『私とTSUKUBA これからの歩み』
卒業する学生が連載する本コラム、僭越ながら最終回は私、山下潤が務めさせていただきます。
「僭越ながら」
入部式の代表の挨拶も最初はこの言葉でした。そんな言葉知らなかったんですけどね。
トリを務めるということで、大層な内容を期待されている方は多いかと思いますが、あまり気合を入れようとすると中身がまとまらないような気がするので、コーヒーを飲みながら思ったことをぽつぽつと書き連ねていくことにしましょう。このコラムを読む皆さんも、何か飲みながら、すらっと読み流してもらえるとありがたいです。
お酒は苦手ですが、コーヒーは好きです
私は小学校5年の初めての大会出場からずっと、スポーツは陸上一筋です。その前に、テニスや水泳、習い事なら絵画教室や毛筆硬筆、英会話教室などに通っていた時期も少しありましたが、中学校に上がって以降は、ほぼ陸上一本です。
高校に上がってからは、いよいよ勉強の方も疎かになって、入試ではかなり苦労しましたが、なんとか第一志望の筑波大学に入学することができました。
半分嬉しい半分悔しい小学5年生
ずっと陸上に一途な人生でしたが、大学入ってからは、「陸上を選ばなかった自分は一体どんな人生を歩んでいただろうか?」というようなことをよく考えるようになりました。様々な人や出来事との出会いが増えたからだと思います。
選手人生が終わったら、一度陸上の世界からは完全に身を引いた生活を送りたいと考えています。全くスポーツとはかけ離れた世界で生きていくことが今一番の関心事です。そのため、この陸上人生は悔いのないよう燃え尽きる覚悟で臨んで生きたいですね。
いつか谷川先生も同じ事を仰っていらっしゃいましたが、陸上一本で頑張り続けると、いずれ具合が悪くなってくると思います。もしスランプに陥ったら他にすがるものがあるでしょうか?そもそも、そんな事を考え始めた時点で不安な気持ちになってきそうです。
後輩の皆さんには、陸上競技以外にも見識を広げて、幅広い視野で正解を見通すことができるアスリートであってほしいと思います。これは活動が自主性によることの多い筑波大学陸上競技部員であるからこそできることです。
この筑波大学陸上競技部の未来は、一流のアスリートを輩出するだけでなく、様々な分野でのリーダーを育成する場所であってほしいと思います。大学を卒業して競技を続けられるアスリートは、ほんの一握りです。卒業後は民間企業や公務員に就職するという人がほとんどじゃないでしょうか。せっかく4年間続けてきた部活動で何も得られないのは、もったいないと思います。競技力だけではなく、組織力、人間性でも評価されるチームを目指してほしいですね。
卒業生となっても、取材等において、大学でどんな経験をしたのか等聞かれる事でしょう。これからは、私の立ち振る舞いが筑波大学陸上競技部の評価に繋がるのではないでしょうか。ならば今以上に気を引き締めないといけませんね。
私もアスリートのリーダーを目指して、頑張っていきたいと思います。
〇今日のコラム〇
山下 潤(やました じゅん)
体育専門学群 4年
福島県出身
福島県立福島高等学校
ユニフォーム委員会
2018‐19年度 主将