皆さん、はじめまして。筑波大学陸上競技部の主将を務めることになりました、短距離障害ブロック3年の山田那央です。
「お前誰やねん」という方もおられるかもしれないので、軽く自己紹介させていただきます。(もっと僕のことを知りたい人は、競技場で声をかけてください。喜んで答えます。)
出身:兵庫県
経歴:多可町立松井小学校→多可町立加美中学校→兵庫県立小野高等学校
専門種目:400mH


今回は、主将としての意気込みを書いてほしいとお願いされましたので、私の昔話も含めて書かせていただきます。
私の座右の銘は、「やらずに後悔するより、やって後悔する」です。何かで悩んだとき、私は必ずこの言葉を思い出します。これに関連して、高校3年生の時の話を少しさせてください。
私の高校生ラストレースは、国体(当時はまだ国体でした)での300mH決勝です。先に結果を述べておくと、優勝した紺野稜真くん(今では同じ競技部で切磋琢磨する仲間ですが、その話はまたの機会に)は36秒13、私はそこから4秒以上遅れて40秒39のダントツ最下位でした。怪我をしたわけでも、不調だったわけでもありません。最終ハードルで盛大に転けたのです。正真正銘の高校生ラストレース、その最後の1台で、私は転けたのです。何があったのかというと、それまで公式レースでは1度も使ったことのなかった「逆足」で最終ハードルを跳ぼうとしたのです。利き足で跳ぶために、15歩は届かないし、17歩では詰まる。そんな私が導き出した結論は、16歩で「逆足」で跳ぶ。要するに、一か八かの「攻めの選択」をしたわけです。

私は、そういう人間です。ひたすら勝負に出る。とにかく行動する。迷う暇があったら動いてみる。当然、それが裏目に出ることもあります。まさに、国体のときのように。しかし、私は国体のレースで後悔したことはありません。むしろ、そこまで勝負に打って出た自分自身を誇りにすら感じています。私はこれから1年間、私自身のそういった強みを活かして、主将としての責務を果たしていきます。この競技部が強くなって勝つために必要だと感じたことは、どんどん行動に移していきます。部員の皆さんには、そんな私を「忙しないやつやな」と思いながらでいいので、ついてきていただきたいです。そして、たまに私が攻めすぎて盛大に転けたときには、優しく手を差し伸べて、また一緒に走り出してあげてください。

1年間、よろしくお願いします!
筑波大学陸上競技部主将 山田那央