【十人桐色】#28 リレー対談第6弾!!

皆さんこんにちは!暑さが増し、夏真っ盛りの今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回で第6弾となるリレー対談のテーマは「2021年前半シーズンを振り返って」です。

夏の暑さやオリンピックの熱気に負けず劣らず、各々の競技に対する熱い想いが垣間見られる対談となっております!

 

今回はアヒンバレティナ(投擲4年)、綾野千優(中距離2年)、酒井寛之(短距離2年)、西山藍那(投擲2年)が、6名のピックアップ選手のお話を伺いました!

是非、最後までご覧ください!

 

◇今回のピックアップ選手◇

 

有松 憧(ありまつ しょう)

所属:医学群医学類 4年

ブロック:中長距離ブロック

専門:800m、1500m

生まれ変わったら出場してみたいオリンピック種目:棒高跳

 

伊藤 海斗(いとう かいと)

所属:体育専門学群 3年

ブロック:短距離障害ブロック

専門:200m

生まれ変わったら出場してみたいオリンピック種目:走高跳  (別競技ならサッカー)

 

松憧 × 藤海斗 × 西山藍那

 

Q 2021年前半シーズンはどんなシーズンでしたか?

有松)昨シーズンの秋から怪我をしていて、思うように練習ができず率直に言うと「苦しい」シーズンでした。学業やブロック長のプレッシャーがあったり、練習の時間的な制限があったりしたのでそれも含めて苦しかったというのが一番の感想です。でも、ブロック長という責任があったので投げ出さずやり遂げられられたのでそこはよかった点かなと思います。

伊藤)僕も怪我で苦しかったシーズンでした。怪我によって練習ができず関東インカレにも間に合わなくて、これまで選手として大会の雰囲気などを感じていましたが、初めて見る側になって。これまで自分の立っていた場所がこんな風に見えていたんだなと感じました。出場している選手たちが頑張っている姿がかっこよくて感慨深い気持ちにもなりましたね。

西山)なるほど…。有松さんが活動に制限があったと仰っていましたが、中長距離や短距離ではどういったところに制限を感じていましたか?

有松)そうですね。競技場の利用時間が限られているので、競技場を使って自主練をしようと思ってもできなかったりはしましたね。

伊藤)一番はウエイト施設の使用ですね。シャフトの数が足りなくなってしまったり…

西山)そうですよね。投擲もウエイトで苦労した点はありますね。

 

Q 前半シーズンを経ての気づきや成長について教えてください。

有松)陸上やっていると目立つのは記録を残していたり強い選手だと思うんですけど、やっぱりいい思いしている選手だけでなくて苦しい思いをしている選手もたくさんいるですよね。そういう視点に改めて気づくことができました

それと競技部には色々な仕事があると思うんですけど、コロナ禍で色々制限があったり慌ただしかったりする中で業務にあたってくれる人たちの努力のおかげで僕たちが練習できているんだとブロック長をやって改めて感じました。

伊藤)僕は、コロナ禍で選手たちのモチベーションの維持が難しかったのではないかと思いますね。あとは、怪我をして自分がいかにチームから必要とされていたのか気付かされました。怪我をすると見捨てられるのかなと心のどこかで思っている部分があったのですが、「怪我している人こそ大事にされる」筑波のいいところに気付かされました。

西山)そこはすごく大切なところですよね。

伊藤)筑波は怪我をしている人に対して、段階的にサポートして育ててくれるイメージがありますね。

 

Q 後半シーズン、これからに向けてひとことお願いします!

有松) 競技面では、自分は医学類なので5、6年もあるんですけど、現段階では4年生で一区切りにしようと思っていて…。なので、後半シーズンは全カレと国体が残っているので、そこに向けて頑張りたいです。また出場は決まっていないんですけど、全カレではブロック長らしい走りをしてブロック長としての最後の仕事を終えたいですね。

競技面以外では、これから病院での実習が始まるので、そちらの方も気持ち切り替えて頑張りたいと思います。

伊藤)前半シーズンは関東インカレに出場できなかったこともあり、全カレに焦点を当てて万全の状態で臨みたいと思っています。怪我をして支えてもらった分、チームメイトや先生、トレーナーの方々に結果で恩返しができればいいなと思っています。そして、4年生になる来年に向けて得られるものがあればいいなと思っています。

西山)それぞれ、選考もありますよね。暑いですが、選考、そしてその先の大会に向けて頑張っていきましょう!

今回はお忙しい中ありがとうございました!

有松、伊藤)ありがとうございました!!

 

吉田 海渡(よしだ かいと)

所属:体育専門学群 1年

ブロック:中長距離ブロック

専門:1500m、3000m、5000m

生まれ変わったら出場してみたいオリンピック種目:女子100m

 

田海渡 × ヒンバレティナ

 

Q 2021年前半シーズンを振り返ってみていかがでしたか?

吉田)僕は今は長距離パートに所属していますが、中高では800mと1500mの中距離種目が専門でした。大学から長距離を専門にしていて、今年は1500mに力を入れています。大学に入ってからすぐに自己ベストを更新出来て、関東インカレとU 20に出場することができました。U 20では6位に入賞することができて、結構いい感じでタイムを伸ばせていますし、前より強くなれたかなと感じる前半シーズンでした。

アヒンバレ)おぉ凄いね。前半シーズンで今までより強くなれたみたいやけど、それはどういう要因があるの?

吉田)今まで中距離だったのであまり長い距離をやっていなかったんですけど、長い距離を走ることで体力がついて、そこにスピードがついてより速くなったんじゃないかなと思います。大学の練習がハマった感じかもしれないです。

アヒンバレ)大学の練習はどんな感じ?

吉田)大変なところはありますけど、充実しているかなと思います。

 

Q 前半シーズン、高校の時と比べて記録以外で成長した所はある?

吉田)そうですね、メンタルは強くなりました。

アヒンバレ)おぉ、強くなったんや。いいね。

吉田)今まで長い距離を走るのに相当メンタルが強くないといけなくて、きつい時はそこが大変だったんですけど、前よりは強くなったんじゃないかなって思います。

アヒンバレ)長距離に力を入れだした成果やね。聞いてなかったんやけど、どうして中距離から長距離に行こうと思ったの?

吉田)筑波が箱根駅伝に出場したことが大きいです。高校の時にそれを見て、自分も箱根に行きたいと思って長距離をやりだしました。

アヒンバレ)いいなぁそれ!つくばのみんな聞いたらめっちゃ喜ぶよ笑

吉田)今年はちょっとずつ距離伸ばして、来年からメンバーに入れるように頑張りたいって感じです。

アヒンバレ)今後に期待やね。

 

Q どういった後半シーズンにしていきたいですか?

吉田)とりあえずは、全カレの標準を切って出場をして、10月に箱根の予選会があるので、出れるか分からないですけど、少しでもチームの役に立てたらいいなと思ってます。

アヒンバレ)全カレ突破も駅伝も頑張ってね。応援してます。それでは、以上となります。今日はありがとう!

吉田)ありがとうございました!

 

川上 涼(かわかみ りょう)

所属:理工学群応用理工学類 2年

ブロック:跳躍混成ブロック

専門:走幅跳

生まれ変わったら出場してみたいオリンピック種目:体操の床種目(跳躍がかっこいいから)

 

上涼 × ヒンバレティナ

 

Q 2021年前半シーズンを振り返って、どんなシーズンでしたか?

川上)前半シーズンは昔やってた怪我がぶり返してきてて、結局1・2試合ぐらいしか出れなかったんですけど、出られた試合も途中で痛みが戻ってきちゃったりして、結局ベストからもの凄く遠いような結果で終わってしまいました。なので、一旦前半シーズンは試合にあまり出ないで後半シーズンに記録を残そうと考え、トレーニングに集中してました。

アヒンバレ)怪我ぶり返しちゃったのか…。前半は結構「耐え」みたいな感じだったのかな。

川上)そうですね。跳びたいけど耐えてました。去年の11月くらいにした怪我を結構引きずっちゃってて、シーズンインする手前くらいまでは調子良かったんですけど、調子あげてこうとしたところで痛みが出てきちゃって、あまり思うようには出来なかったですね。

アヒンバレ)そっか、調子が上がってきてただけに悔しいね。

川上)はい。でもその代わりウエイトとかの時間が増やせたり、跳ぶ練習ばかりだと出来ないようなトレーニングとか、それこそシャフトを使うトレーニング方法が充実したり、ウエイトのベストが上がったりしたので、その点は満足かなと思います。

アヒンバレ)ただ耐えてるんじゃなくて、他のポイントで成長出来てたんだね。

川上)そうですね。それにウエイトとかで自己ベストが出せてたんで、気持ちは切れずにやれたかなって思ってます。

 

Q 最近の練習の調子はいかがですか?

川上)最近ぐらいになってやっと調子が上がって来ましたね。動きを大きく変えてみたりして昔やってた怪我の痛みとかが出なくなって来ました。怪我がぶり返してきたあたりから、同じ動きをしていたら怪我するなと思ったので技術練習にも時間を割いてました。

 

Q 後半シーズンの目標を教えてください!

川上)ベストが3年くらい出てないので、ベスト更新したいなって思ってます。

アヒンバレ)ベストを更新するために、ここを頑張りたいとかあれば聞かせてくれる?

川上)スピードが全然上がってこないので怪我には気を付けつつスピード系のトレーニングをして、ベスト跳べるように頑張りたいです。

アヒンバレ)頑張ってね!

 

【おまけ:金髪】

アヒンバレ)川上君、金髪の子ってイメージしかなかったから、練習感とか聞けて面白かったよ。

川上)笑笑。そうですよね、そのイメージ強いですよね笑

アヒンバレ)金髪いいよね。やっぱ好きな髪やとテンションも上がった?

川上)いやー上がりました!笑 楽しかったですね。

アヒンバレ)やっぱりね、自分自身が楽しめてないと陸上も盛り上がってこんからね。

川上)そうなんですよ!なんか、楽しくやりたいなっていう。陸上するのに黒じゃなきゃいけないみたいなの無いなって思って、1人髪の毛で遊んでました。笑

アヒンバレ)いいんちゃう。出来る期間にどんどん髪の毛遊ばして楽しんだ方が、自信もついて結果自分自身にプラスになるよね。あ、でも今髪の毛暗いよね?

川上)はい、出てないですけど関カレがあったんで。

アヒンバレ)だいぶ脱線させちゃったけど、今後は自分が出るために黒くしたいね。

川上)はい!来年には関カレ標準切れるように頑張ります。

アヒンバレ)応援してる。頑張ってね! それじゃ今日は以上となります。ありがとうね。

川上)ありがとうございました。

 

澁谷 侃(しぶや なおし)

所属:医学群医学類 2年

ブロック:跳躍混成ブロック

専門:走高跳

生まれ変わったら出場してみたいオリンピック種目:フェンシング

 

平岩 志萌(ひらいわ しほ)

所属:体育専門学群 2年

ブロック:投擲ブロック

専門:ハンマー投

生まれ変わったら出場してみたいオリンピック種目:ボクシング

 

岩志萌 × 谷侃 × 野千優

 

Q 前半シーズンの主な成績を教えてください!

平岩)関東インカレの選考会の試合の時に一気に2mくらいベストを更新して54m58の自己ベストを更新したことで、大会の成績としては関カレ4位と、先月(7月)にあった愛知県選手権で初めて優勝したのが主な成績かな。

澁谷)筑①(4/3‐4)と、宮城県選手権で今シーズンの1m85㎝のSBを2回出したんだけど、自己ベストの2m03㎝にはまだ全然届いてないなって感じかな。 あんまり試合は出てないんだけど、成績としては県選で9位が出た試合の中で一番だったかな。

綾野)なるほど、ありがとう!じゃあ、次の質問に行きます!

 

Q 去年と比べて成長したと感じることはある?

澁谷)競技面だと、受験期でできなかった冬季練習を積んだことで、去年よりは走力とか筋力が着実についてきたことかな。それ以外だと学業の面かな。所属してるのが医学なんだけど、勉強してその知識がついたりして、そういう面では学業で成長できたのかなぁ。

綾野)おお、、すごい。実習とか授業の関係で部活に出られる時間が限られたりする?

澁谷)そうだね。去年はわりと部活に出られたんだけど、今年は5月6月くらいに6週間続けて実習をやる期間があって、その時は週に1回とか2回しか部の集合に行けなかったね。あとは今もだけど学群からの規制がかかってるのもあって、個人練習みたいな感じで練習してる。みんなと一緒に練習はできてないんだけど、一人でコツコツとって感じだね。

綾野)まさに文武両道やね!私は実技体育の検定に必死だわ(笑)

平岩)すごい、ほんとに尊敬だよね!

綾野)ありがとう!じゃあ、志萌ちゃんお願いします!

平岩)競技面とそれ以外の面が混合しちゃってるかもしれないんだけど、ONとOFFの切り替えができるようになったことかな。去年とかは、周りの人たちに勝つためにはいっぱい練習しなきゃ!って気持ちが強くて質より量を重視してやってた。だから、休みの日とかも遊んでる場合じゃないと思って練習したりしてて、、「遊ぶことが悪い」みたいな考えを持ってた。

だけど、大学に入って強い選手とか周りの人を見て、強い選手こそオフの日にしっかり遊んでるっていうか、陸上と離れたことしてたりして、陸上と陸上じゃないところの切り替えも大切なんだって思うようになったんだよね。それからは「休むことも練習のうち」って思えるようになって、気持ちの面でもうまくリフレッシュできてより練習にも集中できるようになった。ここが競技面で成長できた部分かな。

陸上以外の面だと、授業の課題ためずにをその日のうちに終わらせたり、よく要領よくできるようになったことかな。去年はオンライン授業がどういうものか全然わからなかったから、配布されてる資料とかを全部書き写したりしてて(笑)。でも段々パソコンに慣れてきたり授業の形態が分かったりして、資料を印刷したり、必要な箇所だけメモしたりして要領よくできるようになった。その日のうちに課題とかが終わるようになってきて、精神的に授業に追いつめられることはなくなったね(笑)。

綾野)わかる、一年の最初とか授業資料を一言一句書き写してた(笑)。

平岩)そうそう、やっぱ最初はそうなるよね(笑)

 

Q 試合や練習で意識したり、大切にしていることは?

平岩)私は投げる回数とかをあらかじめ決めて、その限られた回数の中で集中して取り組むことと、練習中に自分にプレッシャーをかけてる。自分の中で切羽詰まった状況をつくりだして、そのなかで集中して出し切ることを意識してるかな。試合でできる本数は決まってるから、「練習は試合のように、試合ではいつも通り」できるように、練習中はあえて試合みたいな状況でやるようにしてる。

澁谷)跳躍ブロックは個人でメニューをやるってことが多くて、自分が思ったように跳ぶ練習をするって感じ。だから、跳躍練習をするって決めてた日でも今日はだめだなと思ったらスプリント練習に変えたりして、その日一番成果が出るような練習をしようとしてる。大まかにはメニューを立てるんだけどそれに固執しすぎずに柔軟に練習して、限られた時間でどれだけ自分が成長できるかを考えながら取り組んでるかな。試合では、平岩さんが言ってたように「練習通り、いつも通り」を心がけて平常心で臨むようにしてる。

綾野)なるほど。ありがとう!

 

Q 最後に、後半シーズンの目標と、大学4年間での目標を教えてください!

澁谷)後半シーズンの目標は、大学ベストを出すこと。大学ベストを出して、3年生や4年生につなげられるようなシーズンにしたいと思ってる。大学4年間での目標は、関東インカレの選手になって、インカレで勝負をするっていうのが一番。高跳パートは関カレとか全カレの標準を切ってる人が複数いて、パートとして盛り上がってるから、そういう雰囲気をかりつつ、そのなかで自分が代表として試合に出られるようになりたいなっていうのが目標です!

平岩)今年は全カレA標準を切ってるから、まずは学内の選考会でしっかり勝ち抜いて全カレで点数を取りたいな。去年はターゲットナンバーで落とされて全カレに出られなかったから、その悔しい思いもあって今年は選考会を勝ち抜いて全カレに出たいのが大会として目標。記録としては、日本選手権の標準記録に近いところまで記録を伸ばしたいな。大学4年間の目標としては、関カレと全カレで優勝することと、日本選手権で勝負できるようになること。愛知県の国体のハンマー投げ選手選考は、日本選手権の入賞しないといけないから、国体に出るためにもこの目標は達成したい!

綾野)ありがとう!これで対談は以上になります!みんな同学年やけど話す機会がほとんどなかったからこの機会でお互いのことも知れてよかった!ありがとうございました!

平岩・澁谷)ありがとうございました!

 

 

今回の対談は以上となります。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

まだまだ続く暑い日に負けず、皆さんの後半シーズンが有意義なものとなることを願っています!

 

 

担当: 投擲4年 アヒンバレティナ

    中長2年 綾野千優

    短距離2年 酒井寛之

    投擲2年 西山藍那