十人桐色の第12弾!「同高出身者対談」になります。
今回は、同じ高校の出身であるペア3組と対談を行いました。先輩後輩、同級生、ライバルといった様々な二人の関係性や、同高出身ならではのエピソードなどに注目です。
(コロナ禍の状況を加味し、オンラインツールZOOMを使用し、対談を行いました。)
担当(E班):安藤(社工4)・田中(体育3)・桑野(体育2)
◇今回のピックアップ選手◇
安藤)陸上をはじめたきっかけを教えてください!
桑添)はじめたのは高校から。中学校の頃は陸上部がなかったから、出たい人出ましょうみたいなのだけ出てた。それでたまたま短距離がそこそこ走れて、その時隣の中学校だった子と行きたい高校が一緒で、一緒に陸上部入ろうよって言われたのがきっかけで陸上部入った。元々野球やってたけど、投擲しようと思って入ってはない。
安藤)そうなんだ。いつから投擲始めたの?
桑添)高校では最初は短距離やってたんだけど、夏休みくらいにシンスプで走れなくなっちゃって。やり投げやるのめっちゃ嫌だったんだけど、先生に新人出さされたら結果でちゃってみたいな。試合で始めたのは高1の8月とか。いやいや始めた(笑)
兵藤)部活で始めたのは自分も高校からで、中学校まではずっとバレーボールをやっていました。でも、同じように中学の時に陸上部に混ざって大会だけ出させてもらって、その時は短距離とか混成で試合に出ていました。高校から陸上を始めたのは、高校の顧問の先生がやり投げの先生だったんですけど、その先生から声かけられたことがきっかけですね。
「友花(桑添)と二人でインターハイワンツー目指せると思うから。」って言われて。
安藤)相手の第一印象は?
桑添)あんまり覚えてない(笑)バレー部の子って感じ。
兵藤)私は強い先輩がいるってのは先生から聞いていたので、その印象が強かったです。
桑添)でもさ、先生が声かけた時点全然強い選手じゃないよ(笑)
兵藤)いやでも、やり投げ初めて2試合目で県2番じゃないですか(笑)
桑添)そう、やり投げ初めた2試合目で県2番になって、でも東北大会とかビリから何番目とかじゃないかな。全然ダメだった。その程度の人でした(笑)
安藤)いやいや(笑)
じゃあ次は大学のことについて聞かせてください。兵藤は桑添が筑波大に進んだことは進路選択に影響したの?
兵藤:自分は中学の時から筑波に行きたくて。体育の教員になりたかったんです。それで総合大学で、体育の勉強ができるのって筑波ぐらいだったんで筑波に行きたいって思っていました。
安藤)じゃあ気持ち的にはどうだったのかな?形的には先輩を追って筑波に入る形になったけど。
兵藤)気持ち的には、そうですね、友花先輩を追って筑波に入ったという感じではなかったです。ただ、他の大学から来ないか声かけてもらった時迷ったんですよ。その中で友花先輩からLINEもらったんです。「どこの大学行くか決まった?」とか。「ちょっと迷っています。」みたいな話をした時に、「(筑波大に来てくれたら)秋穂と二人で全カレワンツーできると思ってるから。」って言われて、それで決めました。
桑添)人生決めちゃったじゃん(笑)
兵藤)人生決めちゃったんですよ。たぶん自分の中では踏み切れずにいたのを完全に後押ししてもらいました。
安藤)そのLINEを送った時の気持ちも聞きたいんだけど、覚えてる…?
桑添)LINEを送ったことはほんとに覚えてないんだよね~(笑)でもたぶん先生から進路のこととか、秋穂の想いとかいろいろ聞いていたから、本当にその時に思ったことを言ったのは間違いない。
安藤)二人の高校の頃のエピソードとか思い出ってある?
桑添)いろいろあるんじゃない?でもなんだろ。
兵藤)青森じゃないですか?(笑)
桑添)青森ね(笑)私2年生、秋穂1年生の新人の東北大会が青森であったの。で、ちょっと(秋穂)喋ってくんない?(笑)
兵藤)(笑)
まず、東北大会の前の県新人で、自分日本ユースの標準を狙っていたんです。そこで切らないと出られなくて。友花先輩はもう行くのは決まっていたので、自分も行きたくて。それでその試合で初めて標準を切って、二人で県大会ワンツーして。そこから自分波に乗っていていい感じで、東北大会に臨んだんです。
東北大会の前日、二人で次の日投げるピットを見に行ったんですよ。あまり会話していたわけじゃなかったと思うんですけど、二人で座っていた時に友花先輩が「大会新明日出せるかな」って言ったんです。覚えていますか?
桑添)うん。狙ってたもんね、大会新。
兵藤)で、1個下の後輩の自分が「桑添さん大会新だしても自分すぐ塗り替えますよ!」って言ったんですよ(笑)当時自分めちゃくちゃ気が強かったんです。絶対誰にも負けない、闘志むき出しで人のことなんてどうでもいいぐらいの感じで(笑)お互いそこから気まずくなって、次の日の試合まで一言も会話せずに招集所に入って…。試合いざ終わってみたら自分が優勝して友花先輩とワンツーだったんですけど、表彰してテント帰るまで一言も会話がなかったです。テントに戻ったらテントにいたチームメイトもみんなさーっていなくなりました(笑)
安藤)めっちゃバッチバチだね。いつもそんな感じってわけじゃないよね…?(笑)
桑添)いつもそんな訳じゃないよ(笑)でも高校時代の秋穂はまじでバッチバチ。練習1つとっても負けたくないって感じだよね。常にそんな感じだから怖かったよね普通に(笑)
特に青森の試合が印象的だったよね。初めて秋穂に負けた試合だったし。
安藤)桑添から見た高校の頃の兵藤と大学の兵藤の違いってある?
桑添)高校の頃はもうほんとにさっきも言ったように、超一点しか見えてないみたいな感じ。負けん気が強くて、けっこうその印象が強いかな。大学生ではいろんなことやってるなって。今は大人になったね(笑)
安藤)兵藤から見た桑添はどう?
兵藤)やり投げを初めたときから、目の前に絶対超えられない壁がある感じだったんです。何をしても、どれだけ自分が頑張っても。桑添さんが高校で初めてインターハイ選手になって、初めてインターハイで入賞して、県記録作ってとか古川黎明の初めてっていうのは全部桑添さんだったんで。とにかくもうみんなの前に常に立って道を切り開いていったっていう人のイメージが高校時代はめちゃくちゃ強いですね。大学に来てからもあんまり変わってないのかなって思います。
安藤)大学で二人の印象に残っている試合はある?
桑添)大学初ワンツーじゃない?
兵藤)そうですね。自分もそれです。去年の関カレですね。ずっと友花先輩が1位で自分が最終6投目で2番になりました。
安藤)最後にお互いにメッセ―ジをお願いします。
桑添)全国レベルでワンツーまだ1回もしてないもんね。チャンスがもう4年生だからね。全カレあったらいいけどね。
兵藤)一緒ですね。自分も大学での一番の目標というか、これさえ達成できたら十分ってのはやっぱり全カレでワンツー取ることだと思っています。それができたら一番理想なのかなっていう感じですかね。いろんな人生の節目節目にいる人なんで。影響力が強いんですよ。
桑添)それは困ったねえ(笑)
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兵藤のオンライン越しでも伝わってくる熱い想いと、桑添の一見素っ気ない感じや恥ずかしがりながら話す様子が対局ではあるものの、二人の仲の良さや桑添の内に秘める想いの強さを感じました。過去の会話について聞けたのは同高出身者ならではのエピソードかと思いますが、特にそのエピソードには心を打たれました。二人の切磋琢磨する様子がチームに及ぼす影響は非常に大きいものであると感じます。競技での二人はもちろん、部を引っ張っていく彼女らの姿にも注目です。
田中)本日はどうぞよろしくお願いします!早速ですが、相手の第一印象を教えてください…覚えていますか?(笑)
渡辺)うろ覚えだなあ(笑) 河合の同期で入ってきた他の子たちは、河合よりも早い段階で部活に来ていた一方で、河合は遅い時期に入ってきたということもあり、おとなしいというか。……なんだろうな、おとなしいっていうのが一番かな。萎縮していたというか。そんなイメージがありました
田中)なるほど、じゃあ河合くんは?
河合)第一印象は…確かその時坊主で、容姿は完全に野球部で。珠生さんの坊主ってめっちゃイケメンなんすよ!凄くかっこいい人いるなって、そんなイメージでした。
渡辺)やめろよ(笑)
田中)じゃあ反対に、今のお互いの印象を聞いてもいいですか?
渡辺)そうですね……二人とも同じ高校出身で、二人とも同じチーム内でどちらかといえばいじられ役みたいな。たぶんそういう立ち位置にいるので、結構被るところが多いなという印象がありますね(笑)
河合)珠生さんはやっぱり周りから凄く愛されやすい人だなって印象ですね。なんか、こう、男前なのにしゃんとしているというか…いやあ、かっこいい先輩だなあという感じです。
田中)素敵だけど、聞いている私が痒くなってきた(笑)
田中)1学年違うということで、河合くんは渡辺さんを見送り、渡辺さんは再び先輩として河合くんを迎え入れているわけですけども、渡辺さんは後輩が筑波に来ると知った時の心境を、河合くんは先輩がいる筑波に行くと決まった時の心境をそれぞれ教えてください。
河合)そうですね……自分って、かなり人見知りなところがあるんですよ。なので、1個上に先輩がいるっていうのはだいぶ気持ちの余裕みたいなものがありました。最初は珠生さんがいてくれて凄く心強かったですね。…感謝しています。
渡辺)よかった。
田中)渡辺さんはどうですか?
渡辺)僕の高校の卒業先はだいたい箱根駅伝に常連校として出ている大学、私立の強い大学がほとんどなんです。その中で僕は国立大である筑波を選んだので、まあよほどのことがない限り知っている代の後輩がくることはない、と思っていました。でも卒業する前の1月くらいに河合から「筑波どんな感じですか」って受験の時の様子とか聞かれて、「あ、こいつもしかしたら来る気か?」と思いました。でも実際には本当に来るとは思っていなかったので、いい意味でびっくりしました。
田中)そもそも、どうして筑波大を選んだんですか?
渡辺)高校2年生の時に、筑波大学で箱根駅伝復活プロジェクトをやっているということを聞いて、ですね。もちろん箱根に出たければ常連校、私立の強い学校に行くのが一番手っ取り早いとは思うんですけど、そうじゃなくて、予選会から、一からチームを作って勝ち上がるっていう大学生活にすごく憧れて、筑波大学を選びました。
田中)かっこいい…。河合くんは?
河合)珠生さんと凄く変わるわけじゃないんですけど……。全国高校駅伝に出られていなかった状態から、チームみんなで頑張って出場できた(河合は高校3年次に全国高校駅伝に第2区として出走している。)っていう経験を生かせる場であると思ったからです。あと、そういうところで競技ができるってすごいやりがいがある、そういうチームで箱根目指せたら凄く楽しいんだろうなって思って筑波を選びました。
田中)お二人とも、箱根への強い思いがあって筑波を選んでいるんですね。
田中)最後に、他の誰よりも長い付き合いをしている中だからこそのお互いにメッセージをお願いします。
渡辺)僕も河合も大学に入ってから怪我とかも多くてあまりうまくいっている方ではないんですね。だから時には腐っちゃうときもあると思うけど、練習しっかり積んでいれば結果につながると思うので、特に僕よりも河合のほうがこれからさらに1年長く(陸上を)やる分、腐らずにしっかり部活をやり遂げてほしいなと思います。
河合)高校時代から一緒にやらせてもらっている分、珠生さんのポテンシャルはまだまだ身を潜めている部分がたくさんあると思っています。だからラスト1年、珠生さんに飛躍してほしいなあと思って。……ラスト1年なんで頑張ってほしい、それだけです。頑張ってください、珠生さん!
渡辺)ありがとう(笑)
田中)以上です!対談へのご協力ありがとうございました!
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形式こそリモートでしたが、終始笑顔の絶えないハートフルな対談でした。「普段お話ししないから」とこの二人を志願して臨んだ今回ですが、やはり実際に関わってみることでその人の好さが見えてくると再認識した時間でもあります。お互いの熱い想いを受け取った彼らの今後の活躍に注目です。
桑野)今の競技を始めたきっかけは?
安保)ほんとはバスケをやりたかったけど、学校になくて。部活見学の時にポール跳んどるの見て楽しそうやな―みたいな感じで入りました。棒高をやりたかったから陸上部に入った。部活にはいるきっかけと種目の選択は一緒だったかな。
吉田)自分は高校2年生までは100m、短距離をしてたんやけど、高2の3月くらいに先生に「幅跳びの練習やってみろ」みたいなこと言われて。それで、幅跳びの練習をさせてもらって、それで案外跳べたんで、先生に「インターハイいけるぞ」っておだてられて、幅跳びを始めました。
安保)実際行ったしな。
吉田)あれは気持ちやわ(笑)
桑野)お互いの印象は?
安保)にっちゃんは名前がインパクト!(笑)
吉田)よく言われますわ(笑)
桑野)確かに、今までおらんかった(笑)
吉田)あぼちゃんと初めて会った時のことはよく覚えてないんよなー(笑)代わりに仲良くなった経緯を話すと、東海大会で、泊まりの大会があったんやけど、それに伊勢高のメンバーの少人数で大会に出たんよ。その時に、あぼちゃんが心霊体験をして(笑)。次の日、それについて、朝めちゃめちゃしゃべってきて、それでみんなとすごい仲良くなって。
安保)うん、自分はずっと同中の仲いい子とおったし、あまりほかの人としゃべらなくて、そもそも高校はパリピが多くて、怖くてなかなか話に入っていけんかった。でもその遠征で仲いい子と離れて、ほかの人と話さざるを得なくなって、そこでちょっと話す耐性をつけて、その色々心霊体験をしてって感じだったよね。
桑野)中学校一緒だった人といちゃうのわかる(笑)
桑野)筑波大学に進学するのは、話し合って決めたのか、それとも偶然だったのか知りたいです。
吉田)偶然です。ていうか学群も違うから、やりたいことが偶然筑波にあったから、偶然筑波ってことやんな?
安保)うん、知ってはいたけど(笑)
吉田)部活が一緒やったけど、特別進路についてしゃべらんかったよな。
安保)確かに。
桑野)大学に入って高校の時と印象が違うっていうところはある?ここ変わったよなとか。
安保)にっちゃんは高校の時も変わらず人気者で。
吉田)そんなことないよ(笑)
安保)あんまり自分が仲良くしていたわけじゃないから、話が合わないのかなって思っていたんよね。でも大学で結構踏み込んで話してみると、割としっかりしていてそんなこともないなって(笑)
吉田)ありがとう(笑)確かに、あぼとは高校の時めちゃめちゃ仲いいってわけではなかったけど、大学に来てしゃべってみると、ほんとに止まらへんし、知識の量がえぐくてびっくりした。
安保)いや、そんなことはない(笑)
吉田)雑学の量がすごくて。雑学の話を聞くのが凄く楽しくて、あぼちゃんはほっといても一人でしゃべれる人やから(笑)、今は凄いなっていう印象です!
桑野)どんな雑学?
安保)ほんとにくだらないやつです(笑)
吉田) あぼちゃん日本史得意やから、それについてすごい深く話してくれる(笑)
桑野)そうなんや。
吉田)そう、尊敬するくらい(笑)
桑野)それは趣味?
安保)いや、趣味っていうか、大事なことはあんまり覚えられんけど、どうでもいいことは覚えてしまう(笑)
桑野)話の話題が広がるから、そういうのいいよね。
吉田)そう、あぼは話題の幅が広い!
桑野)じゃあ最後に、お互いへの応援メッセージをお願いします!
吉田)最近は見てないけど、すごい筋トレとかしてて筋肉とかついたと思うし、なんか走るのも速くなってるなって感じるのよ(笑)。うちはあぼにほんとに頑張ってほしい、結果出そうやし、出ると思うし!ほんとベスト出して楽しんでやってほしいなと思ってて!今年こんな状況やけどベスト出せるように頑張ろうあぼ!
安保)はい、ありがとう!(笑)にっちゃんはなんかもういつもすでに頑張ってるから、自分が応援するんは変な感じなんやけど、頑張ってください!(笑)自分あんまり口では言えないけど、これからも一緒にやってってもらえたらな。
吉田)頑張ろうあぼ!(笑)
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三重県特有の訛りと絶え間のない笑顔で、楽しく対談をすることが出来ました。大学に進学し、一気に距離を縮めた二人は、学部・種目は違いますが、お互いが目標達成に向け応援し合っており、より良い関係を築いていると感じました。これからの彼女たちの活躍に期待です。
今回の対談は以上です!次回記事もお楽しみに!