はじめまして。
兵藤さんよりバトンを受け取りました、中距離ブロック4年の上原由己です。
自分がアルバイトで初めてレジ打ちを行った日、その最初のお客さんが兵藤さんでした。もう3年以上前のこととは、とても懐かしいです。
それと印象に残っているのは、2年生の時の全日本インカレです。
兵藤さんは1500mに出場していたと思いますが、惜しくも僅差で決勝進出とはならなかったんですよね。自分はあのレースをスタンドから観ていて、本当に胸が熱くなりました。同期が大舞台で走る姿を生で観たのはその時が初めてで、自分もこういう舞台で走りたいと心から思えた瞬間でした。
兵藤さん4年間ありがとう!
(前回担当、兵藤のブログはこちら)
9月に全カレが終わり、陸上競技から間を置いてみて、自分はスポーツに向いていない人間だったなとつくづく思います。
多分、人と何かを争うことが好きではなくて、何をするにしても「相手に勝ちたい」とか「負けたくない」といった感情には至りません。相手を打ち負かしても良い心地はしなくて、罪悪感というか後ろめたさにかられることの方が多いです。
これは競技に限らず遊びの場面でも同様で、相手に勝ちそうになると急に体に力が入らなくなることがあります。おそらく無意識に手を抜いてしまっているんだと思います。
(大会や選考会等のレースでこの状態に陥ったことはありませんが、日頃の練習ではよくありました。)
こんな人間がトップレベルになれるわけがないですよね。
大学でスポーツを続けている人なんて、当たり前のように負けず嫌いの人ばかりで、その負けず嫌いさが競技力を向上させると言っても過言ではないと思います。
競技部でも体専の授業でも、そのような人達に囲まれた環境が辛くて息苦しくて、何より勝負事に本気になれない自分が本当に嫌でした。
(それでも4年間やってこれたのは、支えてくれた仲間がいたからです。ありがとう。)
本来、絶対に負けず嫌いであるべきです。
しかし、そうはなれなかった自分だからこそのメッセージを残したいと思います。
その1本で全力を出すことは本当に必要ですか。
負けたくない、という気持ちによって無理をしすぎてはいませんか。
時には負けても大丈夫です。
1度の負けや失敗によって、全てが失われるわけではありません。
別に全勝する必要はなくて、人それぞれのペースで進んでいければ良いのではないでしょうか。
次回は短距離4年の吉川崚君です。
彼とは高校からの同期で、もう7年の付き合いになります。クールという印象を持ってる人もいるかもしれませんが、スカしているだけです。2ヶ月間、僕の家にパーカーを置きっぱなしにしているお茶目な奴です。
彼がどのように教養を復興させてくれるか、乞うご期待ください。
上原由己(うえはら ゆうき)
体育専門学群 4年
千葉県/千葉東高校
中距離ブロック/800m
トレーナー委員会