【フリカエリタイ!ダン!!〜4年生が対談で2023インカレを振り返る〜】 #4「インカレ選手MVP対談」

こんにちは。

投擲ブロック4年の西山藍那です。

第4弾となる今回は「インカレ選手M V P対談」です!

インタビュアー佐伯西山の独断と偏見で選出させていただいた、今回のインタビュイーは、

流石の貫禄で関東インカレ2部優勝、日本インカレでも優勝を果たした兵藤秋穂

1年生ながら関東インカレ2位、日本インカレ3位入賞を果たした秦くるみです!

上級生の大学院2年生、最下級生の1年生、そして中間学年の4年生の学年ごちゃまぜでお送りする今回の対談。ぜひお楽しみください!

(#3 広報委員対談はこちら)

※この対談は2023年11月に行われたものです。

(左から佐伯、秦、兵藤、西山)

 

西山)じゃあまずはじめの質問は、、、日本インカレの結果とそれについての感想を聞いてみたいなと思います!

兵藤)日本インカレはやり投げに出場して56m05、ベストが56m16なのでセカンドベストでの優勝でした。大学4年生の時は主将という立場で、どうしても勝たなきゃいけないと思って自分自身にプレッシャーをかけて戦って。結局8番だったんだけど…。

西山)今年と同じ熊谷でしたね。

兵藤)そうだね。あの時は振るわなくて、そこから大学院の2年間をかけて「日本インカレで勝つ」という目標を立てて、強い気持ちを持って取り組んできた。全カレは試技順が1番目だったので、「一発かましたろう!」「1投目から周りを圧倒しよう!」と思って挑んで56m05の優勝記録を投げることができて、戦い方に関しては思い通りの戦い方をすることができたかな。記録は2投目以降伸ばせたら良かったけど。今回については85点くらいだね!

一同)おお〜!!

兵藤)今回は試合に挑むにあたって、今までにないくらい自分に自信が持てていたと思う。特殊な自信の付け方ではあるけれど、インカレに出場している選手の中に自分より長くやり投げに取り組んできた人はいない、自分は誰よりもやり投げに向き合ってきたし、これまで競技してきた9年間をかけて戦いに来ているんだから大丈夫!!!って。強い気持ちを持って落ち着いて1投目を投げられた。

西山)流石の貫禄ですね!

佐伯)今シーズンはじめの学生個人から優勝されてて、輝いてたから、安心してみていました!

西山)大学4年生の時は8位で、大学院2年の今年は優勝されたと思いますが、何が変わったんですか?

兵藤)4年生の時は、自分も頑張りたいけど何よりもチームとしての成果を出したいという気持ちが強かった。でも、あの時はチーム全体で怪我をしている人も多くて、自分自身も60mを投げられるっていう確信もなくて、マイナスな気持ちを押し殺して試合に臨んでいたかな。大学院生の2年間は、俯瞰してチームを見られるようになったことで、より自分自身にフォーカスして競技できたというのが大きな違いかな。

佐伯)そうなんですね。

・・・・

西山)そしたら次はくるみちゃん!インカレはどうだった?

秦)記録は6m04で自己ベストで3位でした。

なんだろうな、、、とにかく楽しかったっていうのが一番で。1年生だからこそこうしなきゃ!っていうプレッシャーがなかったし、余計なことを考えずにただただ幅跳びを楽しむことができたかなと思います!跳ぶ直前はもうニヤニヤが止まらなくて(笑)

一同)爆笑

秦)試合内容は、1本目はファールで2本目はベスト8に残るか残らないかくらいの記録で、でも3本目で5m97を跳んで決勝に残ることができました。決勝は6本目で6m04のPBを出すことができて、

西山)3本目と6本目で記録を残すってすごいね!

秦)自分の中で、3本目と6本目を大切にしていて、ここで跳べなきゃ意味がないと高校の時からずっと思っているので、、、

西山)フィールド種目だと3本目と6本目の重要さが身にしみるよね。重要性は分かってはいるけれどもやっぱり実際には難しいよね。

佐伯)うんうん

西山)どうして今回3本目と6本目うまくいったのかな?

秦)ちゃんと1、2本目の自分の走りとか跳躍からしっかり修正できたことと、あとは、5本目まではこうしてこうしてっていうのを考えていたんですけど、6本目は考えすぎず、もう思い切り走って跳んでっていうのができました!

西山)原点だね!!!

佐伯)関カレの時も同じような展開だったよね?

秦)関カレでも最後逆転して。それが自分の強みでもあって、

西山)うんうん

秦)高校の時から勝負強さにはこだわっていて、勝負強さを身につけるにはどうしたらいいんだろうというのを考えていて、、、

私的には自信を持つことが大切かなと思っていて、そのためには自分を理解して、今の自分は何ができるのか考えるようにしています。それが今回できたかなと思います。

西山)すごいしっかりしてる、、、1年生とは思えないね。

佐伯)練習の時もすごいしっかり考えているなっていうのがわかるよ。私も高校の時は勝負強いって言われてきて、でも大学に来てそれがわからなくなってきちゃって、どうしたらいいですか?

一同)笑笑

秦)それも、私が1年生だからできたことで!気持ちもすごく楽な状態で試合に臨むことができて。それも周りの方々のお陰だなと思っています。

西山)秋穂さんくるみちゃん2人ともに共通しているのが、「自信を持つこと」なんですけど、大事な試合の前なのに全然うまくいかないどうしよう!!っていう時どうしてるのかなって思って。

秦)直前でうまくいかないのは当たり前かなって思っていて、走り方とかわからなくなる時もあるんですけど(笑) でも本番になったらなんとかなるから!と思ってやってます。その時にできることだけをやればいいかなって思ってて、できないなりに楽しくやりきろうと思ってやってます!

西山)そのマインド大事だね!

兵藤)自分も試合前に調子が悪いのはいつものことだよねって思っていて。今調子が悪いこそ、本番は調子が上がるだろうなっていう意識でやっているかな。あとは、自分が安心を得るためだけの練習はやめようと思ってて。

西山)たとえばどんな練習ですか?

兵藤)あと一本投げたい!っていう気持ちを抑えるようにしてるかな。試合前はどうしても上手くいくことや、やりが飛ぶことを確認して安心したくなるけど、いい感覚が出るまでに必要以上の本数を投げてしまうことにもなるよね。試合でのパフォーマンスとか疲労のリスクを考えて、試合前だからこそ本数を決めてから投げるようにしてる。

西山)経験がなせる技ですね。

・・・・

西山)では、今シーズンの振り返りと今後の目標を、、、その前に、何か話したいことありますか??笑笑

兵藤)やっぱり総合優勝できなかったのがすごく悔しくて。自分が4年生の代で優勝を途切れさせてしまったことに対しても責任を感じている部分があって。

後輩たちの代からはチーム全体で「インカレを勝つんだ」っていう姿勢が見えるようになってきたからこそ、自分が競技部にいるうちにもう一度円陣を組んで宣揚歌を歌いたかった。筑波の陸上部で競技するからには、あの円陣を組んで宣揚歌を歌う瞬間をみんなに味わってもらいたい。あの瞬間が何よりも最高の瞬間だから!

一同)へぇ!!

兵藤)これは言うか迷っていたことなんだけど、めちゃくちゃ悔しかった!閉会式の後、優勝した日体大がエッサッサを踊っていて。負けたことを実感して、正直見ていられなくてさ。でもそれを見ても後輩たちが悔しがっていないことが、もっと悔しかった。自分が途切れさせたものは大きかったなと、そこで改めて感じたね。だからこそ、筑波が勝つのが当たり前なんだよっていうのをしっかり繋いで、伝えていきたかったなと思う。

西山)秋穂さんが、競技だけじゃなくて委員会でも真剣に競技部に対して向き合っていて、それはみんなに伝わっていると思います!この気持ちを自分の心に宿しておきたいですね。

兵藤)結果が全てではないけど、日本インカレの場でちゃんと結果を残すんだって言う心意気は忘れちゃいけないと思うな。

西山)くるみちゃんはある??

秦)みんなに伝えたいこと、、、、、大学に入って急に一人暮らしが始まって、そこで筑波の人たちの優しさを感じてて、

筑波に来た最初の方は、親はから離れて、一人暮らし不安だし、毎日辛くて、、、

今まで親に頼ってた部分があったから、友達や先輩方のありがたみを感じました。

西山)うんうん、私も元気なさそうだなって人とご飯一緒に行って話すことで、この人こんなことで悩んでいるんだって知ることあるし、逆に自分がそうなってる時にご飯行くと、悩んでることがどうでも良くなったりね。周りにいる人にほんとに助けられるよね。

兵藤)みんなとご飯に行く時間、めちゃくちゃ大切だよ。自分は学群生の時に、同期の女子全員と一対一でご飯行ったよ。

秦)えーー!他ブロックもですか?

兵藤)そう!「最近どうなの?」って話したりして。

佐伯)すごい。行きたい!!

・・・

佐伯)最後に、今後の目標をお願いします!

兵藤)競技はこの先も続けようと思っていて、その原動力になるのはやり投げの同期たち。(上田百寧さん・ゼンリン 長麻尋さん・国士舘クラブ 武本紗栄さん・TeamSSP)

全員60mを投げていて、あの3人に投げられたなら自分にだって投げられると思っているし、やっぱり3人と一緒に日本を代表する選手になって、世界で戦うまでやめられないなって。その日が来るまで着実にやり続けたいなと思うね。

一同)拍手

西山)熱い!秋穂さんは冷静なイメージですけど、うちに秘めた青い炎が見えます!

兵藤)フューチャーブルーだった?笑

一同)笑笑

西山)ありがとうございます!くるみちゃんはどうですか?

秦)やっぱり大学生のうちに世界で活躍したいなと思っていて、来年もU20の世界選手権があったり、、、

兵藤)早生まれ??

秦)そうなんです。その後もユニバーシアードもあって。チャンスはたくさんあるのでその機会を無駄にしないで確実に跳んで、経験を重ねていきたいです。

そのためには練習の精度を上げて妥協せずに頑張っていきたいなと思います!

西山)うんうん、大切だね!

西山)それではこんな感じで今回は締めたいと思います!たくさんお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

一同)ありがとうございました!

 

 

競技への想いや向かい方は三者三様で、それぞれの戦い方があることを改めて実感した対談でした。競技をする上でのヒントをたくさん頂けたような気がします!!

1年生らしくフレッシュで、競技をすることの原点に気づかせてくれたくるみちゃん、6年間インカレの舞台で戦い続け、内に秘める熱い思いを語って下さった秋穂さん、本当にありがとうございました、来年度以降の活躍にも期待です!!!

今回も対談にお付き合いいただきありがとうございました。

次回は最終回「」です。誰が登場するのでしょうか。お楽しみに〜