【十人桐色】#45 部活を中心となって運営してくれている人

 

十人桐色の第16弾です!

今回のテーマは「部活を中心となって運営してくれている人」です!

コロナウイルスの関係でzoomを用いてインタビューを行いました。
ぜひ最後までお読みください!

 

◇ピックアップ選手

竹入聡一郎 (応理4)
田中彩奈 (体育3)
上迫彬岳 (生命4)
野口美帆 (社会2)
徳田沙那子 (体育4)
増田悠 (生命3)


竹入聡一郎

田中彩奈

笹野友希

 

Q 自粛期間中何をされていましたか?また、部活動の運営に関することで何かしていたことはありますか?

竹入 プライベートだと家でまったり。家の中で音楽を聞いたり映画を見たりして過ごしていたかな。あとは、大学院の入試の勉強もしていました。僕の研究室は4年から配属されるんだけど、自分の分野を勉強したり、研究室に入れるようになる中で4年生になった実感が湧きました。(笑)運営の仕事だと、コロナの対応で例年通りにはいかない仕事があって大変でした。追いコンや筑1など、活動制限をするか否かというところの判断が難しかったかな。
練習は、足を怪我してしまって、あまり積めていなかった。だから、家や公園で出来る範囲のことをやっていました。

田中 自粛期間中は普段よりちゃんと料理をするように心がけていたかな。あとはケガのリハビリに時間を充てることができた。それから、就職も視野に入れているから、インターンの準備もし始めたり。仕事の方では、体育会に所属するために必要なHPの原稿や部員名簿をまとめたりしていたよ。
家でのトレーニングでは、キャリーケースに重りを入れて使ったり、用具の工夫もしていた。総じて、自粛期間中に時間の使い方が上手くなったんじゃないかと思うな。

Q 運営の仕事と自身の競技との両立で、大事にしているスタンスはありますか?

竹入 僕の中では、あくまでも競技中心というスタンスですね。ありがたいことに、毎年自己ベストを更新できていて、競技へのモチベーションを高く保つことができている。サブマネの仕事は精神が削られるようなこともあるんだけど、競技を純粋に楽しめているからこそ、大変な仕事に対しても「やるか!」という気持ちになれるな。

田中 今まで両立とかを意識したことなかったな。(笑)私は、競技もサブマネもやりたいと思ってやっているから苦に思ったことはないかな。無理せずやりたいことをやるのが一番楽しいし、一番身にもなるなと思っています。

 

Q 運営の仕事を通して心境の変化や気が付いたことなどはありますか?

竹入 マネジメントの難しさを感じたかな。スケールは大きくなるけど、例えば世の中が安定して回っているのは当たり前だと思っていた。でも、コロナウイルスの混乱の中で政治家がリーダーシップを発揮してみんなを導いている姿を見て、リーダーがいて、当たり前のように僕らがやりやすいようにしてくれていたんだ、っていうのに気づいた。自分がその立場になったときに、その難しさが分かったな。今まで主事をやってきた先輩方も、今の僕と同じ世代で部を束ねていたんだな、って考えると本当にすごいなって改めて思った。今までリーダーをやってきた人たちの気持ちを知れたことは自分にとっていい経験になったと思う。あとは、運営の仕事自体が貴重な体験で、その中で経験値を積めたこともプラスになったかな。

田中 気が付いたのは人を効率よく動かすこと、事柄を上手に運ぶことの難しさかな。インカレとかで複数の仕事を同時並行で効率良く進めなきゃいけないんだけど、「あれもやってない、これもやってない」ってなって、マネジメントの世界は難しいなと。基本的な事務の作業は出来るんだけど、実際に動かすとなると頭で考えているとは違うところがあるかな。

竹入 一人でやるなら楽なんだろうけど、チームとして機能させるのが難しいよね。

田中 そうなんですよ。一人なら確実だけど時間がかかってしまったりとか。それが、チームが上手く機能したらもっと良くなるっていうことが実際にあるので。でもそれが難しいんですよね。今までの先輩方はテキパキしていて、当たり前のようにチームを動かしていたけど、自分がその立場に近づくにつれてその凄さを思い知るというか。

竹入 自分がその立場になって初めて気づくよね。

田中 あまりにも当たり前のようにやっていたから逆に気づかない。(笑)でも、事務においても実践においても、筑波大の陸上部のような大所帯の中で運営の仕事をできるっていうのは貴重な経験だなって思います。

 

Q この場で伝えたいことはありますか?

田中 今置かれている状況や、目標は人によってさまざまで、すぐに一致団結して頑張っていこうというのは難しいことかもしれないと思います。これまでよりもさらに成長していけるように、それぞれがそれぞれのペースでお互いに頑張っていきましょう!

竹入 僕は、運営はみんなでやっていて運営執行部がそれを束ねているという認識でいます。部員一人一人ができることをやって、みんなで頑張っていこう!

 

上迫彬岳

野口美帆

小林裕希(担当者)

 

Q 自粛期間中何をされていましたか?また、部活動の運営に関することで何かしていたことはありますか?

上迫 秋以降の時間を箱根駅伝に集中できるようにしたいから、4年生が1年かけてやる卒論を研究室の先生にお願いして夏合宿が終わる時期にまとまるように、前倒しで卒論の先行研究を探したり、調査結果をまとめていました。それから院試のために英語の勉強を行っていました。
 部活動が6/19から再開することが決まるまでは完全に何もしなかったかな。(今だ本格的な再開はしていない。)5月中旬に復帰の目処が立ってきたので、長距離パート内でZOOMでの全体ミーティングや学年ミーティングを開いて、予選会でのパフォーマンス(目標)をもとに逆算してどのような形で6/19を迎えたいかを各学年、個人で決定するように促してもらいました。その他にも、長距離に入りたい新入生を全員把握して筑波大学長距離パートについてプレゼンを行い、練習が再開した際に、箱根を経験した2年生以上と新入生の意識の差がなるべく埋まるような取り組みを行っていました。

野口 私は電子ピアノを競り落として、それを暇つぶしにひいていました。そのほかにもスパイスカレーを作ったり、ミニトマトを育てていました。めちゃめちゃ成長早くて折れた茎を土に刺したら、どんどん新しく成長するんですよ。あいつらの生命力まじ半端ないんですよ。(笑)
 自粛期間中も学連登録費などの振り込みなどを時々おこなっていました。

Q なぜ運営メンバーになったんですか?

野口 やるつもりは特になかったんですけど、先輩方に誘っていただいて始めることにしました。会計って賢そうな人がやるイメージだったんで、自分なんかで大丈夫かなって思ってます。(笑)

上迫 僕は純粋になぜ長距離パートはこんなに弱いのかを知りたかったのがきっかけです。そのために他のパートの人と話す機会が欲しかったけど、生命環境学群所属なので体育専門学群の生徒や他のパートの強い人たちと全く話す機会がなかったんです。サブマネになって全ブロックに1人知り合いを作ってそのから情報を得ていこうと思っていた。その時に知りえた情報をもとに、箱根に出るために順調に記録を伸ばしたものの、2年生の夏に大きなけがをしてしまって…。自分が競技で箱根に出る夢は叶わなくなってしまったけど、自分が箱根に出るためにチームを勝たせようと思って、今の役職(駅伝主務)にたどり着きました。だから、チームのためではあるけど実はすべて自分のためです。(笑)

 

Q どのような陸上部であってほしいと望みますか?

野口 自分はまだ目の前の仕事をこなしている感じがするので、誰かがやらなければならないこと自分がやっている、という意識です。(でも確実にやらないと大ごとになってしまうので、責任持ってやろうとは思います。)競技部が機能している裏側では、必ず誰かが部のために動いているという意識を部員1人1人が持つことが必要だと思います。その意識があるだけで、期限はしっかり守ろうとか、当たり前のことが出来る様になるのだと思います。なので、この十人桐色の企画はとてもいいな、と思いました。細かいところで言うと、領収書はきちんと提出お願いします!

上迫 長距離には、箱根にでるために残された時間の何割を箱根に費やせるかをどん欲に求めてほしいとよく言っています。仮に箱根に出れなかったとしても「やることはやったと言い切れるように毎日を過ごしてほしいです。私は競技以外で箱根に何か費やせることはないかと考えた結果、今の駅伝主務というポジションにたどり着きました。睡眠食事以外の16時間をどう使うか。見返りなどは求めていなくて、自分がやりたいと思っているからやっている。だから、決して自己犠牲ではないということですね。

筑波大学はマネージャーをとらない組織運営ですが、私は最初マネージャーがいないと勝つことができないと思っていました。事務作業などはお金を払ってでもマネージャーにやってもらった方が、みんなが競技に集中できて良いと考えていました。でも本当はそうじゃなくて、誰かがしんどいこと、めんどくさいことを引き受けてくれているからこそ、自分達は充実した練習ができるということを知っておいてほしいです。目に見えないアシストが大量にあってその価値に気づける人が増えていけばチームはもっと強くなっていくのではないかと思います。みんな部活や勉強などで毎日大変だろうけど、それ以外の時間はほんとに残ってないの?っていったら、必ずゲームとかSNSとかに使っている時間があると思し、24時間すべてを競技と勉強と必要最低限の食事や睡眠で埋めてる人なんていないと思います。そこを少しでも部のために使ってみない?ということですね。

野口 あーこれトマト育ててる場合じゃないですね。(笑)

上迫 そんなことはないよ。(笑)決して自分の為の時間を削れということではなくて、授業中は内職せずに集中して授業を聞くことでレポートに捧げる時間が短くなって、本当に自分に必要なもののために使える時間が増えるんじゃない?ってことだね。仮にそうして余った20分を少しでも自分なりの形で他の人のために使えたら、チームはもっと強くなると思う。決して自己犠牲というニュアンスではないんだよね。そういうマインドセットを長距離には要求しているかな。

野口 時間の使い方ってやっぱ大事ですね、、、、、、。

上迫 様々な目標を持っている人が集まる陸上部からだからこそ、大切にしていかないとね。

野口 上迫さんのお話を聞いて、「陸上競技に対する捉え方は人それぞれだと思っていたけど、言われてみれば個人競技なのにチームであることの矛盾に改めて気づかされ、そこに目を背けずにしっかり向き合って自分なりに考えていきたいと思いました。

上迫 全部私利私欲なんですけどね、、性格がめついので、、、(笑)

 

徳田沙那子

増田悠

吉岡美玲

 

Q 自粛期間中何をされていましたか?また、部活動の運営に関することで何かしていたことはありますか?

増田 自粛期間中は休部してて、1月の終わりごろから足の怪我ではしれなくて、精神的にも来ちゃってて、その後すぐに部活が休止になってしまってから全体的に長距離だけじゃなくて、部活も中止になっててサブマネ的な仕事はやってなかったですね。普段の仕事は毎月の競技場の利用申請を体育センターに出す事なんですけど、それもなかったので、家の中でできることをしてたって感じかな?

徳田 4年生の主要人と集まって今後どうしていこうかって言うのは結構話し合ってたかな。竹入とかはどうやってアベック優勝しようかとか話してたけど、私はモチベーションが結構下がっちゃってたから4年生の中でも考え方がみんな違って揉めてはないけど色んな意見が出たね。いち早く競技場使いたい人もいれば保守的な人もいて…。今後どうしていこうかってのは4年生はどう価値を提供するかってのは話し合ったね。

吉岡 さなこさんはもしもがあるから部活再開はまだ先にした方がいいって考え方ですか?

徳田 ぶっちゃけもういいんじゃないかとか思ったりもしたけど、陸上競技部として集まると責任じゃないけどそういう集まりなんだって思われるのが嫌で、みんなのためにも今はやるべきじゃないと思う。部として使っていい許可を出すと部に迷惑がかかるじゃないけど、OBさんがいて色んな人が筑波大学陸上競技部っていう看板を背負ってる生きてきてるからその看板を汚しちゃいけないなって思ってる。

 

Q なんでサブマネに就いたんですか?

増田 1年生の11月ぐらいに新しくサブマネ出すって話があって、本音を言うとあんまり考えずにサブマネ立候補しちゃって笑

徳田 立候補したんだ!

増田 体専でもないし、競技力も低く入部してそのあと怪我もしてまともに大会にも出てなかったから、競技面で貢献できない自分が競技部とか長距離パートに出来ることってなんだろって考えた時にサブマネの募集があったから仕事面で頑張ってみようかなって思って立候補した。1週間も考えないで自分の状況と照らし合わせて考えて気付いたらサブマネになってた笑

徳田 理想的だね!

吉岡 さなこさんはどんな理由でサブマネに入ったんですか?

徳田 私やるから誰かやんないって感じだったな。結構やる気だったんだよね。私が入学もした時の主事さんがきららさんだったんだけどきららさんめっちゃ可愛いじゃん。そんな可愛い人がかっこよくし仕事してて私もあれやろって思って先輩に聞いたらサブマネになるといいよって言われたからなった感じかな。
色々仕事持って色んな視点を持ってたいんだよね。主事やったりトレーナーやったり他のとこに身を置いてみたり。それで私が主事やるからもう1人誰かやろよう!って感じだった

Q 運営を中心にしてみて競技に対しての心境の変化とかありますか?

増田 競技との両立の面だと時間の使い方が大変だなって。長距離の中での係とかもあるし、授業も受けつつ、サブマネの仕事が回ってくるときは予定立てて回すのが大変な時もあったな。

徳田 今はやること少ないけど今までは時間がないってのも大変なんだけど、それよりもなんのためにやってるんだろうってなる時があるかな。たまに冷たい一言とか言われる時は今すぐ辞めてやるって思うけど、「サブマネありがとう」「朝早くからありがとう」って言ってくれる人がいるから頑張れてるかな。

Q 部員に伝えたいことはありますか?

増田 僕は競技場と4トレの申請の仕事してるけど、変な話僕が拗ねちゃって申請ださなかったら使えないからやってることを知って欲しいとは思うな笑

吉岡 ありがとうをちゃんと伝えようと思います笑

徳田 竹入とかサブマネさんとか結構仕事してて、「私たちの仕事を知ってよ」とは言えないけど、インカレで応援場所があるのは申請出してくれたからなんだなとか、エントリーしてくれたから試合に出れてるんだなとかちょっとでいいから思って欲しいな。競技部員のために活動してて、ありがとうのためにやってる訳じゃないけど、辛い時に頑張りを知ってくれてるとかありがとうって言ってくれるのは心の支えになるな。何してるんだ、この人たちって思うんじゃなくて仕事してるんだなって分かってくれたらいいな。知って認めてくれたら嬉しいな。

増田 僕もさなこさんと同意だな。サブマネに就いたからからやらなきゃいけない当たり前のことだとは思ってるかな。

吉岡 サブマネさんがそうやって仕事してくれてるから部が成り立ってますよね。

 

Q 最後にどんな競技部にしたいですか?

徳田 色んな人がそれぞれ仕事してくれて競技部が成り立ってるから、どんな人がどんな思い出やってくれてるのかとか積極的に聞きに行って関心を持って欲しいな。

増田 みんながみんな理解してるのが1番だなって思ってて。競技力がある人と、あんまり競技力で貢献で来ない人がいるけど、なんで試合出れてるんだろうとかもそうだし、どんな仕事してるんだろって知ってればもっと全体が一つにまとまっていくかなって思ってます。

 


以上となります。

筑波大学陸上競技部は部員全員で部の運営を行っていますが、その中でも中心となって運営に携わってくれている部員がいます。

お互いのことをもっと知り、ありがとうを伝えられる関係性をつくっていくことが大切だと思います。

今回の対談はB班の小林、笹野、吉岡が担当しました。

次回の投稿にもご注目ください!!