ついに、満を持して始まりました、十人桐色!!
先日『新プロジェクト始動…!』などという怪しげな記事をアップし、いよいよ第1弾の公開です。
記念すべき第1弾は、茂と八木田がお届けします
◇プロフィール◇
名前:茂 沙織
好きなグミ:果汁グミ・ぶどう味
今欲しいもの:小っちゃいプードル
名前:八木田 春菜
好きなグミ:ポイフル
今欲しいもの:じぶんまくら
インタビューを聞き、文字に起こすのはとっても大変な作業なんですね…。
二人で何度も打ち合わせをし、編集に編集を重ねて書き上げました。
今までこれを一人でやっていた元副主将の偉大さをひしひしと感じております。
今回はそんな元副主将・川村直也選手のインタビューをお届けします!!
◇プロフィール◇
名前:川村 直也(かわむらなおや)
所属:体育専門学群
出身:大阪府
専門種目:110mH
自己ベスト:13″99
川村といえば・・・
Q.インタビューをする中で難しかったことはありますか。
-本音を引き出すことかなぁ。
就活支援で後輩の自己分析を手伝うときと似ていると思う。
問いの立て方はただ単純に「なんで?」じゃなくて細かく具体的な問いを立てる事を大切にしてたかな。
就活支援をしていく中で、問いの立て方が上手くなっていったから、
副主将ブログの最初の方はなかなかその人の本音を引き出すことが出来てなかったかも。
なかなか答えの出ない問いに対しては時間を置いて一人で考えることが大切だってことにも途中で気づいたなぁ。
Q.川村さんのスランプとはどういうものでしたか。
-1年生の時のスランプの原因は、“結局何やったらいいかよくわからなかった”ことかな。
けがが原因ではなかったなぁ。でも、一年の登山での捻挫が大きかったかも。
捻挫してから体のバランスがおかしくなって、最近でも疲労がたまってきたら脚全体に違和感が出てくるんよな。
ハマらない感が半端ない。
捻挫のこともそうだけど、当時はプライドがあって人に話を聞くことが出来なかった。
というか、人に頼る習性が無かった。
一人でひたすら考えて、でも答えが出ない、その繰り返しでどんどん苦しい気持ちが膨らんでいった感じ。
当時はそれまでテストは勉強すれば出来たし、陸上は頑張れば記録が出てたから、
誰かに頼らなくても自分の力で結果が出て、何でも出来たし他人より優れている自信があったんよな。
俺のトリガーは薬師寺亮
Q.スランプから抜け出すためにどうしたんですか。
-やっくん(薬師寺亮:医学4年)の存在が大きかった。
3年の夏にやっくんと二人で飲みに行く機会があって、そこでやっくんが
“川村に聞くことリスト”
みたいなのを準備してて、めっちゃびっくりした(笑)
俺が何か話したがっていることを察していたんやろな。
そこで、「川村は自分で自分を苦しめて、自分で自分を頑張れなくしている。
そんなに自分を苦しめなくてももっと楽に、でも今以上に頑張ることは出来るんじゃない?」
ってやっくんに言われて、初めて自分で自分を苦しめていることに目が向いたよ。
それから、人材教育の会社のインターンで、他人と比較するのではなくて、自分がどうありたいのかを考え始めて、
自分ってどうやろ?
って考えた時に「もっと素直に生きたい」と思うようになった。
その後9月くらいかな、就活とかで忙しくて家で一人の時にふと
「しんどいなぁ」
って自分の口から出て、それが耳に入ってきたときに
「え、今俺しんどいんや」
って気づいて、その時、やっくんの言葉の真意を理解したんよな。
「そんな溢れ出るくらいしんどい思いしてんねんな、自分。」
って思って、俺は俺のままでもっと楽に、でも今以上に頑張ることは出来るんやな、
しんどいって思ってる時間がもったいないねんなって考えるようになった。
川村、副主将になるってよ。
Q.副主将に立候補した理由は何ですか?
-まず、自分に出来る事は何やろって考えて、頑張っても記録が出ない人の気持ちを分かってあげられるって思った。
でもそんな人いっぱいいるやろって思うやろうけど、
記録の面でも気持ちの面でも俺ほどトップまで上り詰めて、俺ほど落ち込んだ奴はおらんねん(笑)
しんどい人とか悩んでる人見たらほっとかれへんくて、自分が出来ることがあれば力になってあげよう、
副主将としてチームを支えたいと思うようになった。
平松が引っ張って、俺が後ろから支えられたらチームは前に進むやん?
幸せになってください(笑)
Q.最後に
-最近は自分が思うように行動して理想の自分に近づいてきてんなって思う。
前は、理想はありつつ、恥ずかしさやプライドがあったり、
「自分には出来ないんじゃないか」って自信が無かったりして、なかなか実際に行動することが出来なかった。
自分みたいになかなか行動出来なかったり、周りに相談できない人もいると思う。
そんな後輩に、より力になってあげられるのは引退した4年生なんじゃないかなって思うんよなぁ。
長い時間競技部にいて、競技を終えている4年生がいかに部へ働きかけるかが大事やと思う。
Q.後輩に一言お願いします。
-みんな幸せになってください(笑)
部報に俺の思いを全部書いといたから、部報を読んでくれ!
しんどい時は連絡待ってます!それが無理なら誰かに相談してください。笑
以上となります。
川村さんは、おしゃべりが大好きで、今回ここに書けないようなあんなことこんなことまでお話ししてくれました。
取材中は後輩とも一緒になってふざけるし、同期への愛が溢れるし、
彼が今とても幸せだということがひしひしと伝わってきて安心しました(笑)
いま、競技部にとって彼を失うのは惜しくてしょうがないです。
彼が残してくれたこのブログを通して、本競技部の素晴らしさや多種多様な競技部員の思い、
「実は・・・」みたいなこともより多くの人に知ってもらえたらいいなと思います。
川村さんが泣いて喜んでくださったこの「十人桐色」を実のあるものとして多くの方の元へお届けしていきます!
次回もお楽しみに!!
こっち見んな。笑
(本人希望のレイアウト)