【十人桐色】#66 お気に入りの対談

十人桐色の第33弾!

2020年1月28日に最初の対談が掲載され、本日の対談が最後となります。

 

そして最後のテーマは、「お気に入りの対談」。

 

 

ぜひご一読ください!

 

(コロナ禍の状況を加味し、オンラインツールZOOMを使用し、対談を行いました。)

 

 

 

担当(E班):安藤(社工4)・田中(体育3)・桑野(体育2)

 

◇今回のピックアップ選手◇

 

 

〇植松のお気に入り対談「#30 いろんなことが陸上競技につながる」

 URL→https://tsukubathletics.com/archives/13897

 

田中)松岡さんの対談がお気に入りだったということだったのですが、なぜこのコラムがお気に入りなのでしょうか?

 

植松)もともと知り合いかつ同期だったので、コラムを見る機会があったのが一つです。ちょっとふざけていることを書いているように見えて、実は大切なことが書いてあるなと思いました。趣味のボーリングを通じて、色々なことが陸上競技につながるというテーマで話していて、陸上競技と一見関係のないことがよくよく考えてみるとつながっているっていう部分で納得させられたので、このコラムを選びました。

 

田中)なるほど。このコラムを読んだ後に、実際に植松さんは日常生活が陸上につながっているなと感じた瞬間はありますか?

 

植松)僕は逆のパターンが思い浮かびました。陸上競技が日常生活につながることもあるなと。僕は棒高跳びを専門にしているんですけど、道具を使うスポーツなので、普段から物を大切にするという価値観は陸上競技から日常生活に得られたなと思います。逆に日常生活からというと、僕の趣味はゲームなんですけど、コツコツレベル上げをすることや時間をかけることが陸上競技でも大切であると思うので、そこは趣味の領域から学んだことだと思います。

 

田中)なるほど、投擲でも日常から陸上競技につながる視点を養う意味を込めて日替わりで話をしていますが、視点を変えて陸上競技から日常生活に輸入していくという考え方もあるんですね。

 

安藤)先ほどの植松さんのお言葉に通ずるのですが、M2のお二方にも、陸上競技がこれから社会でどういきると思うか、陸上競技をやっていたからこういった人間になれたと思うこととなどがありましたらお聞きしたいです。

 

吉武)目標に向かって努力することは、陸上から離れてもやるべきことなのかなって思います。話はちょっと変わるんですけど、陸上を通じてたくさんの人とコミュニケーションや交流があったので、そういったところで学んだ部分も多かったなと思います。

 

岸井)食生活は競技をやっていたら気にすることが多いと思います。競技をしていなかったら米さえ食えばいいかみたいになって、ひどい食生活になっているのが想像できるので、そういう面で競技が活きているのかなと思います。

 

植松)僕は春学期競技場が使えなくて、半年くらい陸上から離れた時結構ひどい生活をしていたので、共感できますね(笑)

 

桑野)日常生活が陸上に活きる、また、陸上が日常生活に活きる瞬間をお話いただいたのですが、純粋に陸上をやっていてよかったなと思う瞬間はどんな時ですか?

 

植松)自分は人とのつながりがすごく大きいと思います。試合だったり、応援したりっていうのはつながりがあるからこそだなと思います。それに、試合に出て他校の選手と話すと仲良くなって繋がりが広がったり、大学に入ってからは地元から離れているので、インカレなどの試合で地元が一緒だったライバルと競って繋がりを持てたりするので、そこが陸上をしていてよかったなと思います。

 

吉武)確かに、陸上での繋がりは大きいですね。競技をやめてしばらくしてから会おうとか連絡を取るようになったら良いなと思います。

 

岸井)実際に自分が連絡を取り合っている人の多くは陸上関係の人だなと思います。あとは、電車乗り遅れそうとか遅刻しそうなときに、距離とスピードは陸上をやっていたから活きるなと思います(笑)

 

〇吉武のお気に入り「#57 人生の充実」

URL→https://tsukubathletics.com/archives/14518

 

田中)吉武さんは、妹さんが出演されていた対談の回を挙げてくださいました。

兄弟で筑波大学の院というのは珍しいと思うんですけど、妹さんが筑波大学に来たいってなった時や受かった時どう思われましたか?

 

吉武)うれしかった気持ちでいっぱいでしたね。子供のころからぼくの家は父も筑波大学の陸上競技部、祖父も筑波大学の陸上競技部だったので、そういった中で筑波の陸上競技部の良さや伝統を聞いていたので、ぼくも妹も入りたいという気持ちは昔から持っていました。ぼくは大学の方に入れて、妹は違う大学に行ったんですけど、こうやって同じ筑波の大学院に入って、今陸上競技部に入れているというのは傍で見てきたからこそ、ぼく自身も凄く嬉しいなって思います。

 

田中)凄くほっこりしますね。同じ大学院というのもそうなのですが、同じ混成競技としてお互いに意識することはあったりするんですか?

 

吉武)どうですかね、父が十種競技の選手だったというのがぼくも妹も影響は受けていると思うんですけど、別に強制されたわけではなくて、お互い一番楽しかったのが混成競技だったのでやっているという感じです。それこそさっきの話じゃないですけど、混成競技の共通の知り合いができたりはしているので、将来的には妹も含めて皆でご飯に行く機会があるのかなとは思います。

 

田中)次にコラムに関連ついてですが、理香子さん(妹)は人生充実のためには、諦めず腐らず精一杯努力することや、頑張らないで後悔するよりもちょっとでも頑張るということを挙げてくださいました。誠司さんは理香子さんの対談を読まれた上で、人生を充実させるためには何が必要だと思いますか?

 

吉武)本当に妹は立派なことを書いているなと思っています。もちろん妹が言っているように諦めずに頑張ることは大事だと思っていて、僕も意識しています。もう一つは、まず人生を充実させるために僕たちは筑波大学の陸上競技部に入って陸上競技をしていると思うので、もう入っているだけで充実しているのかなと思います。そこで思いっきり自分のやりたいようにやること、その中でそこにいる人と交流していくことでさらに人生の充実に繋がっていくんじゃないかなと思います。

 

安藤)ちなみに誠司さんの人生の中で、充実したと思った瞬間というのはいつでしょうか?

 

吉武)一つと決められないくらいたくさんの思い出をもらっているんですけど、まず筑波大学に合格できたこと、陸上競技部で十種競技ができたこと、インカレに出場して入賞できたこと、男子副主将と跳混ブロック長を務めさせていただいて、部の幹部として働かせてもらったことなど、高校時代のぼくから考えると信じられないようなことがたくさん起こっているので、どれもとても良い思い出ですし、本当に充実していたなと感じています。

 

桑野)妹さんとのエピソードが印象的でしたが、他のお二人の方も兄弟はいらっしゃるんですか?

 

植松)ぼくは3つ上に兄がいます。今筑波大学の博士後期課程にいます。専門種目もぼくと同じ棒高跳びで、思い返せば一緒になんかいろいろやっていたなという感じです。そういった家族の繋がりも陸上競技を続けるきっかけになるんだなと、筑波に来て感じました。

 

岸井)妹が一人います。筑波ではないけど。

 

植松)ぼくから質問してもいいですか?ぼく末っ子で、基本的に兄の背中を追っていたんですけど、お二人とも長男だと思うので、お兄ちゃん側として気を付けていたことってありますか?特に一緒の種目ってなったらどうなんだろと思いまして…。

 

吉武)ぼくらの場合は異性だったってことが大きかったかなと思っています。例えば弟だと同じ種目で同じ規格で比べられると思うんですけど、性別も違ったのであまり気を遣うということもなく、本当にそれぞれ陸上を楽しくやっていて、陸上を楽しくやっている一番身近にいる存在という感じでした。ある意味理解者とも言えますかね。同じ環境で陸上をやってきた人なので、支え合うというか妹に支えられたかなというイメージです。

 

岸井)俺の妹は中学校の頃バスケをやっていて、高校のころ気づいたら陸上を始めていました。たぶん俺が猛プッシュしたからか知らないけど、幅跳びずっとやっていて。幅跳びの内容についてはあれこれ言っちゃうと、うっとうしいだろうなと思って言いませんでしたね。押し付けないようにしようかなと。

 

植松)お兄ちゃんなりの配慮があるんですね。

 

吉武)同じくです。

 

田中)私も弟がいまして、投擲じゃなくて中距離なんですけど、今岸井さんがおっしゃってたように心のどこかで押し付けるのはよくないかなって思いますね。私に憧れてぼくも陸上やってみるって言ってくれたことがあって、私自身も負けてられない、背中見せてあげてあの子のモチベーションになれるようになりたいなと思いました。

 

○岸井のお気に入り「#00 企画指導に際して」

URL→https://tsukubathletics.com/archives/12909

 

田中)何よりも、まず#0を選んだ理由をお伺いしたいです。通常は植松さんや吉武さんのように、#1以降のものを選ぶと思ったので非常に驚きました。

 

岸井)単純に、ここまで企画が続いているのがすごいなって思ったのと、こういう活動いいなあと思ったからだね。自分は主事、混成やっていたっていうのもあって、たぶん4年生くらいの時は割とほとんどの人の顔と名前は分かる立場だったと思うんだけど、たぶん混成やってなかったら他のブロックって誰がいるんだよとか思うことって多いだろうなって思う。だからこういった内向きの広報というか、広報っていうと知名度あげて外に「こんな頑張ってますよ」っていうのがイメージではあるけど、自分たちにはこういう部員がいて、こういうことやっていて、記事もそれこそ松岡のやつとかもめちゃくちゃ内輪なネタで松岡らしいと思った良い内容だったけど、そういうのができるのって自分たちで企画して自分たちで運営してっていう感じだからできるのかなって。そういう企画を立ち上げてこうして続いてきたってのがすごいなと思ったので、始動の回を選びました。

 

田中)確かに!この企画を通して、今まで喋ったことのない人の顔と名前を一致させたり、この人ってこういう人なんだなとか、こんな考え方しているんだなってわかっただけでも実際に話したことがなかろうとつながりが増えた気がして、それは私もとても良かったところだと思います。実際に運営していても、読む側としても楽しい企画でしたね。

 

岸井)また1年生も入ってきたし、続けてほしいかな。

 

植松)新入生紹介はぜひやってほしい!久しぶりに競技場行ったら知らない子ばかりで、普段だったら新入生はブロックの集合を横断して自己紹介してくれるからまだわかるんだけど、コロナ禍でそれもなかったから本当にわからなくて。知らない子が挨拶してくれて「こんにちは…」ってなるのが…笑。ぜひお願いしたいです!

 

田中)私たちも正直分からない子は多いですし、そういった機会は今後考えてまいります!

 

桑野)この十人桐色の企画とか一人一役とか、筑波大学は結構一人ひとりにスポットライトを当てて一人一人を大事にしているのがいいところだなあと僕は思っているのですが、みなさん長く筑波大学にいらっしゃいますが、改めて筑波大学に来てよかったなあと思うところはどんなところですか?

 

吉武)すべてが良かったなというのが本音ではあるんですけど、やっぱり自分のことを自分でやるということはこれから先凄く大事なことだと思うし、かつチームに所属している中でしっかりと自分の役割を果たすということが、ちゃんと部の中でできたことというのは絶対にこの先つながると思うので、筑波以外の大学がどうかは分かりませんが、凄く良かったなと思っています。

 

岸井)吉武さんがおっしゃったように自分のことを自分でやるというのは凄く大事なことだけど、個人的に一番良かったなと思うのはうちの部に入部制限がないことと、あとこれは考えようですけどマネージャーがいないっていうのもわりかし大事なことなのかなって。よくも悪くも陸上好きなやつらが集まって自分たちで陸上やってる…パッと見敷居は高いのかもしれないけど、インハイも行ってないそこら辺の県立高校だった自分がここにこれたのもそうだし、でなんやかんや気づいたら主事やってたし…普通の強い大学だったらたぶん門前払いされてたような人だと思うので、そういうのがいいなって。

あれ、安藤って社工だっけ?

 

安藤)はい、社工です。

 

岸井)そうそう、体専以外でもこうやって、まあ敷居は高いだろうけど入って来れるのは凄い良いとこなのかなって。

 

田中)私もインハイでてないそこらの県立組なんで凄い良く分かります(笑)

 

植松)僕はそうですね…単純にレベルが高いというのが一番かなって。研究施設みたいなところに関してもすごい大学なので、最先端の情報を得られるっていうのも一つですし、単純に競技面もレベルが高ければ、そういった運営の面を見ても尊敬できるというか、凄いなと思うので…。高校の時だとマネージャーにタイム測ってもらうとかいろいろやってもらってましたが、一人一人が考えて動くなかで、やっぱり人数の規模が大きい部として成り立っているっていうのはそういう能力が高い人たちがたくさんいるからなんだなって感じて、やっぱりそういったところに身を置けたというのはいいところだなって思います。

 

 

今回の対談は以上です!

誰かの考え方から学ぶことがあれば、自分が知らず誰かの学びになっていることもあります。いろんな人がいる陸上競技部だからこそ、他のどの組織よりも学ぶことは多く、そしてたくさんの学びの場を提供することもできます。この企画を通して部員を紹介してまいりましたが、今まで読んでくださった皆さんがいろんな考えを吸収し、より部員、ないしは競技部をさらに知ることができたならば幸いです。

 

みなさんのお気に入りの対談はどれでしょうか。ぜひ見つけてみてくださいね。