【十人桐色】#33 『ポテンシャル』薄田健太郎

『ポテンシャル』

 

こんにちは。中長距離ブロックの薄田健太郎です。

今回、僕は「ポテンシャル」について書いていこうと思います。

 

突然ですが、僕はポテンシャルが高いと言われてきました。

高校の先生にも大学でも日本のトップレベルの選手になれると言われてきました。

そこで、ポテンシャルとは何なのかについて考えることが多いので、自分なりの考えを述べていこうと思います。

自慢話ではないので最後までお付き合いください。

 

ポテンシャルは一般的に、潜在している可能性を指す言葉で、陸上では身体的なポテンシャルを指すと思います。

みんなもポテンシャルという言葉は何となく使ったことがあると思います。

 

僕は身体のポテンシャルはとても重要だと思うし、世界で戦うには必要不可欠だと思います。

しかしそれよりも大事なことは心のポテンシャルだと考えています。

具体的に心のポテンシャルとは「自分を信じ続ける力」だと考えています。

この力には大きな潜在能力があり、間違いなく結果に結びつくと思います。

 

ポテンシャルが身体的な意味のみで使われると、生まれつきポテンシャルのないとされる人は良い記録や結果は出せないことになります。

個人的にはそのようには思っていません。

 

僕の父はサッカーをしていていましたが、母は全くスポーツをしていませんでした。

僕が陸上競技を始めたのは球技が得意ではなかったし、絵、歌、字が特に上手いわけではなかったから。あとは走るのが少し好きだったからです。

僕が中距離を始めたのは中学生の頃、短距離では女の子に負けるくらい足が遅かったからです。

 

そんな特に恵まれた才能を持っているわけでもなく、決して積極的とは言えない理由で陸上競技をやっていた僕がインターハイでは8位に入賞し、インカレでも複数回入賞できました。

それは常に自分を信じ続けて来たからだと思います。

 

中学生の時、県大会にも行けないレベルなのに、高校生になったら活躍する選手になれると何の根拠もなく漠然と信じていました。

高校生の時、最初の大会は平均的な中学生レベルの記録だったのに、3年生になったらインターハイでも入賞できると思って練習し続けました。

大学生の今は決勝で後ろの順位しか取ったことないのに、インカレで優勝できるし、日本選手権も入賞できると思っています。

 

ここで重要なのは僕は特別な才能はないし大した結果を残していないのに、馬鹿正直に自分を信じて練習していたら結果が付いてきたということです(まだまだなのは自覚しています)。

 

今現在、陸上競技部には200人を超える部員が在籍しています。

その中には自分の身体的なポテンシャルに自信がある人、ない人、あまり考えたことがない人、など様々いると思います。

 

もし自分の身体的なポテンシャルに自信を持てなくて、大学では良い結果を残せないと思っている人は諦めないで欲しいです。

同じ日本の大学生の身体的なポテンシャルの差など自分が思っているより大きくありません。

自分のことを結果を出せない人間などと考えずに、自分を強く信じ、なりふり構わず練習し続けてください。

きっと自分の満足いく競技生活が送れるはずです。

 

 

僕はこれからも自分を信じて、努力をし続け、結果も追い求めて行きたいと思います。

一緒に頑張りましょう。

 

 

〇今日のコラム〇

薄田健太郎(うすだ けんたろう)

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体育専門学群 4

神奈川県出身

神奈川県立希望ヶ丘高等学校

中長距離ブロック・中距離パート(800m)

トレーナー委員会