こんにちは。男子副主将の小林裕季です。
今回は副主将ブログ第6弾ということで 1 年生の 2 人にインタビューしようと思います!
◇今回のピックアップ選手◇
巖 優作(いわお ゆうさく)
兵庫・市尼崎 ⇒ 筑波大/体育専門学群1年
竹元 咲(たけもと さき)
鹿児島・鹿児島高 ⇒ 筑波大/体育専門学群1年
小林)今日はよろしくお願いします!本来なら 1対 1でやる企画なんだけど、今回は2対1でやろうと思います。
っていうのもこの前練習終わり(21:00 頃)に主将と次の副主将ブログを誰にするか話してたら、真っ暗の競技場で聞いたことのある笑い声が聞こえてきて…(笑)夜で照明も付いてない競技場にみたことのある 1 年生 2 人いて。あの時は本当にびっくりしたわ(笑)
巖)あ、あの日ですね(笑)20 時くらいに練習始めてハードルドリルしてたら、知ってる奴いました。
竹元)私も 1 日家でくそニートをしてしまって…(笑)練習しようと思ってきたら優作がいました。
小林)いや、夜の 9 時に練習始める人は見たことないわ(笑)4 年目やけど初めて見たかもしれへん。まあ、そんなこんなで今日は 2 人にインタビューすることになりました!よろしくお願いします!
巖・竹元)お願いします!
小林)ということで 2 人の過去について聞いてもいいかなと思ったけど、2 人ともいわずと知れた全国大会で名をはせた強者なので、大学に入ってからのことを聞いていこうと思います!
僕の勝手なイメージやねんけど、2 人とも大学に入ってきて怪我のリハビリをやってたっていうイメージがあるけど、どう?
巖)僕は 5/1 の関東インカレ選考会で肘を怪我しました。肘の怪我は初めてだったんですけど、今までもケガした時はすぐに治って練習再開してたので、今回もいけるやろと思ってたんですけど、思ったより時間がかかってます…やり投げでかなり負担が来るところっていうのもあって余計に。
竹元)私は大学入ってきてからじゃなくて、高校生の時の怪我を治してたっていう感じでした。3月にあった大阪室内に出るつもりだったんですが、その 2日前に練習で足首を怪我してしまいました…。もう治って今はしっかり練習できています!
小林)なるほど。陸上やってたら誰しもケガすることはあるやろうけど、やっぱり気持ちの面での焦りとかは大きかった?
巖)焦りはやっぱりありましたね。焦りもあったんですけど、試合に出たいってうずうずしてました。本当に試合出たい気持ちが強すぎて、家で 1 人でユニフォーム着て鏡の前立ってました。(笑)
小林・竹元)-爆笑-
巖)でもさすがに長引いて出たい試合も出られなかったので、しんどかったですね。
竹元)私は焦りというよりは練習に身が入らないっていう感じでした。筑波大学に入学することが決まって、「大学に入って新しい環境でもっと頑張ろう」って気持ちと「高校生の最後の試合(大阪室内)でしっかり出し切ろう」っていう気持ちが強かったので、そのタイミングの怪我で本当に落ち込んでました。
小林)やっぱ怪我したらそう感じてしまうよな…。2 人ともそこから立て直すきっかけみたいなものはあった?
巖)僕は結構気分屋なところがあって。やる気が出ない時は暇でよく高校の動画を見返してました。高校の時の動画とかを見てたら、そのころを思い出して気づいたらやる気出ないのにどうでも良くなって、逆にモチベーションが上がったりします。先週は結構陸上しんどいなって思ってたんですけど、気づいたら今めっちゃ陸上楽しいってなってました。高校の時は心よりは体がついてこなかったんですけど、今は体(肘以外は結構良い状態)に心がついてきてない感じですね。
竹元)私は練習で自分が好きなことばっかりやってモチベーションを保ってました。怪我してできることが限られてても、誰かと一緒に練習してたら楽しくなってくるんですよね。でも家に帰って色々考え始めたらまたしんどくなる、みたいな。私も気分屋なのかもしれないです(笑)
巖)怪我は嫌やけど、練習やってたら楽しくなってくるみたいなやつよな。わかるわ(笑)
小林)なるほどね。入学してまだ4か月やけど、結構いろいろあったんやね。筑波の陸上部はどう?こっち来てなんか変わった?
巖)僕はこっち来て心がきれいになった気がします。高校の時は結構周りにやんちゃするやつが多くて、それもあるのかなとか思うんですけど、なんかきれいになってます(笑)
竹元)私は自分のことを好きにやろうってすごい思いました。元々周りを気にしてしまうタイプなんですけど、筑波に来ていろんな人がいて、びっくりするくらい自由に生きている人もいて。自分がやりたいことをやりたいだけできるようになりました。
小林)やっぱ筑波って「自由」と「優しい」よね。僕もその二言にまとまる気がする。練習はどう?メニューとかもなくて各自自由に練習っていう感じやけど、困ったりしなかった?
巖)僕は高校と練習の雰囲気が似てたので、筑波に来たいと思ったんですよね。自分で練習組んでずっとやってたんで、全然困ることなく伸び伸びやれてます!変わったのは心だけですね。
竹元)私にとって筑波大学は将来の夢(学校の先生)と陸上の両方を学べる憧れの場所だったんですけど、最初は練習が自由過ぎて本当に困りました。今までは先生が考えてくださったメニューをこなしていく感じだったので、どうしたら良いか分からなかったです。
小林)やっぱ普通最初は困るよね。その点、巖の練習のレパートリーの多さには本当にびっくりする。あれはどこかで教わったん?
巖)練習メニューは高校の時のものや、海外に合宿に行った時に教えてもらったもの、あとはディーンさんに教えてもらったものとか色々ですね。海外に行ったときは日本にはない色んな練習用具があって専門的な練習ができたんですけど、道具がないのでそれを自分なりに工夫してやってます!
小林)竹元もよく一緒に練習してるよね!
竹元)優作は色々練習を知ってるので、チューブを使ったジャンプ練習とか一緒にやりたい!って言ってやらせてもらってます!あとはウエイトもですね!
小林)やりも投げたりしてるもんね。1年生みんなで棒高跳したりもしてたよな。
巖)やってみたーい!っていって違う種目やったりってなりますね!
小林)そういう意味でも今年の1年生ってめっちゃ仲良いよね。
巖)仲良いですね。僕は高校の時から知ってた子何人かいたんですけど、いつのまにかって感じでした。
竹元)私は 1 人も知り合いいなくて入学式はすぐ帰りました(笑)でも、気づいたらみんな友達でした。マジで同期、みんな良い子ばっかりです。
小林)いや今年の 1 年生は本当に良い子ばっかりよ。その中の良さのまま4年間陸上を楽しんでほしい!!!
小林)じゃあ、まとめで今後の目標、4年間の目標を聞きたいと思います!
巖)まずは今シーズンディーンさんが持つ U20 の記録(78m57)を塗り替えたいです。そのために秋の試合に間に合うようにしっかり怪我治します!!
4年間の目標はパリオリンピックに出たいです!記録はディーンさんの学生記(84m28)を超えたいです!あとは「4年」で卒業することですね。早速英語やばくて…(笑)まじで怖いです。
竹元)私は今シーズンはチャレンジしていきたいです。いろんな試合に出て場数を踏むのもそうだし、今年だけじゃなくて来年再来年を見据えて土台作りをしていきます!高校の顧問の先生に得意なことを伸ばしていけって言われたんですけど、まだ何が自分の得意なところなのかもわかってないので、それも見つけたいです。
4年間の目標は 2023 年に地元鹿児島で国体があるので、そこで優勝したいです。あとは、自分の得意なところも知って、最終的には自分の体がどう動いているのかを知り尽くして走幅跳ができるようになりたいです!!
小林)2人とも野望があって良いね!1年生には早くインカレの楽しさを味わってほしいな。コロナで無観客試合やから全体応援とかもないし、全然分からへんやろうけど、1 回味わったら本当にはまると思う!この陸上競技部も 1 年生が知らへん魅力がまだまだあるからぜひそれを 4 年間で感じ取ってほしいな!
巖・竹元)楽しみです!早くインカレ応援とかチームとしての活動とか色々やってみたいです!
小林)じゃあ最後に同期の 1 年生に向けて一言お願いします!
巖・竹元)みんなでオリンピック出るぞぉ!!!!!エイ・エイ・オー!! (!?)
【あとがき】
今回の対談を通して2人からは1年生らしい純粋さと野望を感じ取ることができました。自分が達成したい目標をしっかりと持ち、それに向かって真っすぐに努力できる。また、その目標はインカレの枠に止まらないスケールの大きい「野望」で、それをしっかりと心に抱き、日々練習していることを知ることができました。
大学生におけるインカレは高校生でいうインターハイのようなもので、とても重要視される試合ではないかと思います。コロナウイルスの影響でインカレの楽しさや価値をまだ知らない2人かもしれませんが、この「野望」こそがこのチームをインカレアベック優勝に導いていくのではないかと感じました。
この「野望」を抱く人間が同期に自分以外に少なくとも1人いる。これだけで仲間と陸上をする価値が大いにあると思います。この関係が互いにもたらす影響は計り知れないと思います。これからの2人(1年生)の活躍に大いに期待したいです。
『みんなでオリンピックに出ることができれば、インカレアベック優勝もできるんじゃないですかね』
筑波に新たな風が吹き始めました。
筑波大学陸上競技部はこれからも更に成長していきます。
これからの活躍に乞うご期待ください。
文責:男子副主将 小林裕季