【十人桐色】#24 日本選手権特集!

皆さんこんにちは!今週の十人桐色は月ごとトピックとして「日本選手権特集」です!

今月の6月24日(木曜日)から27日(日曜日)に日本の頂点を決める日本選手権が大阪のヤンマースタジアム長居で開催されます!

この筑波大学からも多くの選手が出場予定です!

その中でも特に注目選手である、中長距離ブロック2年樫原沙紀、跳躍ブロック1年古澤一生、跳躍ブロック3年高良彩花にインタビューを行いました!

右から古澤一生(跳躍1年)高良彩花(跳躍3年)樫原沙紀(中長距離2年)

 

今シーズンからすでに多くの試合で活躍を見せてくれている3人です!日本選手権でも青桐を胸に活躍してくれるでしょう!

是非、最後までご覧ください!

 

古澤一生(ふるさわ かずき)

体育1年/群馬・前橋育英/跳躍・棒高跳

 

澤一生×邉ももこ

 

渡邉)今回よろしくお願いします!まず最初の質問ですが、古澤君は高校の時からずっと活躍していて周りからも注目され続けていると思うんだけど、プレッシャーとかって感じているものなのかな?

古澤)そうですね・・。プレッシャーはなかったわけではありませんが、それよりも試合を楽しむ気持ちの方が強かった気がします。プレッシャーを強く感じることはあまりありませんでしたね。

渡邉)分かる!変に試合で記録とか結果とか求めようとし過ぎるとめちゃくちゃ力んで失敗しちゃう。楽しいと思った試合では良い結果や記録が勝手についてきた感じがある!

古澤)分かります!僕も高校1年生の時に初めてユースオリンピックに出場して、ユースオリンピックは1回の試合ではなく2試合の合計得点で順位が決まるんですけど、そこで2試合連続で自己ベストを出すことが出来ました。その時は海外の選手と競り合って跳んでいくのが楽しくてどんどん記録も出て、その楽しい中で結果が自然とついてきたっていう感じでしたね。今までたくさんの試合を経験してきましたが、結果が出たときはだいたい楽しく試合出来たときですね。

渡邉)高校の時にすでに2回日本選手権に出場していて、今年が大学生になって初めての日本選手権になるわけだけど、高校の時と大学生になった今では、日本選手権に対しての意識の違いってあったりする?

古澤)高校生で日本選手権に出場していた時は、自分以外に高校生がいなかったので「高校生だし、失敗してもしょうがないよね」というような部分もありました。大学生は標準記録を切って出てくるので、結果が出れば「すごい!頑張ってるね」ってなるし、失敗したら「ちゃんと練習やってこなかったんだな」という評価をされてしまうのかなと思います。そこに少し違いはあるのかなって感じますが、それが自分のプレッシャーになったりすることは今のところないのかなと思います!

渡邉)じゃあ最後に改めて日本選手権の目標を教えてください!

古澤)前回の日本選手権は、ランキング3番くらいですごく楽しみだったのですが結果9位に終わってしまって。それがものすごく悔しくてリベンジしてやるという思いが去年からずっとあるので、悔しさ晴らすことのできる日本選手権にしたいです。トップで争うには5m50は最低でも跳ばなければいけないので、日本選手権の場で自己ベスト以上の5m60以上を跳んで3位以内を狙っていきたいです。

渡邉)おお!私も日本選手権出場するのでお互いがんばりましょう!!

 

(あとがき)

今回の対談では「試合を楽しむことで自分のパフォーマンスが最大限に発揮され、結果は勝手についてくる」という部分が印象的でした。怪我もありつつ、それに向き合って練習をし、1年目から関東インカレ3位入賞などの活躍をみせている選手です。試合を楽しむための準備を練習の中でしっかりとして、試合では結果や記録に縛られず全力で試合を楽しめるようにしたいですね!

古澤君、ありがとうございました!

 

樫原沙紀(かたぎはら さき)

体育2年/広島・呉三津田/中長距離・1500m

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原沙紀×岡瞭磨

 

Q.日本選手権と聞いて思い浮かぶこと、またその理由

杉岡)事前のアンケートでは「憧れの舞台であり、テレビ中継を見てて、トップアスリートが闘ってるのをみてすごいなーって思ってたから。自分日本選手権にでれるようになるなんて、思ってなかった。」と回答してましたが、当時憧れていた選手っていましたか?

樫原)日本郵政の鈴木亜由子さんかな。

杉岡)鈴木選手から学んだことってありますか?

樫原)鈴木選手のドキュメンタリーとか見てて、陸上に対するまじめな姿勢とかそういうことを学んだかな。

 

Q.日本選手権の出場が決まって思うこと

杉岡)今年は3度目の日本選手権で、去年は決勝に出れただけで嬉しかったが、三度目の正直で結果を残したいと強く思う。と回答していましたが初めて出た時と今年の三回目で心持ちの違いはありますか?

樫原)初めて出た時は、出れただけで嬉しくてテンション上がってレースに集中していないって感じだった。去年(二回目)出場したときは決勝に残れてテンション上がってしまって、前日の夜によく眠れなくてレースでこけちゃった(笑)

杉岡)こけたんや(笑)、決勝に残ったのは知ってたけど…。

樫原)120mくらいでこけて、こけたのはそれが最初で、それが最後かはわからないけど(笑)

で、今年は大きくベストを更新していて、グランプリとかでも結構入賞出来てるから、過剰な自信ではないけど、勝負できるかなっていう思いが出てきていて、今回はテンション上がって走れないとかじゃなくて、集中して挑戦者の気持ちで狙いに行きたいかなって。

 

杉岡)具体的な目標とかってある?たとえば自己ベストを出すとか。

樫原)日本選手権はみんな勝ちにこだわったりするから、ラストがぐわぁ~って上がったりタイムというより…って感じがあるかも。ただ絶対入賞はしたい!

杉岡)凄い…。この間は学生歴代2位を出したんやっけ?

樫原)そうなるね…(笑)

杉岡)歴代1位への思いとかってある?

樫原)歴代2位が出たことがびっくり。ほんとに意識してなくて、この間走り終わって「歴代2位だよ」って周りに言われて気づいたぐらいで全然気にしてなくて、でも筑波の大学記録が学生記録だから、筑波大記録狙いたいし頑張りたい!

杉岡)頑張ってください!

 

Q.日本選手権は私のここを見ろ!

杉岡)「粘りの走り!」と回答していましたが、それをする上で大切にしていることってありますか?

樫原)走っているときに集中が切れたら、ひたすらに余計なこと考えてどんどんレースのペースとかが落ちてしまう。だから走っているときに自分に「集中切らすな」って言い聞かせてる。

杉岡)僕ら投擲は連続で長い間競技をしっぱなしってないから、何考えて走ってるのかってすごい気になってて...

樫原)早く終わらんかなとしか思ってない(笑)とかあと何周何周とか。でも調子いい時はあっという間で「あと1000か」ってなる。集中してなかったらひたすらに無駄なことばっか考えてる、「終わらんかな」って。

杉岡)へぇ~そんな感じなんか。

樫原)走るのきついしね(笑)

杉岡)確かに...。大会の調整で気を付けていることってある?例えば食事とか

樫原)グルテンフリーを去年とかは意識してやってたけど、意味ないんじゃないかって最近は思ってて、今年はやってるけど無理に我慢とかしないようにって感じ。

杉岡)なるほど、この前何かの記事でグルテンフリーが大事だというよりは、グルテンフリーをしてみようとか食事を気にするってことが大事なんじゃないかって書いてあって、そういう気もするなって思ったんよね。

樫原)試合って気持ちにスイッチを入れるのがグルテンフリーなところもあるかな、あとグルテンフリーするとお菓子とかも食べないし。

杉岡)結局は食事に気遣うこととか切り替えのために必要なんやね!

日本選手権、僕は陸上の試合は見るタイプなので視聴しながら応援しようと思います!

樫原)ありがとう!

杉岡)応援しております!

 

(あとがき)

学生でありながらも日本選手権に出場し、結果を残してやろうという気持ちがインタビューの中でもひしひしと伝わってきました。ただ5000mという長い距離を、「早く終わらないかな」「あと何周」とか考えながら走っているのを知って、長距離を専門としていても走っているときに考えてしまうことは投擲も長距離も変わらないんだなと少し安心しました。ただ調子がいい時は集中していて、レースがあっという間に終わるそうなので、日本選手権ではそのように集中して、粘り強い走りをする彼女に期待しましょう!

 

髙良彩花(こうら あやか)

体育3年/兵庫・園田学園/跳躍・走幅跳

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良彩花×藤柚花

 

兵藤)よろしくお願いします!シーズンはもう中盤に差し掛かっていますが、今シーズン目標として掲げていることを教えてください。

高良)今シーズンは、高校3年生以来出していない自己ベストを更新したい!

気持ち的にも今年絶対に出さないとあかんなっていう思いがあって、今年は絶対に6m60㎝以上跳びたい!今シーズンは順調かなって感じです。

兵藤)順調とのことですが、去年までのシーズンと違うことはなんですか?

高良)今年は4月に初戦があったんだけど、そこで去年のシーズンベストを超える記録を出せたことがまず一番大きい。それと出場した試合の中で自分的に高い記録で安定して出せていることも順調にきていると思うところかな。あとトレーニング的にもウエイトの自己ベストが出たりとか、スピードもついてきているのでそういう部分も自分に力がついてきていると感じる!

 

兵藤)なるほどです!日本インカレで幅と三段の2種目で優勝することも今シーズンの目標の1つとお聞きしたのですが、三段についてはどうですか?

高良)三段は今年挑戦したいと思っていて、日本選手権にも幅と三段の両方で出たかったから、第3回筑波大記録突破競技会で確実にエントリーできる記録を出そうと思って関東インカレ後だったけど出場することにした!結果としては12m93㎝の自己ベストを出すことが出来たからよかった!全カレで2種目出たいのは自分の得意な分野で、自分をもっと生かせる種目があるのに出ないのはもったいないなという気持ちと、つくばに点数でたくさん貢献したいという思いがあるからかな。

兵藤)そうなんですね。アベック優勝をめざしているから、彩花さんが2種目出たら強そうですね…!

高良)確実に8点取ってくるなっていう安心感のある存在になりたいからね!(笑)

兵藤)めっちゃかっこいいです!(笑)ここからは日本選手権のことについて詳しく聞いていきたいと思います。日本選手権での目標をお願いします。

高良)幅跳びは6m60㎝以上を跳んで2連覇することと、三段跳は13m30㎝ぐらい跳んで3位以内に入って、幅跳びと三段のダブルでメダルを持って帰ってくることです!

 

兵藤)幅は連覇がかかっていますが、プレッシャーとかどうですか?

高良)今年は自分より記録を持っている選手が何人かいて、追いかける側にいるという感じだから2連覇はかかっているけど去年よりプレッシャーはあんまり大きくはないかな。とりあえず自分がやってきたことを信じて跳ぼうっていう思いが強いかなって感じ。

兵藤)挑戦者の気持ちでいるからこそなんですね。彩花さんの強みとして自己分析力ばねを挙げてもらったのですが、その強みをどう生かしていこうと思っていますか?

高良)焦りがある時はこういう動きが出るとか、記録を狙いに行ったときはこういう動きになるっていう特徴を自分の中で理解できるようになったから、日本選手権のときにそういう状況が来ても冷静に判断できるようになっていると思う。だからそれを生かして自分の中でしっかり動きを修正しながらいい記録を狙っていきたいと思っています!

兵藤)三段は日本選手権今年初挑戦ですか?

高良)跳ぶのが好きだからもともと年一くらいで出てたんだけど、ふと去年日本選手権出たいなと思って。去年の参加標準を第7回筑波大競技会で切ったんだけど、今年その標準が上がってしまって、その記録だと出られるか怪しいと思って今年の突破会でぎりぎりすべりこみで多分確実にエントリーできる記録を出したのね。ただ正直幅跳びの方を大事にしているからあまり三段の練習はできんかなって思っているけど幅跳びの時のスピードを三段に生かせればいい記録が出せるんじゃないかなって期待してる!だから三段はぶっつけ本番、勢いで跳んでしまえっていう感じ!(笑)

兵藤)彩花さんならなんでもうまくいきそうですね!(笑)

高良)ありがとう(笑)

 

兵藤)先ほど話に上がった自己分析力ですが、その力をつけるためにしたことなどありますか?

高良)木越先生にはすぐに先生の意見を言わずにどう思ったかという私の主観的に感じた感覚を聞いてから先生が客観的に見た動作の感覚をすり合わせるっていうコーチングをしていただいたりとか、日常的に自分の特徴を覚えておくことで自分の中でこういう時はこうするっていうのが分かってきたりするようになるかな。あと去年陸連のライフスキルトレーニングプログラムっていうのに参加していたんだけど、そこでも自己理解力が大事だというのを学んで、自分の特徴をつかめるようになったかなっていう感じ。

兵藤)経験との積み重ねとちょっとしたきっかけもありながら、だんだん力がついてきた感じなのですね!少し目標と被ってしまうかもしれませんが、最後に日本選手権に向けての意気込みを教えてください!

高良)日本選手権は、高校生のときは勝ててしまったという感じで記録があまりよくなかったりとかして、優勝を重ねるごとに徐々にいい記録を出せてきたというのがあるから今年はただ優勝するのではなく、優勝するのにふさわしい記録を出して勝つというところを大事にしたいと!三段跳という新しい挑戦もするからまだ知られていないような自分の新しい一面を見せられたらいいなとも思ってる!

兵藤)応援しています!対談ありがとうございました!

 

今回の対談は以上になります!インタビューは以下のメンバーが担当致しました!

右から杉岡瞭磨、渡邉ももこ、兵藤柚花

 

次回記事にもご注目ください!