「感謝の気持ち」
十人桐色をご覧の皆様
はじめまして。今回のコラムを担当させていただきます理工学群物理学類4年、中長距離ブロックの岡裕一朗です。今回はこのような貴重な機会をいただき大変光栄に思います。
まず初めに簡単な自己紹介をさせていただきますと、私は陸上競技部では、800mを専門とし、現在は引退しています。
さて、コラムを書くうえで私なりの特徴を考えると、数少ない高校時代に陸上部に所属していなかった部員であったことかなと思います。そんな私が陸上部で経験できたことを書きます。
まず入部するまでの流れについて簡単に紹介します。中学時代は陸上部で800mを中心にしていました。ベストは2’12”63で県大会の出場はできませんでした。高校時代では通っていた高校に陸上部がなかったため、バドミントン部に所属していました。こっちも3年間公式戦未勝利で終わっています…。
このような感じで決してスポーツで好成績を残してきたわけではありませんが、大学では一度真剣に陸上を経験したいと思い入部を希望しました。
そしていざ入部を決意し、練習を始めても当然まわりのレベルには合わせられず(入部後1か月のタイムトライアルも1000mを3分切るのがやっと…)、本数やタイム、距離などを調整して練習に参加したり、一人で練習したりしていました。
そうした状況での練習であったため、つらいこともありましたが、そんな中でも練習を継続できたのは周囲の助けがあってこそでした。たくさんの方からアドバイスをいただいたり、相談に乗ってくださったり、とたくさんのことを教えてもらいました。
そうした助けがあったおかげで、記録を伸ばすことができ、最終的には1’54”42まで縮めることができました。インカレに出場できるほどのレベルではありませんでしたが、入部時のことを考えると十分な記録ではないかなと思います
私が伝えられることに関して競技面にはないと思うので、そのほかを考えると、人に対する感謝の気持ちを持つことを忘れないでほしいということです。
感謝の気持ちなんて直接競技に役立たないと思う方もいるかもしれませんが、私はそうは思いません。特に私の中で実感できたこととしては、試合中に応援が聞こえると、「ここまで助けてくれた人が応援してくれているのだし、全力を尽くさなくては!」と、自分の力が普段以上に湧き出てきました。
陸上は個人競技と考える方もいます(勿論ある意味では正しいと思います)が、普段の練習であったり、応援であったり、ケガの治療であったりと周囲の人と全くの関係を断って競技をすることはできないので、陸上部全体としての集団競技であると私は思います。
先輩や同期、後輩、コーチ、先生など様々な方々によって私は支えられてきました。皆さんもそれは同じだと思います。周囲の環境を当たり前としてとらえるのではなく、感謝の気持ちをもって日々を過ごしてほしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
〇今日のコラム〇
岡裕一朗(おか ゆういちろう)
理工学群物理学類4年
栃木県出身
宇都宮短期大学附属高等学校
中長距離ブロック・中距離パート
データバンク委員会(2018-19年度委員長)