【リレーブログ】#17 『午前1時、バランスを取りながら』二見優輝

皆さんこんにちは。中長距離ブロックの二見優輝です。

同じ中長距離ブロックの今美里からバトンを受けとりました。

はいつでも練習にひたむきなのはもちろん、他の人の練習や活動に対してたくさん手伝ってくれてみんなとても感謝しています。入部4ヵ月でもういなくてはならない存在ですね。これから競技ももちろん、ブロックのことをお願いします。

 

(前回担当、今のブログはこちら

 

ブログを書くにあたって僕が書く理由やテーマを探したけど、特に見つかりませんでした。でも、どうせなら僕にしか書けないような文章を書いて次の人に渡したいものです。ほぼ、これが僕の今回のブログを書くモチベーションです。僕にしか書けないような文章ということで、最近僕が考えたことをテーマにつらつら言葉を並べたいと思います。

まず、文章を書くにあたってインスピレーションが欲しいので、とりあえず僕も文章を読みまくりました。過去のリレーブログや他人のブログ記事、文庫本,,,などなど。いろいろな人の考えや経験に触れることが出来る「文章」というものに改めて感銘を受けました。

ベストプラクティスの移転・共有によって成果をあげることに慣れきってしまうと、当然「自分で考え、挑戦する(つまり失敗する)」という風土はなくなってきます。・・・(中略)・・・ある成果が一〇〇点を基準にしていたら、一、〇〇〇点や一〇、〇〇点を目指すことなく、一二〇点や一三〇点を狙うことでしょう。』(知識経営のすすめ/野中・紺野)

 読んだ本の一冊の中に以上の文章がありました。この文章が僕の琴線に触れ、「あぁ、中距離の練習も一緒だなぁ」と思ってしまいました。自分によく似た選手、なりたい選手をモデルとして練習方法を考え、実践する様はアプローチとしては一般的と言えるでしょう。これは良く言えば、リスクマネジメントができている。悪く言えば、旧態依然・保守的であると表現できるでしょう。確かに、目標が今あるもの、例えば全国入賞や日本記録、世界記録であれば、記録や彼らのモデルを通してそれを真似ることというのは有効なことと思うかもしれません。

 しかし、それを成し遂げたヒトは自分とは違うヒトであり、まあ個別性って言ってしまえば一言で片付くかもしれないけど、。過去の自分ですら他人であると解釈すること。つまり、自分の目標が他人の一〇〇点の真似でできるはずもなく、やはり自分の外から見た一、〇〇〇点や一〇、〇〇〇点を狙っていく中で失敗や試行錯誤を繰り返し、自分の一〇〇点に相当する何かがつかめて、初めて目標が達成されるかなぁと思うのです。

 

「僕が使った王道は、それとは違う意味だ。全く反対だね。学問に王道なしの王道は、ロイヤルロードの意味だ。そうじゃない。えっと、覇道というべきかな。僕は、王道という言葉が好きだから、悪い意味には絶対に使わない。いいか、覚えておくといい。学問には王道しかない。」』(喜嶋先生の静かな世界/森)

 話は変わります。主人公の学生と先生とが、王道という言葉について会話をしている一場面の先生からの言葉です。この文章もまた、素敵ですね。「学問に王道なし」の王道は、楽な道・安易な方法というような意味で使われています。しかし、先生は、王道はそうじゃないと言い切ります。僕も「中距離には王道しかない」なんて言ってみたいです。

 王道は進むべき正しい道、そして美しいと感じられる道なのです。僕もどこかに到達しようとしたときに、美しいと感じられる道を選択し続けたいものです。もしかしたら、選択する前は王道とわからなくても、振り返ったら王道だと分かる瞬間がきっとあると思います。

 

Life is like riding a bicycle. To keep your balance, you must keep moving.

(人生とは自転車に乗るようなものだ。倒れないためには、動き続けるしかない。)

(Albert Einstein)

 最後の引用です。アインシュタインの言葉ですが、この文章も僕の心に深く爪痕を残しました。自転車が動いているとき、バランスをとるためには動き続ける必要がありますが、止まってスタンド立てれば、バランスなんてとれるんですよ(スタンドがない自転車は例外)。これは屁理屈だと思うでしょうか。でも、人生も同じだと思います。進もうとせずに立ち止まっていれば、バランスなんてうまく取れてくるでしょう。

 難しいのは、向上心が生まれてしまったときです。スポーツなんてものはその最たる例の一つですが、前に進もうとした瞬間からもう動き続けなければならないのです。自転車のように、自分でまずバランスを崩し(スタンドを上げ)、そのうえで動き続けなければ目的地にはたどり着けない。そのためには動き続けなければならないのです。また、困ったことに僕たちがとらなければならないバランスは多岐にわたります。時間と空間、活動と休養、フィジカルとメンタル、勉強と部活、主観と客観、結果と過程、公私、、、中距離に寄せれば、スタミナとスピード、有酸素と無酸素、体力と技術、ボリュームとインテンシティ、思いつくところでいうとこんなところでしょうか。

 これだけのものをコントロールして、バランスを取ることが上手くいく秘訣なのかもしれませんね。バランスをとるためにまずバランスを崩す。たまにはどちらかに偏らせたりして、極論に逃げたりする。百二十点を狙うのも一〇、〇〇〇点を狙うのも、王道を行くのもエキセントリックに行くのも全部バランスなのかもしれません。はみだして、なじむ。そして最終的にはバランスがとれていた、みたいな感じが理想かもしれませんね。

かっこつけた過ぎて、内容がはちゃめちゃに散らかりました。良くわからなかったところは勝手に解釈してください。

今回の話は以上です!本当に拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!!!

僕がバトンを渡すのは、跳躍3年の八重樫です。競技だけじゃなくて自分の好きなこと、やりたことをやりつくす行動力の塊みたいな女の子。他人が知りえない努力や丁寧な準備に裏付けられた行動、そこから得た経験から何が書かれるのか僕も楽しみです。じゃあよろしく!

 

二見優輝(ふたみ ゆうき

【個人ページはこちらから】

体育専門学群 3年

長野県/諏訪清陵高校

中距離ブロック/800m

トレーナー委員会