こんにちは。主将の兵藤秋穂です。
5月も気づけば中盤に差し掛かり、いよいよ今週末には第100回関東インカレが開催されます。
先日は学生幹部のメンバーで筑波山神社を参拝し、必勝祈願を行いました。このような状況下でも競技が出来ることに感謝しながら、第100回の記念大会となる関東インカレでは男女総合優勝を達成すべく、チーム一丸となって戦います。
さて、私の担当回2度目となる今回の「主将ブログ」は中長距離ブロック2年の兵藤柚花をピックアップしました!
関東インカレ選手選考会では2次レースで見事標準を突破し、出場権を獲得しました。同じ苗字ということもあり、話す機会を設けたい!と強く思っていた選手です。
以下、ご覧ください!
兵藤柚花(ひょうどう ゆうか)
体育2年/愛知・岡崎北/中長距離・1500m
兵藤秋)主将ブログ、第2回のピックアップ選手は中距離2年の兵藤柚花です!よろしく!
兵藤柚)よろしくお願いします!
兵藤秋)柚花ちゃんとは同じ苗字ということで、ちゃんと話してみたいなと思ってて!なかなか同じ苗字の人と会わないよね?
兵藤柚)そうですね、今までほとんど会ったことがなくて。なので、入ってきて気付いた時にはびっくりしました!(笑)
兵藤秋)自分も後輩で入ってくるのは初めてだったから、めちゃくちゃ新鮮な気持ちで今話してる!
兵藤柚)私もです!
兵藤秋)じゃあ本題にはいって行こうかな。まずは生い立ちの部分について聞かせてください!
兵藤柚)出身は愛知県で、弟が2人います。その影響で意外と活発な幼少期でしたね。小学校の頃はバレーボールをしていました。
兵藤秋)バレーボールやってたの?! 自分も中学までバレー部だったよ!
兵藤柚)そうだったんですか!知りませんでした!
兵藤秋)今の感じからは見えないもんね…(笑)中学も陸上はせず、バレーボール?
兵藤柚)陸上は小学校の頃からクラブチームでやっていたので、バレー部に入りつつ特設の駅伝部で走ったりもしていました。陸上部がなかったので、その選択肢しかありませんでしたね。
兵藤秋)じゃあ、高校から本格的に陸上を始めたんだね。バレーを続けようとは思わなかったの?
兵藤柚)思いませんでしたね。「未練ないなぁ…。どうしようかなぁ…。」って思っていた時に友達に陸上部に誘われて。それがきっかけですね。その時からずっと中長距離専門です。
兵藤秋)高校の時の戦績はどんな感じ?
兵藤柚)高校ではインターハイ出場が一番の成績ですね。3年の時に1500mで出場しましたが予選落ちでした。県内でもめちゃくちゃ強いわけでもなく、後ろについてゴールしてる人って感じでしたね。
兵藤秋)高校の時の陸上を振り返ってみるとどう?
兵藤柚)高校の時は、とりあえず走っていればいいと思っていました。専門の先生もいなかったので、自分たちでメニューを考えて練習させてもらえていて。今のメニューから考えれば量も強度も足りない練習でしたが…。
兵藤秋)今と同じように自分たちで考えて練習する習慣ができていたんだね。
兵藤柚)そうですね。高校の時はみんな仲が良くて、「みんなで頑張ろう!」っていう雰囲気があったので、それも結果に繋がっていたのかもしれません。
兵藤秋)次は大学の話に入っていこうかな。まず、筑波大を志望し始めた理由を教えてください。
兵藤柚)小さいころから、ずっとスポーツを続けたいと思っていて、いつのまにかスポーツに関わる仕事をしたいと思うようになりました。日本で1番スポーツに特化した国立大学といえば筑波大でしたし、それこそ太貴先輩(伊藤太貴・長距離4年)が進学したことで名前を知って。それがきっかけですね。
地元の私立でも、体育の先生になることは出来ますが、筑波大の方が専門的に学べて陸上も自由で自主的にできると聞いていたので、志望校に決めました。
兵藤秋)なるほどね。大学で陸上を続けようと思ったのも、ずっとスポーツを続けたいっていう想いから?
兵藤柚)それもありますし、高校までとは違って周りのレベルが高くて、雰囲気のいい環境の中でなら大学でも頑張れるんじゃないかなと思ったのも理由の一つです。
十人桐色の企画も受験の時にめちゃくちゃ読んでいて、「頑張ろう!」って思ってましたね!
兵藤秋)そういってもらえるとあの企画やって良かったって思うね!
兵藤柚)「頑張らなきゃ!受かってこの部に入るんだ!」って思って読んでましたね。あれを読んでる受験生はたくさんいると思いますよ!
兵藤秋)受験を経て、実際に競技部に入部してみて感じたことはある?
兵藤柚)入る前まではいい雰囲気って聞いても、絶対怖いだろうって思ってたんですよ。でも入ってみたら先輩は優しいし、面白いし、同期も仲良くしてくれるし。競技力も高くて。普段は参考になることばかりです。毎日「凄いなぁ」って感じてました。
兵藤秋)自分の同期(4年生)の3人もみんな面白い代だもんね!
兵藤柚)もう、ほんとにかわいいんですよ!先輩みんな(笑)個性が強烈で。同期も本当に個性が強くて面白くて、一緒にいて楽しいですね!競技力も高くて、何なんだ!って感じです(笑)
兵藤秋)1年目のシーズンを振り返ってみての感想を聞いてもいいかな?
兵藤柚)今までは走っていれば1年のどこかで必ずタイムが更新されていっていました。ベストも出しまくりで、あんまり苦労をした記憶がないくらいで。大学に入ってからは練習の量も質も変わって、自分なりに練習も積めているし、タイムも出ると思っていたんです。でも全然タイムが出なくて。ベストから10秒以上も遅いタイムでしか走れなくて、1年目は4分30秒台を1度も出せませんでした。正直心が折れて…。
兵藤秋)ベストタイムはいくつだっけ?
兵藤柚)4分29秒です。それなのに去年はシーズンベストで41秒とかで。日本選手権に出場するような選手が同期に3人もいて、それを見て正直心が折れることもありました。振り返ってみるとつらいこともありましたが、大学の中での土台作りは少しできたのかなと思っています。
兵藤秋)そう考えると必要なシーズンだったのかもね。その話を聞いてからのこの間の選考会での走りを思い出すとね、、、。
兵藤柚)泣けますよね(笑)今からでも泣けます(笑)
兵藤秋)本当に良かったね。しかも2本走ったんだもんね。
兵藤柚)本当は1日目に出さなければいけなかったんですけど、競技会の人や補助員に入ってくれた人には感謝しかないですね。正直、男子800mでいいタイムが出ていたり、先輩が大ベストで関東インカレ標準を突破したり、プレッシャーもありました。なので気持ち的にもいつもとは違いましたね。
兵藤秋)あの日の中距離は本当に勢いがあったよね。
兵藤柚)そうですね、今年の関カレは女子パートで2桁得点を取りたいと去年の冬期から言い続けてきているので、この勢いのままチームに貢献したいと思います!
兵藤秋)今回の選考会で標準を切って、ここから本格的にシーズンが始まっていくと思うんだけど、今シーズンの目標や展望について聞かせてください!
兵藤柚)今シーズンは自己ベストを出したくて。4年間での目標が全カレでの入賞なのですが今の力では届かないと思うので、今年はとりあえずベストを出して全カレのA標準を切れれば最高かなと思っています。
兵藤秋)今回の記録は大学ベストだったんだよね?
兵藤柚)そうです。このまま流れに乗っていければと思ってます。
兵藤秋)めちゃくちゃ楽しみだね!
兵藤柚)楽しみ半分怖さ半分ですね(笑)
兵藤秋)少し話してもらったんだけど、改めて4年間の展望を教えてもらえる?
兵藤柚)私は4年で競技は辞めると決めているので、それまでにどう出し切っていくかですね。4年で辞めると決めたからこそ、「自分にはあと3年しか好きなことを本当に真剣に、周りの人たちと出来る時間が残っていない」と考えると頑張れる気がするんですよね。
1番の目標は楽しむことです。何となくで楽しくやるのではなくて、競技力をつけてそこで見える世界も見てみたいです。上手く言えませんがとにかく楽しみたいんですよ!(笑)好きじゃなきゃやってないし、せっかくやるなら楽しみたいです!
兵藤秋)そうだね!楽しんで行こう、陸上!
兵藤秋)最後に、大切にしていることや価値観を聞かせてください!
兵藤柚)日々の生活の中で私なりに大事にしていることは、「ずっと笑顔でいること」です。笑顔でいることで「場の雰囲気を変えられる」「この人がいたら安心できるな」と思ってもらえる人になりたいと思っています。
自分は自己主張が苦手でコミュニケーションを取ることも上手くないので、自分なりに笑顔でいることが人との関わり広げるきっかけになるんじゃないかなと思って!
兵藤秋)いいね!笑顔でいるって大切だよね。いつも笑っている人の方が接しやすいし、声も掛けやすいよね。
兵藤柚)自分から声を掛けるのが得意でないからこそ、声を掛けてもらえればいいなと思って笑っています!
兵藤秋)本当にたくさんの話を聞かせてくれてありがとう!笑顔で陸上を楽しんで、今シーズンの活躍を楽しみにしてます!
2021年は「ヒョウドウ」が暴れる年にしようね!(笑)
兵藤柚)そうですね!頑張りましょう!
【あとがき】
競技場で会うたびに笑顔で挨拶をしてくれることが印象的な選手です。
同じ苗字ということもあり、勝手に親近感を感じながら応援していました。先日の関東インカレ選考会での気迫のこもった走りは、多くの部員の目を奪い、大きな感動と歓喜を生みました。
自らを学びの多い環境に置き、常にひたむきに努力を重ねている柚花だからこそ、きっと同期たちをも驚かせるような大躍進を見せてくれるのではないかと確信しています。
陸上競技を楽しみながら、今シーズンは一緒に大暴れしよう。
関東インカレではW兵藤にぜひご注目ください!
文責:主将 兵藤 秋穂