【リレーブログ】#41 『下を向いていたら、虹を見つけることは出来ないよ』西出怜央

ブログをご覧になっている皆様、初めまして。

杉岡さんから引き継ぎました。短距離・障害ブロック3年の西出怜央です。 紹介にあったように僕もリトルトゥース(オードリーのオールナイトニッポンリスナー)です。 今時ラジオなんて、と思うかもしれませんが、一人暮らしの身には貴重な笑いのタネになるんです。

紹介してくださった杉岡さんとは運営執行部(サブマネ)でご縁があり、ひょんなことから同じリトルトゥースだということを知りました。陸上競技部員でありながらアメフトの練習にも参加していることは以前から知っていましたが、あまりにも涼しい顔で両立しているので驚きます。

 

(前回担当、杉岡のブログはこちら

 

さて、リレーブログが始まって僕で41人目になりました。これまで多くの部員がそれぞれの考えをここに記録し、同じ部員でありながら初めて知る一面もありました。また、このブログを見てくださっている陸上競技部員以外の方々、今の筑波大学陸上競技部の魅力が少しでも伝わっていれば幸いです。

今回、筑波のブランドを借りて表現できる場を頂き非常に嬉しく思いますが、僕の立場から何を記述しようか非常に迷っております。というのも、現役部員や話の合うメンバーにだけしか伝わらない内輪ノリは長すぎるとつまらないし、普遍的で正しいことを話してもエラそうなだけで好ましくありません。周りは皆、そんなこと気にしないと言いますが、僕が気にした時点でアウトです。ですから、内輪ノリではなくエラそうにもならないギリギリのラインで書こうと思います。

 僕は昔から、物事をナナメに見る節があります。周りが興味を持たないところに注目し、変わっていると言われることもあります。大学一年のころにシェアハウスをしていた日本語教師を目指すベトナム人のタイさんが箪笥に小指をぶつけたときに「Ouch!(アウチ)」と言ったことが未だに気になるし、当たり障りのない文章って何だろうと数十分悩んだ結果たった今、下書きを500字分消しました…。考えすぎだという自覚はあるので、考えるのをやめようと考えていたらまた数十分と時間が溶けていきます。

そんな僕が、雑念を抑えて没頭できる趣味の一つに映画鑑賞があります。SF、アクション、ドキュメンタリーなどなど、様々なジャンルの映画を観ます。週に一本はサブスクで映画を観るし、月に一度は映画館に足を運びます。物語の登場人物に感情移入して様々なストーリーを体験することで自分の世界が広がったように感じ、それが何よりも心地良いのです。自分以外の誰かになること、自分には出来ない何かをすることが好きなのだと思います。題名の「下を向いていたら、虹を見つけることは出来ないよ。」というのも、喜劇王チャールズ・チャップリンの言葉です。

話は少し変わりますが、陸上競技部には本当にたくさんの部員がいます。正に十人十色で、それぞれが僕にはない何かを持っており、彼、彼女らを見て、自分の至らなさを悲観するときもあれば、逆に自分だけの魅力を実感できる喜びを感じるときもあります。陸上競技は「競技」だから、勝てば嬉しく、負ければ悔しい。基本的には自分が主人公だから、エゴイズムは当たり前で、とりあえず勝てば認められる。主人公をクローズアップすると、至極全うなことです。ただ、ロングショットで見れば、1位になるためには2位以下の相手が必要だし、サポートしてくれる人、競技会を開催してくれる人、そもそも陸上競技を作った人、様々な人物が関わっています。

僕は、沢山いる登場人物それぞれのストーリーに気づき、それを背負って戦う主人公が好きです。明確なリーダーシップを発揮するわけではないけれど、知らぬ間に人が集まってくる。そうやって周りを巻き込むことができたらいいのに…と強く思います。有名な主人公は大体この特性があり、チームスポーツのキャプテンなんかも同様ではないでしょうか。無理して視野を広げる必要はないけれども、「下を向いていたら分からない」ということだけは、今の僕にも分かります。

最後に、僕は現時点で来年の主事に立候補する予定です(今度の部員総会で信任を得られなかったら目も当てられないが…)。有難くも主事を拝命した際には、きっと今までより多くの部員と関わることになるでしょう。部員それぞれが主人公のストーリー、それを特等席で観て、感じ、背負って、僕自身もこの一年を全力で駆け抜けたいと思います。

以上で終わります。清き一票を宜しくお願い致します。

次は、短距離・障害ブロック、障害パート3年の曽我部隆伍です。同じ神奈川出身です。彼ほど多彩な選手を見たことがありません。陸上競技部のSNSでカッコいい画像を作成してくれているのは大体彼です。多彩故に忙しいみたいで最近あまり会えていませんが、本当にキャパシティの大きい選手です。僕より先に彼の原稿が仕上がっていたみたいです。彼のアーティスティックな一面をぜひご覧ください。

 

西出怜央(にしで れお

【個人ページはこちらから】

体育専門学群 3年

神奈川県/中央大学附属横浜高校

短距離障害ブロック/100m

広報委員会

運営執行部