【十人桐色】#17 副主将ブログ 景山咲穗

こんにちは。男子副主将の小林裕季です。

今回は短距離2年景山咲穗をピックアップしました!!

競技場ではよく挨拶をしてくれる彼女ですが、これといって話したことがなく、僕の中でどこかベールに包まれている存在でした。(笑)この企画をきっかけに話せるようになろう!と景山を選ばせていただきました。昨年は1年生ながら、両インカレで大活躍してくれた彼女ですが、その生い立ちや見据えているものはなんなのか。また、彼女が日常的に漂わせる目標に向かって真っすぐ突き進んでいるような迷いのない姿勢や雰囲気はどこからくるのか、など僕が気になっていたことをどんどん聞いていこうと思います!

 

小林)今日はよろしく!まずは景山のプロフィールを色々教えてもらおうかな!

 

景山)専門は100m200mです。

陸上は高校から始めたんですよ。中学校の時はバトミントンをやっていました(笑)県大会で1回戦どまり位だったんですけどね…(笑)

でも、中学校の時に学校選抜で陸上の市の大会には出ていました。そこで全然練習していないのに2番になることができて、高校から本格的に始めようと思って陸上始めました。

 

小林)そうなんか!!

高校の時の記録とか成績とかはどうだったん?

 

景山)

・高1 国体出場     100m 12‘06

・高2 インターハイ2位 100m 11‘72

          3位 200m 23‘93

・高3 インターハイ4位 100m 11‘65

          4位 200m 23‘82

って感じですね。

 

小林)おお。(笑)いろいろすごいね。(笑)

 

景山)高校の時は順調に記録を伸ばすことができたと思います。

高校は本当に先生に恵まれました。本当に自分の意見と先生の意見があってて、すんなりと指導が頭に入ってくる感じがありました。

最初は言われたことをやっていればどんどん記録が伸びていきましたね。

 

でも、高2でインターハイ2位という目に見える結果を残してから自分の中で気持ちの変化がありました。誰かを追う立場から追われる立場へ変わっていった気がします。それから、高2のインターハイの後に代替わりをするんですけど、そこで女子のキャプテンになって、なおさら自分の行動や言動を見られていると自覚し始めた気がします。当時はそんなに自覚してる感じはなかったですけど。(笑)

高3はインターハイの前の日本選手権で2位になれました。この時は嬉しさというより逆に優勝したかったな…と悔しかったです。

インターハイは…心があれでしたね。(爆笑)

 

とにかく追い詰められてました。自分がそう感じてただけかもしれないですけど、「勝って当然」という雰囲気が流れていたように感じます。

100mは11’69のセカンドベスト、200mは23’82で自己ベストだったにもかかわらず両方4位でした。率直にレベルが高いな…と感じたのと、顧問の先生に「インターハイ優勝で恩返し」ができなかったのでごめんなさいって気持ちでした。

 

インターハイ終わった後に顧問の先生に「自分のために競技を楽しみなさい。」と言われたのをよく覚えています。それまでは誰かに見られてるという思いの方が強すぎて、陸上競技を心から楽しめていなかったです。けど、あの言葉があったからこそ、陸上を楽しめている自分がいました。原点に戻ってやり直そうと吹っ切れたのではないかって感じています。

そのおかげもあって秋のU20日本選手権で優勝することができたんです。素直に嬉しかったですね。(笑)インターハイではないけど、日本一という形で先生に少しは恩返しできたのかなって思います。

 

小林)色々あったけど、本当に充実した高校生活やったんやね!!

 

景山)高校生活に悔いないですね(笑)本当に後藤先生のおかげだと思います。

 

小林)本当に後藤先生に感謝感謝だね。

逆にさ心配になってきたんやけど、景山にとってそんな良い先生であったり環境に巡り合ってしまってるなら、大学での環境とか大丈夫?(笑)

 

景山)そうですね。普段、谷川先生に指導していただいてるんですが、素直に徐々にあってきてるなって感じがしています。最初はやっぱり難しくてなかなか落とし込めないところもありましたが、少しずつ理解できるようになってきました。

 

小林)後藤先生のような何か心に残る言葉はもうもらった?

 

景山)名言というか考え方は印象に残っているものが1つあります!

私、よく固定化しちゃう癖があって…。例えばメニューにしても流れが決まっててずっとおんなじことをやってるみたいな(笑)。でも谷川先生に柔軟性をもってもっといろんなことをした方が良いと言われて、本練習に入る前のアップのパターンを増やしました。そしたら、すごく幅が広がった気がします。いろんなことに対応できるようになったというか。でもやっぱりまだまだ足りてないことばかりだと思うので、もっとレパートリーを増やして、もっと幅を広げたいですね!!

 

小林)先輩とかはどう?筑波大学陸上部の良さとかもあれば教えてください!

 

景山)いや、本当に先輩の皆さんは何といっても優しいですね。練習1つをとっても本当に丁寧に教えてくださいます。

あとは、科学的根拠に基づいた練習がすごいです。練習の意図とか目的をこんなに理解して今までする機会はなかったですね。

 

小林)高校とかはやっぱりがむしゃらに走る!って感じだった????(笑)

 

景山)タクサンアリマシタネ。ソンナレンシュウ。(笑)

あともう1つ感じているのが、高校の時の競技レベルとか関係なくみんなで練習に打ち込んでるっていう雰囲気やいろんな面(勉強も)でお互いに切磋琢磨しあえるところが良いと思います。

 

小林)大学に入ってからは陸上の調子はどうなの?

 

景山)今がまさに伸び悩んでいる時期なのでは…って感じです。(笑)

高校のときとかは自己ベスト出し続けて当然って思ってたんですけど、自己ベストってそんなに簡単にできることではないんだなって実感してます。(笑)

 

小林)じゃあ、初の伸び悩みだね(笑)

挫折したりとか、折れちゃったりとかはないの??

 

景山)本当に地道にコツコツとやっていくしかないと思ってます。

たぶん高3の夏頃の自分だったら心折れまくって今叫んでると思います。(笑)

「自分のために陸上を楽しむ」ことがしっかりできているので、頑張れてます。

ほんとにあの言葉は私の心にずっと根付いてますね。

 

小林)もう後藤先生にあえて本当によかったね!!

 

景山)いや、本当にすごい方なんですよっ!!!!!!

 

小林)最後に今後の目標と2年生になったということで先輩としての意気込みを聞かせてください!

 

景山)

とりあえず個人としては

・100m 11‘5台

・200m 23‘7台

・両インカレ両種目で表彰台

ですね。

チームとしては

・4継優勝、マイル決勝進出したいです!!!

あとは先輩として…ですか。(笑)

「継続は力なり」が一番好きな言葉なので謙虚さを忘れずに、競技面でも、私生活でも後輩の模範となれるように足(背中)で語っていきます!

 

小林)景山の活躍を期待してます!今日は本当にありがとう!

 

 

あとがき

景山のまっすぐな姿勢は高校時代に経験した様々な出来事と恩師の先生の言葉によって作られているものなのではないかと感じました。

 

「陸上を自分のために楽しんでやる」

 

個人種目でありながら、誰かと競うという矛盾した特性を持つ陸上競技において大切なことであると同時に忘れがちなことではないかと僕自身感じました。筑波大学陸上競技部もアベック優勝を目標にしています。競技部の皆にはチームのためにもちろん戦ってほしいですが、それ以前にまず自分のために陸上競技というものを楽しんでほしいと思います。景山との対談で、そうした一見忘れがちであり忘れてはいけないことを再確認できた気がします。この考えがあるからこそ良いときも悪いときも本質に目を向け、自分とひたむきに向き合っていけるのではないかと感じました。終始伝わってきた景山の謙虚さには本当に驚かされました。彼女のまっすぐで謙虚な姿勢を僕も見習っていきたいと思います。彼女の今後の活躍が本当に楽しみです。

 

景山一緒に今シーズン活躍しような!!貴重な時間をありがとう!

 

つたない文章ではあったと思いますが、ここまで読んでくださりありがとうございました。

次回の主将ブログにもご期待ください。

 

文責:小林裕季