こんにちは。広報委員会です。久しぶりの十人桐色になります!先日行われました第94回日本学生陸上競技対校選手権大会では女子が総合優勝、男子が総合5位という結果でした。たくさんのご声援ありがとうございました。
日本インカレの振り返りとして主将・樋口隼人、副主将・齋藤乃彩にインタビューしました!是非最後までご一読ください。
Q1.女子が5年ぶりに総合優勝、男子総合が5位という結果でしたがこの結果についてどう受け止めてますか?
<樋口隼人>
今大会は、次に繋がる確かなステップアップになったと感じています。結果を振り返ると、男女総合優勝が現実的に狙える位置にいたことを改めて実感でき、男子にとっては、これまで以上に勝利が眼前に迫ったリアリティのある敗北でした。受け継がれてきた歴史と想いを胸に、いよいよ日本インカレの頂点に片手が届くところまで来たことを証明できた今大会が、来年度以降の躍進に向けた確かな足がかりとなることを願っています。
<齋藤乃彩>
チームとして『男女総合優勝』を掲げている以上、とても悔しい結果となりましたが、5年ぶりに『総合優勝』を勝ち取れたことは、チーム全体として大きな価値だと考えます。今回の経験から改めて、『男女総合優勝』を成し遂げるにあたって、チームとしても個人としても力不足な部分が明確になったのではないかと、感じています。
Q2.主将として挑んだインカレだったと思いますが、これまでのインカレとの違いはありましたか?
<樋口隼人>
会場が震えるような臨場感と覆い被さるような重圧は、初めてインカレに出場した時から何度経験しても変わることのないものでした。立場が変わり、経験を積んでも、大学を背負って走るこの舞台だけは、他のどの試合とも違う緊張と怖さがあります。
主将として迎えた今大会では、今まで以上に多くの部員たちと関わり、その分だけ多くの想いを背負ってスタートラインに立ちました。そのおかげで、初めてインカレの怖さを心から楽しむことができたように思います。ゴール後、まだこのトラックから出たくないと思ったのは競技人生で初めての経験でした。
<齋藤乃彩>
学年を重ねるごとに『チームの為に1点でも多く』という気持ちが高まってきていたインカレ、今年は副主将として『私がチームを勝たせる』という強い気持ちで挑んだインカレでした。結果としては得点で何も貢献できず、情けない形で終わってしまいました。しかし、副主将として総合優勝に向けてやるべきことは、「選手の役目」だけでないと、前を向いて戦っている皆の姿を見て気づくことができました。そして、チームとしては総合優勝という形で終わる事ができ、非常に嬉しく思うと同時に、感謝の気持ちが溢れ出ました。
こんなに、悔しくて嬉しかったインカレは初めてでした。


左から樋口、齋藤
Q3.関東インカレから1ヶ月しかなく色々と難しかった思いますが、どうでしたか?
<樋口隼人>
関東インカレ前から日本インカレまで副主将、主事とああでもないこうでもないと議論を重ねました。今振り返っても、もっとこうすれば良かったと思う点はつきません。それでも、例年通りに甘んじることなくその場その場での最善に全力を尽くしてきた自負はあります。実際に選択した手段が最善であったかどうかを評価する術はありませんが、こうして女子が総合優勝という結果を残してくれたことが一つの答えになったと思います。
<齋藤乃彩>
今年のスケジュールは過密であったため、主将の樋口と「例年通りの戦い方では勝つことは難しいのでは」と考えました。私たちの答えが正解だったのかはわかりません。しかし今後、このようなスケジュールになった際の方法の1つとして、私たちが実践したことが後輩たちの手助けになれば良いと考えています。
Q4.来年の両インカレに向けて後輩たちに何かコメントお願いします!
<樋口隼人>
これまでの私たちは、総合優勝が手の届くところにあると信じながらも、その勝ち方を知らず、ただがむしゃらに模索を続けてきました。
しかし今回、皆さんは実際にその勝利を一つ手にしました。勝ち方を知り、勝つということの意味を体で知った瞬間から男女総合優勝という目標への距離感は、その前とは少し変わったはずです。
今回得た経験の価値は、私たちが思っている以上に大きいものなのかもしれません。この経験を無駄にせず、決して驕ることなく、自分とチームに向き合い続けてください。
インカレでしか見えない高みを目指して、陸上競技に挑戦し続けてください。来年は一インカレファンとして皆さんの活躍を楽しみにしています。
<齋藤乃彩>
今回活躍した選手の中心には、沢山の後輩達がいました。今回優勝できた経験を活かすことのできる後輩達は、更なる高みを目指して1人1人が取り組んでいけると思います。そして、来年こそは、競技部が掲げている「両インカレ男女総合優勝」を成し遂げてくれると信じています。
次回は応援団による日本インカレの振り返りです!
文責:障害ブロック3年瀬戸玲史