【十人桐色】#18 『人との出会い』新木詩乃

『人との出会い』

はじめまして。今回コラムを担当させていただくことになりました、短距離・障害ブロック4年の新木詩乃と申します。

 

今まで、人に“何かを伝える”経験があまりなかったので、このような機会をいただけてとても嬉しく思っています。

 

まず、軽く自己紹介をさせていただきますと、私は100mと200mを専門としています。大学では、大きな結果を残すことはできませんでしたが、今後も実業団で競技を続けていく予定です。

 

こんな堅苦しく書いていますが、普段はくだらないことばかりしてみんなにいじられる人間で、かしこまった感じは苦手なので、ここからは自分の言葉で書いていきたいと思います。

 

まず、私が4年間筑波大学で過ごしてきて一番思ったことは、“普通の人間はこの世に一人もいないんだ”ということです。というのも、大学で出会った人はクセが強い人ばかりだったからです(笑)。独特なこだわりを持った人や毎日腹筋が割れるくらい笑わせてくれる人、意外なギャップがある人などいろんな人がいました。

 

大学に入るまで他人に興味がなく相手のことを知ろうとしてこなかった私にとって、この発見はとても新鮮でした。

 

“クセが強い”と少し悪い言い方をしましたが、このクセはその人の強みで魅力なんじゃないかと思います。私は、陸上競技において、中学・高校の時と比べ思うような結果が出ない日々が続いて、正直、心が折れた時もありました。そんな中、競技場に来てみんなと会うことで刺激をもらったり、一緒にご飯を食べたりしていろんな話をする中で、自分に持っていなかった考え方に出会えたりしました。

 

そのような経験から、自分らしく競技をしたいと思うようになり、はじめは大学で終わろうと思っていた陸上を続けたいと思うようになりました。人との出会いは大切で、また、いろんな人の意見や考えに一度は耳を傾けることも大切だと思います。

 

皆さんが今一緒に過ごしている人もこれから出会う人も“普通な人はいないんだ”と思ってその人の魅力をたくさん探してほしいと思います。また、自分もその一人として自分の魅力もたくさん見つけてほしいです。

 

最後に、みんなに伝えたいことは“笑顔を大切に!”ということです。基本私はいつでも笑っていますが、笑うことに悪いことは何もないと思っています。ちょっと今日は元気ないなという日も笑っていると自然に元気になっていたことが多々ありました。

 

人生そんな楽しいことばかりではないですが、些細な面白いことや楽しいことを大切に、笑顔あふれる毎日を過ごしてほしいなと思います。

 

私が筑波大学で出会った人は、本当にいい人ばかりで“こんな最高な環境ほかにないな!”といつも思っていました。そんなこんなで社会に出てからがとても不安ですが、これからも私は私らしく頑張っていけたらなと思っています。皆さんもそれぞれ自分らしく頑張ってください!

 

最後になりましたが、このようなまとまりのない文章を最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

〇今日のコラム〇

新木詩乃(あらきしの)

体育専門学群 4年

岐阜県出身

岐阜県立長良高等学校

短距離障害ブロック・短短パート

競技会委員会