皆さんこんにちは!2021年も残り半年となりましたね。
今回の月ごと対談のテーマは『これが私の競技スタイル』です。
個性的な魅力を持つ、跳躍ブロック3年の塩崎泉、投擲ブロック2年の執行大地、短距離障害ブロック1年の曽我部隆伍の3名にインタビューをしました!
是非、最後までご覧ください!
髙良彩花×曽我部隆伍
曽我部隆伍(そがべ りゅうご)
芸術1/神奈川・秦野/短距離障害・110mH
~私のこだわり~
髙良)まず、最初の質問だけど、競技をする上でのこだわりは何かありますか?
曽我部)用具を丁寧に使うことが自分のこだわりです。競技を一人でやっていると、視野が狭くなってしまう経験があるのですが、そんな時に立ち止まって靴を磨いたり、服を綺麗に畳んだりすると、「僕だけで競技をしてるんじゃないな」と実感できて、支えられていることを感じられるので、視野を広く持ちたいときに絶対にしようと思っていることです。
髙良)これって何かきっかけがあって始めようと思った?
曽我部)中学校の先生に言われた「物は大切に使え」という言葉なのですが、当時はなぜ物の大切さにこだわるのかが分からなかったので、先生に尋ねると、今のような答えが返ってきたので、本当にその通りだと思って中学校の頃から心がけています。
~陸上×アート~
髙良)それでは次の質問に行きます!
今回、曽我部君には、芸術学群で競技部に入部してるのが珍しいのと、今年の日本選手権のポスターを担当してくれてて、どんな思いで制作してくれたんやろうとか、周りの反響が気になったっていうのがあったから対談をお願いしたんやけど実際にどうやった?
曽我部)芸術と陸上の両方ができるところが筑波大で、自分の制作活動にも勝負の世界で戦ってきたっていう経験を活かしたいと思って、陸上競技を続けようと思ったので、そういう意味では、競技部の広報活動に携わらせていただくのは願ったり叶ったりで、まさに陸上と美術がリンクしてる瞬間なので、大切にしたいと思っています!
日本選手権のポスターは、関東インカレの時に短距離のアシスタントコーチをされている奥平さんに「何かやってみたいことない?」と声をかけていただのがきっかけで、日本選手権のポスター制作に話が発展したんです。(奥平さんナイスすぎます!)
髙良)めっちゃすごいなと思ってて、短期間やったしどうやって作ったんやろうとか、反響大きかったからたくさん声かけてもらったんちゃうかなとかすごい気になってた!
曽我部)競技場でいろんな人に声をかけてもらえて、本当にうれしかったですし、やってよかったなと思いました!
最初は写真を使ってポスターチックにしようかなと思ってたんですけど、その時の自分のマイブームが人の顔をリアルに描くことだったのと、大学からポスターを出すということは広報と選手のモチベーションを上げるという応援することの2つの意味があると思ったので、スポーツらしい迫力とTwitterやInstagramに載せても目を引くようなデザインが出来るなと思った筆っぽいタッチで描くことにしました。写真を右手に見ながら筆ペンを使って全て手描きでデザインしました。
髙良)ほんとにすごかった!自分の顔が描かれたポスターがいつあがるんやろうっていうワクワク感とか緊張があって、他の選手の顔見てめっちゃ似てるって思ったり、すごい楽しみに待ってた!
曽我部)ありがとうございます!嬉しいです。見せるのは結構苦労しましたね。
髙良)緊張した?
曽我部)緊張しました!似てないと失礼ですし、破綻した顔を描いたりしたら絶対にダメだと思って一つの写真だけじゃ似せられないので、ネットから写真を探したり、表情はすごく大事だと思っているので、他ブロックの方は特に関わりが少なかった分、記事を探して読んで、その人の人柄を掴んで何とか似せれたかなと、、、
髙良)そこまでしてくれてたんや(涙)
裏側を全然知らへん人が多いから、この記事を通して曽我部君の頑張りや努力を知ってもらえたらいいなと思う!
~後半シーズン私のココに注目して!~
髙良)それでは最後の質問に移るね。後半シーズンに向けて注目してもらいたいことはある?
曽我部)競技自体は、まだ受験のブランクが残っている気がするので、後半シーズンには正直あまり期待できない部分がありますが、来シーズンやそれ以降に向けて競技力を上げることは最優先で、芸術というフィルターなしでも一競技者として取り上げられるくらい強くなりたいと思っています。美術に関しては、やりたいことがたくさんあるので、筑波大というブランドを借りてこれからも広報活動の面ではお役に立てたらなと思っています。
髙良)今までこういうタッチのポスターが無かったし、新しい競技部の魅力の発信方法でもあるなと感じてて、曽我部君っていう新しい逸材がいてくれることで今後がすごく楽しみやし、今回の日本選手権で絵を描いてもらった側の立場としてもすごく嬉しいなと思ってる!
1年生やけど遠慮せんと、どんどん前に出て活躍してほしいと思う!
曽我部)今後は、デザインやポスターに関する知識をもっと付けた状態で発信して、これからまだ4年間あるので筑波大のポスターのクオリティは上げていきたいと思います!(誇らしい、、、)
【日本選手権ポスター裏話】
日本選手権のポスターの「TSUKUBA」の文字を拡大して見てみて下さい!
タイポグラフィというフォントの授業を担当している教授と相談して文字のデザインをしてくれたそうです。しかも手描きの柄だとか、、、
海っぽい青で上の方に泡のような白い模様が入っていて、光が差すようなイメージだそうです。すごすぎます。
そして、最後が一筆描きっぽく仕上げてあるのは、ブロックごとの一体感を表すためだそうです。こんな思いで制作してくれていたなんて、競技部の一員として私も胸が熱くなりました。
今後の曽我部君の活躍を心より応援しています!筑波に来てくれてありがとう!
塩崎泉×内田萌奈
塩崎泉 (しおざき いずみ)
体育3/愛知・至学館/跳躍・棒高跳
「私のこだわり」
内田)私のこだわりについて教えて下さい!!
塩崎)こだわりか〜。こだわりはあんまりないけど、とにかく陸上が大好きで、ポールが大好き!競技のためなら何でもしようと思ってる!
内田)料理もその中の一つですか?
塩崎)趣味っていうのもあるけど、体作りの面が大きいかな。毎食作るって決めると続けられないから気が向いたらつくってる!作るときは雑なものは作らないようにしてるかな。
「陸上×ファッション」
内田)次の質問いきます!泉さんにとって陸上×〇〇だったら何が入りますか?
塩崎)ファッションですね!!
内田)陸上×ファッションでこれからこんな事していきたいとか、いま現在こんな事しているよとかあれば教えて下さい
塩崎)そうだね。ファッションもこだわりってよりは好きでやってる感じかな。だから、部活の時からTシャツの色とパンツの色をオシャレに合わせたりしてたけど、最近は、服をデザインして販売出来たかな!!
塩崎)きっかけは色々あって、デザインするのは好きだったから、声かけてもらってやってみたら楽しかった!
内田)棒高跳びのやつですよね!何かきっかけがあったんですか?
内田)今後もデザインしていく予定ですか?
塩崎)そうだね。今回は夏のシーズンだったからつぎは秋に出ると思う
内田)これからも継続していくプロジェクトってことですよね?
塩崎)そうだね!
内田)SNSでの発信方法もかっこよかったです!
塩崎)かっこいいよね!あれもみんなで考えてやった!!
内田)これから陸上×ファッションでやってみたいことありますか?
塩崎)ファッションの偏見を変えたいかな。ネイルとか髪色とか。私にとっては、ファッションはモチベーションになってるから、偏見をなくしたい!どう見られたいとかじゃなくて、自分のモチベーションアップのための一つかな。
内田)泉さんのファッションとの関わり方やファッションへの考え方がやりたくても勇気が出ない人の後押しになりそうですね!
塩崎)そうだね!多分、誰かがやらないと変わらないことって多いから自分が一番最初にやる人というか引っ張る人になりたいかな!人がやってることやるのは面白くないからね!!ww
「後半シーズン私のここに注目して!」
内田)最後の質問です。後半シーズンここに注目してほしいっていうとこはどこですか?
塩崎)競技面では全カレでの優勝だし、制限のある中ではあるけど、どれだけ自分を表現するかにも注目してほしい!!例えばネイルとかね!!今は、優勝するために頑張ります!!
あとがき
泉さんの世界観は周りから、#イズワールドと呼ばれています!インタビューの中でも本当に楽しそうにポールの魅力を教えてくださりポール愛がとても伝わってきました!泉さんには競技面ではもちろん、ファッションでも陸上界を盛り上げていっていただきたいと思います!今後のご活躍楽しみにしています
執行大地×南田航希
執行大地 (しぎょう だいち)
体育2/兵庫・市立尼崎/投擲・ハンマー投
中距離パート2年の南田航希です!
同じ学年で、同じ近畿地方出身の投擲ブロックの執行大地くんにインタビューしました!
~私のこだわり~
南田)今回話を聞きたいなと感じたのは、すごい競技場にいると存在感が伝わってきて、何で存在感が伝わってくるのかな?と思ってインタビューをしています!
まず、最初の質問で、競技する上でのこだわりはありますか?
執行)そーやな、常に“楽しいことをしている”っていうのを第一に考えてるかな
中学の時は勝利至上主義みたいな感じで、出されたメニューをやって試合出て、勝ってよかったね。みたいな感じ。でも高校入った時に、その部活の雰囲気がみんな楽しそうにやってて、楽しい中で練習をやってると、ボリュームのある練習で、きついメニューでも、“楽しい”があるからそのメニューを“苦”と思わないことがよかったんよ!このことを感じれる環境で練習していた過去があるから、今でもそのスタイルで練習に取り組みたいと思ってるんよね!
南田)なるほどね!んじゃ、楽しく練習に取り組んでいる姿が他の選手からすると“存在感がある”って感じるんかな?
執行)そーやと思う笑 大学でいろんな目標で競技している選手がいて、その中で、練習を“苦”として取り組んでいる人ほど、存在感があるって感じるのかもね!
南田)確かに俺苦しんでるかも…笑
んじゃ、次の質問行きます!
~陸上×存在感(楽しさ)~
南田)次は、ちょっと難しいと思うんやけど、陸上×存在感で考えていることがあれば、その考えを聞きたい!陸上×楽しさでもいいよ!
執行)俺がどんな方法で存在感を出しているかはわからないけど、さっきの質問でもあったように「楽しみながら競技する」スタイルをぶれずに貫いてるから、他の選手に存在感を感じさせていると思う。他の何かに左右されずに、自分のスタイルを貫き通してる選手が存在感出ているのかもね
南田)自分の競技スタイル、考え方ね。確かに大切やな
~後半シーズン 私のココに注目して!~
南田)今年度前半シーズンが終わったと思うけど、次の質問は、後半シーズンの私のココに注目してほしいというのを聞きたい!
執行)そうやな。「日本人離れしたハンマーの技術」かな!
フィンランドのコーチの技術を練習してるから、その技術が後半シーズンに現れたらいいかな!
俺がいつも言ってるのが、「原因と結果をしっかり判明させる」っていうのを言ってて、例えば、ハンマーの投擲動作のときに、右足が上がってるけど、地面を蹴って右足を上げているのか、引きつけて上がっているのか、ていう所を考えて、技術を考えることを意識してる。かなり感覚的な部分もあるけど、そこを深掘りして今練習してる。それができるようになれば、日本人離れしたハンマーの技術が身に付くかな!
南田)さすがハンマーって感じやな笑
ハンマーってすごい技術の塊なイメージがある!
執行)まさにその通り笑
ボンダルチュクコーチのデータを見たことがあって、それによると、ウエイトでどれだけ重たいものを扱うことができるかってことよりも、重さを変えたりして、ハンマーを投げることの方が記録の向上に相関関係があって、ウエイトが強いから記録が高いわけでもないのよね。それこそ、フィンランドのある選手のウエイトの数値は日本人でも可能な数値なんよね。でも記録は10mぐらい日本人は劣ってる。んじゃ、この差は技術の差って考えられるよね!
南田)やっぱりそうやんな!やっぱりおもろいな投擲種目って笑
では、これでインタビューを終了します!貴重な話を聞けて良かった!
ありがとう!
執行)こちらこそ!ありがとう!
~あとがき~
僕自身、大学に入学してから苦しい時間を過ごすことが多かったですが、今回このような貴重なお話を聞くことができたおかげか、インタビューの翌日の記録会で大学ベスト、自己3rdベストを記録することができました。執行くんに習って楽しく競技に取り組もうと感じました!
以上となります。
このように、個性いっぱいの選手が多数在籍する筑波大学の活躍にご期待ください!!