『懸命に』
はじめましての方ははじめまして、そうでない方はこんにちは。
今回のコラムはbiol(バイオル)ネーム“クリスタ”こと小山水晶(こやまみずき)が担当させていただきます。みずきですが男です、えぇ男ですとも。
広報委員長の熱烈なお誘いを受けてこの度執筆させていただくことになりました。
貴重な機会をありがとうございます。
冒頭にもありましたbiolネーム、これは何ぞやと思われる方が大半かもしれませんが、私は生物学類に所属しておりまして、入学時にあだ名を先輩から与えられることになっています。これがいわゆるbiolネームです。水晶→クリスタル→クリスタが由来ですね。素敵なあだ名ではないでしょうか。(実は初めは、やり投げにちなんでディーンでしたが恐れ多くて返還?した次第であります)
今回この場をお借りして私自身思考の整理ができたらなと考え、今から執筆していきたいと思います。閲覧してくださる皆様には落書きのようなものを見せてしまうかもしれませんが最後まで読んでくだされば幸いです。
20年以上生きてきて、どうやら私は一生懸命という言葉があまり好きではないようです。
誰かが目標等をあげたり、決意表明をするときに「一生懸命頑張ります。」というフレーズをよく耳にしてきましたが、内心うへぇ…となっていました。一生、つまり死ぬまで本当にそれに命を懸けるのだろうか。ひねくれ者の私はそう思ってしまうので安易に使う言葉ではないように感じてしまいます。使うなら一生懸命ではなく一所懸命を使います。自分がこれだ!と感じた一ヶ所に気が済むまで全力で取り組む。自分にはこっちのほうが性に合っている気がします。
さて、一所懸命に取り組んでいるとたびたび気づくのが、どうやらその場所は自分には合わないようだ。ということですね。では、それに気づくまでの期間は無駄だったのでしょうか。答えはもちろんNOです。
たとえば自分に合わなかった野球、現在でも見るという形で、そして間接的ですがやり投げを始めたきっかけとして関わっています。最近合わないなと思い始めた生物学(なんでやねん)。それでも生き物を眺めることは好きだと気づけましたし、執筆している現在でも視界に映る範囲にはかわいい熱帯魚が泳いでいます。冬が終わり、春になると辺りにはたくさんの植物が芽生えます。普通の人ならそれを雑草で済ませてしまうかもしれませんが、ある程度なら自分は同定できます。つまり普段の風景が人と違って見えるのです。
このように一時的にでも命を懸けている場所、懸けた場所がたくさんあるとその人の人生をより豊かに彩ってくれるようです。(本人は気づかないかも知れませんが。)また、皮肉ではなく、その場所で文字通り一生懸命に取り組む人に関われるので刺激という形で自分に新しい風が吹いてくるのです。
例えば全知全能の人がいるとして、その人の知識量を地球の表面積に例えてみれば、私の知識の表面積はどれくらいでしょうか。投擲の使うサークルぐらいでしょうか。もしそうなのだとしたら、サークルから少しでも飛び出したいと思うのは当然のはずです。知識にはファールなんてないのですから。いろんな場所に飛び出さない理由がありません。
ポエミーになりましたね、黒歴史誕生の瞬間でしょうか(笑)
結論はありきたりかもしれませんが、生物学類という場所で、陸上部という場所で懸命にやらせてもらっている今の環境は本当に素敵なことなのだと思いました。そしてこれからも、多くの場所で懸命に取り組める。そんな人間でありたいと再確認しました。このコラムという場にて気づかせてもらえたこと非常に感謝しております。
拙い文章でしたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
〇今日のコラム〇
小山水晶(こやま みずき)
生命環境学群 生物学類 3年
滋賀県出身
滋賀県立彦根東高等学校
投擲ブロック・やり投パート
データバンク委員会