十人桐色の第58弾です!
今回の十人桐色は『陸上競技と自分』です。
今回の対談もZOOMを用いてインタビューを行いました。
ぜひ最後までご覧ください!
担当:薄田健太郎(体育4)、松尾脩平(体育3)、小松真琴(体育2)
◇今回のピックアップ選手◇
田中蒼大(体育3)
本多創一郎(体育3)
江口輝(体育3)
森康太郎(体育2)
尾関航平(体育2)
桑野拓海(体育2)
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〇プロフィール
1.誕生日
2.夏といえばコレ
3.好きな芸能人
4.好きな飲み物
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田中蒼大(たなかそうた)
1.4/14
2.ソフトクリーム
3.上白石萌歌
4.モンスターエナジーアブソリュートゼロ
本多創一郎(ほんだそういちろう)
1.10/8
2.花火
3.安達祐実
4.モンスターエナジーパイプラインパンチ
Q自分の競技の魅力は何?
田中)どの種目もなんですけど、記録を更新して達成感を得ることが一番の魅力だと思います。
本多)800mは2周で終わる手軽さと、そこに詰め込まれた駆け引きと、心躍る楽しさ。
これが全て詰め込まれたのが800m。
薄田、田中)カッコいい!
Qその種目を始めたきっかけは?
田中)この種目を始めたのは中学生の時です。もともと野球をやっていたんですけど、他の中学校から新しい顧問の先生が来て日本一を目指そうと言われその気になって陸上競技を始めました。
薄田)その人の言葉がなかったらそのまま野球を続けてた?
田中)それは間違いないです。
薄田)へぇ〜。全中でも入賞してたし、その恩師の言葉はかなり大きな影響があったね!
田中)はい。その恩師と出会って陸上競技を始めていなければ、全中のことは全く意識してなかったと思います。
薄田)そうなんだね。野球はどのくらいのレベルだったの?
田中)まだ中学1年生ということもあってスタメンとかではなかったです。ちなみにチームメートには中日ドラゴンズの藤嶋健人選手がいました!
本多)すげぇ。
薄田)本多が800mを始めたきっかけは?
本多)高校3年生の高校総体前に、最後なので800mをやってみようかなと思って走ってみたら意外と良かったので大学でもう一回頑張ってみようと思って続けています。
薄田)高校3年生までは?
本多)1500mと5000mをやってはいたんですが、怪我が多くてあまり走れてなかったですね。
薄田)そうだったんだ。2人は同じ高校で東海駅伝に出場してたよね!
田中)それはめちゃくちゃ嬉しい出来事でした!
本多)一大イベント!
田中)あと本多は大学に入って身体がめちゃめちゃデカくなりました笑。高校の頃はガリガリで細いイメージがあったんですけど、大学に入ってから急にゴリゴリになったのでびっくりしました!
Q今は何に1番力を入れて取り組んでいる?
本多)今は怪我を治しつつ、慎重にやっていく段階ですね。
薄田)じゃあ今は復帰していくことに1番力を入れている感じ?
本多)そうですね。あとは正しい走り方を身につけることに力を入れています。怪我をして、改めて走るとはどういうことなのかを考え直しています。
薄田)田中は?
田中)持久的な練習はかなりできているんですけどスピード練習になった途端に余裕度がなくなってしまうので、上のチームにしっかり食らいついてスピード持久力を上げようと頑張っています。
薄田)そういう中距離寄りの力も大事になってくるよね!
Q活動制限がある中でどのように工夫して練習に取り組んできた?
田中)4月に入った途端に疲労骨折をしてしまって、自粛期間の約2ヶ月は全く走れなかったですね。なのでYouTubeとかを見ながら筋トレや体幹に励んでいました。
薄田)基礎的なところからやり直していったんだね!
田中)本当はバイクとかを使って心肺機能も追い込みたかったんですけど、どこも空いていなかったのでできませんでした。
薄田)自粛期間で筋トレや体幹をやったことで走りに繋がったことはある?
田中)うーん、プランクはかなりできるようになりました!
薄田)本多はどう?
本多)僕は自粛期間に入ってロードばかり走っていて怪我をしてしまったので、田中と同じような練習をしていました。特に上半身の筋トレを重点的にやってました。
薄田)ちなみにどんな怪我をしてたの?
本多)腸脛靭帯炎です。
薄田)腸脛靭帯炎の時はどんなトレーニングが有効だった?
本多)臀部のトレーニングですかね。臀部が使えていないと腸脛靭帯に負担がかかってしまうので、臀部のトレーニングを徹底的にやりました。
薄田)そのような期間を経て今は徐々に復活してきてるよね?
本多)はい!たまに痛みが出る時はありますが練習にはなんとか参加できています!
Q今後の目標をお願いします!
本多)残りのシーズンはレースに早めに復帰して楽しくレースを走れたら良いですね!
薄田)良いね!田中は?
田中)青桐を着て試合に出ること!
薄田)そのためにも練習頑張りましょう!!
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江口輝(えぐちひかり)
1.9/30
2.線香花火
3.フワちゃん
4.タピオカミルクティー
森康太郎(もりこうたろう)
1.8/25
2.風鈴
3.井出上漠
4.お茶
Q自分の競技について
江口)中1までテニスをしていたけど怪我とか諸々の事情で辞めないといけなくなって、他のスポーツで何が得意かなって考えたときにかけっことかも速かったし陸上かなって。何で100m始めたのかは、花形だし自分があまり器用でもないから1番短い距離の100mをって感じ。魅力は100mは結構十人十色だと思っていて、いろんな身体的な能力を持っている人たちが自分の体を良く理解した上でレースパターンとかを組み立てて戦っていくのはそれこそその人の性格とかが現れてるのかなって思う。
松尾)性格って結構その人の走りに出てくるよね。普段きっちりしてる人ってフォームも綺麗なイメージとかある。
江口)100mとか単純だからこそ性格は出ると思う。
森)始めたきっかけは、幼稚園の年長から小6までサッカーをしてたんですけど、サッカーやってる時より走っている時の方が好きで上の兄弟が2人とも陸上をしていたので、中学生から陸上をやり始めました。
江口)好きな女の子が陸上部にいたからとかじゃないん?(笑)
森)それはちょっと(笑)
松尾)それはないかー(笑)中距離の魅力は?
森)中距離は毎回レース展開も違うし戦術もみんな得意なパターンがあるので見ていて飽きないと思うし、みんな経験したことがあると思うのできつさを共感してもらえますね。
江口)陸上ってみんなかけっことか長距離走とかで経験したことあると思うから共有しやすいよね!話題とかにもなりやすいから陸上競技の魅力の1つだよね。
松尾)その反面、哀れみの目で見られることもあるよね。400mとかもそうだけどドMやんみたいな。長距離とかもっと言われるんじゃない?
森)言われますね。
Q活動制限がある中でどうやって工夫して取り組んできたか
江口)練習帰りに絶対パンを買って帰るようにしてた。めっちゃパン好きで、練習きついし1人だから帰りに頑張った自分にご褒美みたいな感じでパンを買ってって感じ。だから練習頑張るモチベーションってよりは今日どのパン買おうかなっていうモチベーションで練習に行ってた。練習に行かないと外には出て行かないからパン買いに行けないし、パン買うために練習って感じだった。
森)3月末に全く練習に行かなくなって、ちょっと気持ちが。それで自粛期間に入って練習もなくなったのでメンタルを立て直す期間として自粛期間中は結構好き勝手やって、自粛期間が明けてから練習に戻そうと頑張っていました。
松尾)休むことを頑張ったってことよね!でも大切だと思うよ。俺も自粛しましょうっていう雰囲気になって何日間かは勝手にフリー期間だって思って気持ちを整える時間を作ったし。
Q今は何に力を入れて頑張っていますか
江口)陸上競技を通じて新たな人と出会うこと。っていうのも今就活とかを通じて他大学の人とかと関わっていく中で、知らない人と何かをするってのが自分にとって楽しいことだなって気づいて、陸上部でもあんまり知らない人とか関わったことない人もいるからその人たちと一緒にコミュニケーション取りながら人間関係を広めていけたらいいかなって。
森)去年1年怪我で全然練習をやっていなかったのでしっかり毎日練習に参加できるように体づくりをしてて、ご飯をちゃんと食べたりカレー作るの好きなんでカレーばっか食べてるんですけど(笑)練習でもジョグで距離踏んだりしてます。
松尾)それで何か体に変化とかあった?
森)そうですね、去年年間で900kmしか走ってなくて。
松尾・江口)???900kmって走ってない?(笑)
森)今年今月だけで400kmとか走ってるんで、ちゃんと練習できるようになりました。
江口)ちゃんと休んだ分今走れてんじゃん。
Q残りのシーズン、来年に向けて
江口)残りのシーズンは大会が限られているから、そこで1つ1つ調整していって今自分のできるパフォーマンスをしっかりすることが目標かな。
松尾)目指している試合とかある?
江口)10月の後半にある北九州カーニバルとかかな。お母さんとかも見に来れるし、来シーズンは最終シーズンだからお母さんを笑顔にするっていうのが1番の目標。ずっと陸上続けてこられれたのも家族の存在があってこそだから、結果で恩返しして家族を笑顔にできたらなって思ってる。家族以外にも先生方とか、今まで関わって下さった方とかにも僕このくらい記録出ましたよって報告してよく頑張ったなって言ってもらえるような結果は出したい。
森)残りのシーズンはあまり試合もないので、記録会とかでレース感を戻して来年自己ベストが出るようにしたいです。
松尾)インカレとかは狙わないの?
森)1分49くらい出さないといけないので、、、、
松尾)スピードとか欲しいんじゃない?
森)スピード、、、欲しいです。
松尾)(笑)スピード練習とかはあんまりやってない?
森)最近ボチボチやってます。
松尾)2年生までは自分がしたいことやっていいと思うよ。3年生になったらしたいことができる時間もなくなってきて焦ってきてしまうから。それこそ就活している人とかはほんとにそうなんじゃない?
江口)時間ないね。インターンがやっぱりきつくて、睡眠時間6時間とかだしインターンが終わった後の練習は疲労感すごかった。
松尾)一通り質問は終わったけど、最後は題名についても言いたいでしょ。
江口)陸上競技って恋愛に似てると思うんだよね。まず好きな人ができるじゃん。好きな人の彼氏になろうって思うじゃん。そしたらその好きな人のタイプと自分を見つめ直して、その人のタイプになろうってするじゃん。そこまで努力してようやく結ばれるっていうのが恋だと思ってて、陸上競技も自分の目指すタイムに一方的に片思いしている状態だよね。このタイムを出したいって思ってる状態じゃん。でも現状は違う。そこまでのギャップを埋めていくのが練習だと思っていて、それを埋めることができる練習ができれば片思いしていたタイムまで届くっていう。その現状と目標とのギャップを明確にした上で取り組んでいくっていうのは陸上競技も恋も似ているかもって思うよね。恋が愛に変わっていくように、陸上競技で培ってきたものはこれから社会に出ても目標に対して逆算して取り組んでいくっていうのは、形は変わっても活かせると思う。
森)自分は根詰めてやるのがあまり得意じゃなくて大学でも楽しくやれればいいなって思ってたんですけど、楽しくやるだけなら同好会でもいいんじゃないかって言われたこともあって、でも楽しく速く走りたいなって。
松尾)楽しくはやりたいよね、強豪ならではの雰囲気はあるし、筑波はいい雰囲気の方だとは思うけど。
江口)俺ら3人とも高校が強豪って感じじゃなかったと思うから、筑波にきたときにこんな感じなんだなってね。個々から見られたときに何その考え方って思われることはあると思う。
松尾)でも自分の色は変えなくていいと思うよ。自分がしたいようにやってみるのもいいと思っているし。我慢しすぎるんじゃなくて自分はこういうことをやってみたいですって。
江口)このメニューは参加しませんっていきなり自分がしたいことだけをいうのはよくないから、こういう考えがあって自分の思考をちゃんと言えば多分向こうもそこに対してこういう考え方もあるんじゃない、だからみんなでこういう風にしたらってアドバイスもできると思う。
松尾)話をすることは結構大事だと思うよ。何でも流されないんじゃなくてやっぱり合う合わないはあるし、それこそ陸上なんて特に人によって特色が出やすいから合わないって思ったときに相談とかをできる人はいたほうが絶対いいと思うよ。4年間合わないって思うことだけをするのはもったいないし、せっかく大学に来てまで陸上してるんだしね。
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恋愛と陸上を照らし合わせてくれたり、コロナ禍の難しい環境でどう陸上競技と向き合っているか包み隠さず話してくれました!
同期の江口くんには来年色んな人とともに自分も笑顔になれるように願っています。森くんには同郷の後輩ということもあり話してくれた内容に対してアドバイスが多めになってしまいましたが、何よりも自分が楽しいと思えるような競技生活を送って欲しいと思います。
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尾関航平(おぜきこうへい)
1.1/5
2.夏フェス
3.Little Glee Monster
4.ジンジャーエール(辛口)
桑野拓海(くわのたくみ)
1.1/1
2.素麺、スイカ
3.今田美桜
4.ジンジャーエール
Q自分の競技について(なぜ始めたか、専門種目の魅力)
尾関)中学校まで野球をしてたんだけど、部活とは別で陸上の大会に出てて、その時はそんなに陸上に興味なかったけど背が高かったり何でも器用にできるタイプだったから混成種目っていう種目あるって聞いてやってみようと思ったのがきっかけかな。
小松)じゃあもう最初から混成一筋?
尾関)ほとんどそうだね。ほかの種目いろいろやったりもしたけど混成がしたくて高校からは陸上部に入ったって感じかな。
小松)混成競技の魅力は?
尾関)いろんな種目があるから飽きないよね。それに10種目も同じ人でやるから控室とか競技中とかでもいろんな人と話したりして混成の中で仲良くなれるところ。みんなでやり切った感、達成感が生まれるところが1番の魅力かな。
小松)確かに学校問わず仲良さそうなイメージ!でも、控室でバチバチしたりしないの?
尾関)裏でバチバチしてるのはあるかもしれないけど表面上は結構みんな喋ったりするよ。でも最後の種目とか結構重要な時は静かになるというか牽制し合ってる感じはあるかな。
小松)なるほど。でも確かにほかの種目よりは競技時間も長いし、いろんな種目やるし繋がりが多そう!
桑野)僕も小学校3年生くらいまで野球をしてて、陸上をしていた姉の大会を見に行った時に姉が金メダルをもらってて、自分も欲しいなって思ったのがきっかけかな。
小松)中学校から陸上部?
桑野)いや、小学校4年生くらいから陸上の少年団に入って、それからずっとかな。短距離の魅力は、やっぱり1番目立つことかな。いろんな人に注目されて勝ったらすごい称賛されるから、そこが気持ちいいね。
小松)最初から100mが専門?
桑野)そうだね、ずっと100mかな。
小松)100mって結構才能で決まるイメージがあって、才能ある人が勝ちっていう印象があるんだけど、技術も関わってくる?
桑野)実際才能の部分も大きいと思う。周りの人見てていくら努力してもこいつには敵わんかもなって思うことも結構ある。才能の部分が大きいし、結構繊細な競技かなって思う。言われていることを感じ取る力とかがある人が強いのかなって感じる。アドバイスとかを受け流すんじゃなくて、スッと受け入れられるというか。やっぱセンスのある人が結局速いのかなって。
小松)センスはやっぱ全種目共通して大切なんだね。
Q活動制限がある中でどうやって工夫して取り組んできたか
桑野)コロナってなってから地元に2ヶ月くらい帰って、その時は河川敷とか公園とかで練習してたんだけど、大学でも使ってたマークとかメディシンを買ったりして練習できる環境を少しずつ整えていったかな。
尾関)僕はコロナの時は思い切って練習をあまりしなかった。自分の好きなこととか時間があればやりたいなって前から思ってたことを授業の課題とかと並行してやってたかな。部活が再開というか、みんなで動けるような兆しが見えてきたくらいから体力戻そうかなって、先輩とか誘って公園で走ったりしたかな。自分のプライベートな時間を大学に入ってなかなか作れてなかったからそういう時間に重きをおいてた。
小松)2人とも今の話は全く競技場が使えない状態の時の話だけど活動再開してからは?前ほど自由にはできないし時間も制限されてるし。混成とか特に練習しなくちゃいけない種目が多いと思うんだけどどう?
尾関)それぞれの種目を大きく分けると走・跳・投の種目に分けられると思うんだけど、その中のジャンルで共通して大事なこととか共通して能力に繋がるものに対してアプローチをすることでなるべく時間をかけないように練習してるかな。後は、結構自分にとって大切な種目に対してアプローチをかけてくっていう形で時間を短縮してできるようにしてるかな。
小松)これは投擲にも短距離にも共通して言えることだと思うんだけど、時間が短いからこそ集中して練習できるよね。
桑野)それはめちゃくちゃある。逆に時間があったらあれもしようこれもしようってなっちゃってダラダラ長引かせちゃうけど、時間が限られてるからこそ大事なポイントを抑えられて頭も整理されるから逆にいいのかなって感じる。
Q今は何に力を入れているか
尾関)みんなで走ることが今までできてなかったのと、自分自身スプリント力が低いから走ることと、短い距離を速く走る為の練習を自分の中で集中して考えながらすることに力を入れてるかな。
桑野)練習が筑波でできるってなった時は、地元でやってたって言っても量を詰めてなかったから最初は体力を戻すっていうことを目的としたトレーニングが多かったかな。今は全カレに向けて、技術面だったりいかに速く走れるかっていうことだけを考えて練習してるかな。
Q残りのシーズン・来年に向けて
桑野)大学生に入ってまだ1番になったことがないから今シーズン中に何かの大会で優勝したいっていうのとその為に自己ベストを更新したいなって思ってる。自分は1年を通して戦えないから来シーズンは体力をつけて安定した結果を残していけたらなって思う。
尾関)今シーズンは9月末にU20の日本選手権があって、大学2年生は早生まれの人しか出れなくて勝つチャンスがあるからそこでしっかり力を出して結果を残したい。後はまだまだ十種に慣れてないというか、いろんな未熟な面があるから来年に向けて関カレとか全カレとかの標準を突破できるように、対校戦に出場してある程度力を発揮できるような能力を付けていきたいかな。
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対談は以上です。
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