと、救ってくれるんよ。

 

川村

 そんなピンチがあったんや(笑) 俺には持ててない自信やわ。でも確かに、絶対負けたくないときまで不安でネガティブやったら勝てるわけないよな。俺も自分信じてみよ。(笑)

 女子副主将もうすぐ終わりやけど、みんなに伝えたい言葉とかある?

 

若園

 楽しかったなぁで陸上を終えてほしいかな。楽しいって人それぞれやから、自分の形で楽しんでほしい。記録出んくってもさ、昔どっかで陸上楽しかったって思ってる時期があるから、最後も楽しく終われると思うんよ。楽しくなかったって辞めるのは悲しいから。。。

 今うまくいかん人も、勝てないから楽しくないっていうのもあると思うけど。そんなときに一回周りを見てほしい。筑波は200人以上も色んな人おるし、周りを見て休憩してからもう一度頑張れば良いと思う。

 

川村

 平松も同じようなこと言ってたわ。最後嫌いになって終わってほしくないよな。せっかくずっと続けてきて、最後嫌いになって、嫌になって終わるんはほんまに悲しいから。

 アベック優勝は来年に期待しよ! 今日はありがとう!来年からも頑張って!

 

若園

 こっちこそありがとう!来年からも頑張ります!

 

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いかがでしたでしょうか。

「強さとは信じて疑わないこと」の裏側について知れた気がします。僕個人根拠のない自信に対して違和感を覚えることも多かったのですが、自分が自分を信じてあげないと自分の最大パフォーマンスなんて出せるわけないですよね。。。

そして、そこで大切なのが、「今」の自分の立ち位置を認めること。「今」の自分にできることに集中することで、根拠を説明できなくても自信が持てるような気がします。

 

今後の若園の活躍に期待です!学生記録の更新を楽しみに待ちましょう!

(プレッシャーはかけずに。。。笑)

 

読んでいただきありがとうございました。

 

男子副主将 川村直也