はじめまして。投擲ブロック4年の西井琳音です。
卒業が近づく中、この「十人桐色」を執筆する機会をいただきました。私自身は今後も競技を継続するため練習に励んでいますが、グラウンドで見かける同期の姿が日に日に少なくなることに一抹の寂しさを覚えつつ、今日も円盤投げと向き合っています。

最近の練習風景
円盤投げとの出会い
私が陸上競技を始めたのは中学の部活動からでした。それまではバレエやフィギュアスケートに親しんでおり、多様な経験をさせてくれた両親には心から感謝しています。
入部当初は走り高跳びをしていましたが、1年生の夏に軽い怪我をした際、顧問の先生が「砲丸を投げてみろ」と声をかけてくださったことが、私の投擲人生の始まりでした。
初めて「悔しさ」を知ったのは、その夏の地区大会です。入賞はしたものの、あと一歩距離が足りず県大会出場を逃しました。続く秋には円盤投げで試合デビューを果たしましたが、結果は「記録なし」。距離が足りず計測さえしてもらえませんでした。この悔しさから投擲競技に真剣に向き合うようになりました。

中学生のころ
それ以来、美しいフォームから放たれた円盤が風を切って飛んでいく魅力に取り憑かれ、今日まで続けてきました。幼い頃の私には、大学生になっても円盤を投げている姿など、きっと想像もつかなかったことでしょう。
私が円盤投げを始めたきっかけはこれくらいにして、本題に入ります。
筑波大学陸上競技部という「チーム」
今私は、「筑波大学陸上競技部に入部して本当に良かった」と心底感じています。正直なところ、入部したての頃は、インカレの大切さ、筑波大学陸上競技の良さを全く理解していませんでした。個人で記録が伸ばせたらそれで良いと思っていた時期さえありました。そんな私でしたが、トレーナー委員に入り、競技部の会計を任され、年々インカレを経験していく中で、考えが変わっていきました。
筑波大学陸上競技部は、全員が「選手」であると同時に、部を支える「運営者」でもあります(仕事の量に偏りがあることは否定しませんが、、、)。レベルの差はありますが、全員が自己ベスト更新のために練習し、各々の目標に向かい毎日努力をしています。そんなチームがインカレの時には、「男女アベック優勝」という同じベクトルを向いて戦います。選手、応援、運営執行、トレーナー、補助員、写真撮影、結果の発信……。まだまだ書ききれていない役割もあると思いますが、全員が自分に与えられた役割を全うします。無駄な役割は何ひとつなく、誰かが必ず、あなたの頑張りを見ています。全員が全力を尽くすからこそ生まれる声掛けや雰囲気づくり、そういった一人一人思いや頑張りが重なり、昨年の全カレでの女子総合優勝に繋がったのだと思います。


最高の仲間
私は、選手としても、試合後のトレーナーとしても全力を尽くしたつもりです。私が全力をつくせたのは、素敵な仲間に出会うことができたからでした。何が何でも得点を取る頼もしい仲間や、インカレ後1週間は疲れが抜けないぐらい働いてくれるトレーナー、声がかれるまで応援してくる熱いハートの持ち主、朝早くから準備をしてくる人たちなど、全力を尽くす仲間を見て、私も頑張ろうと思えました。本気で仲間を応援し合うことのできるチームは本当に素敵だと思います。そして、そんな仲間に出会えて、私はとても幸せです。

ここからは私が見つけた素敵な仲間を紹介しようと思います。
まずはトレーナー
インカレでは、朝早くから設営をして、選手を支えてくれています。また選手対応だけでなく、救護にも入り大会運営を手伝っています。ステーションは、選手を送り出し、試合を終えた選手が一番に帰ってくる場所です。結果がどうあれ、いつも温かく迎えてくれる仲間がそこにいる。選手が安心して戻ってこられる場所であり続けてほしいと願っています。

朝からラジオ体操をするトレーナー委員

最後まで片付けをした後の一枚
全カレでの適材適所
トレーナー委員長の西は、全カレでは応援団としての役割を全うしてくれました。トレーナー委員長が現場を離れるのは異例ですが、「彼には応援席にいてほしい!」という同期の強い希望と「その分は私たちがカバーする」という信頼関係で実現しました。チームを思いやることができる、素敵な仲間です。そして、応援団になった彼も、トレーナー委員を忘れていませんでした。早朝、全体集合の前に行う、トレーナー委員の準備は欠かさず、さらに「インカレノート」を作り、応援席や選手とトレーナー委員をつなげてくれました。応援席になかなか行くことのできないトレーナー委員は、応援席の様子や選手の様子を知ることができ、つながりを感じることができました。

インカレノートを掲げる西吉
そして、副主将の齋藤乃彩
昨年の全カレ、彼女自身は思うような結果が出せず、誰よりも悔しかったはずです。しかし、試合後の彼女の行動は、チームを思いやる優しさに溢れていました。試合の悔しさを応援団として前に立って消化するのではなく、応援席の後ろの方で、応援席全体を見渡しながらチームを支えてくれていました。勢いに乗るチームの雰囲気を壊さないよう、気を遣わせないようにとチームを思いやり、同じように悔しい思いをした選手に寄り添い続けました。見守るという選択をし、チームを優勝に導いた彼女を同期として誇りに思います。最高の副主将でした。

全カレ女子総合優勝後の齋藤胴上げシーン
部員の皆さんへの感謝
昨年の関東インカレで、私は大学生になって初めて表彰台に立つことができました。逆転されるという悔しさの残る試合でしたが、それ以上に、表彰台から見た、筑波の応援席の景色は忘れられません。あの時、私のためだけに筑万歳をしてくれ、本当にありがとうございました。とても幸せな時間でした。

筑万歳

3人で入賞(1回目)

3人で入賞!(2回目)
ここまで私の拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
最後になりますが、4年間本当にありがとうございました。みんなと出会い、共に過ごした時間は、私にとってかけがえのない財産です。競技部の更なる発展と、それぞれの道に進む皆さんの人生が輝かしいものになることを心より願っています。そして、いつかまたどこかで、皆さんに再会できる日を楽しみにしています。
投擲ブロック4年 西井琳音