あけましておめでとうございます。 この度、初めて執筆の機会をいただきました、障害ブロック3年の外野晴琉(そとの はる)です。
軽く自己紹介をさせていただきますと、専門種目は110mHで、現在は障害ブロック長と競技会委員長を務めています。出身は島根県の出雲高校で素晴らしい田舎です。
僕は中学の時から陸上を始め、高2でインターハイ初出場(下から2番目)、高3でインターハイ2位でした。しかしながら、大学に入ってからは大1、2では肉離れを繰り返し 、谷川先生から「あと1回肉離れをしたら終わりだぞ」と言われ崖っぷちでした。しかし、そこからはケガすることなく練習ができ、大3では0.6秒自己ベストを更新することができました。関カレB標準すら切っていない状態で始まりましたが、最終的には13秒台到達、全カレA標準突破という結果でシーズンを終えることができました。

これが端的な僕の陸上人生ですが、これらの経験から学んだこととしては強くなるために必要なのは「目標に対する本気度」と「思考を続けること」だということです。
目標に対する本気度とは、言い換えれば「自分を信じる力」です。達成できるかわからない目標に対して頑張っているとき、周囲の人は好き勝手にいろんなことを言ってきます。言葉にされなくても「お前には無理だろ」みたいなことを思っているのだろうな、と察してしまう時もあります。そうなったときに自分だけは自分を信じてあげてほしいなと思います。自分が自分を信じられなくなったら終わりです。
しかし、自分が自分を信じてがむしゃらに頑張るだけでは限界があります。その時大切になってくるのは思考を止めないことです
僕は高校のときから自分には何が必要か、どうしたら今の課題が解決されるのかを自分なりに考えながら練習していました。しかし、大学に入って自分の考えの浅さを痛感しました。
短距離障害ブロックは2年の冬季から練習メニューを作ることもあり、僕が一番弟子を自称している1つ上の樋口さんに相談しながらメニューを作っていたのですが、樋口さんと話すたびに自分とは思考の広さも深さもレベルが違うなと思わされました。

樋口(左)と外野(右)
競技力向上のためには、もちろんやる気は大切ですが、そのやる気を結果に結びつけるためには「練習の目的を極限まで明確にすること」が必要です。胸を鍛えたいからベンチプレスをする、ハム・尻を鍛えたいからスクワットをするという安直な話ではなくて、「胸筋を鍛えたいからベンチプレスをする」という場面でも、解像度を上げれば考えるべきことは山ほどあります。
・大胸筋は腕振りにどう関与しているのか?(水平内転、内旋、内転など)
・腕を前に振り出す動作を強化したいのか、それとも後ろに流れないよう止める動作を狙うのか?
・マシン、フリーウェイト、自重、どれが最適か?
・バーを下ろす角度や手幅はどう設定するか?
筋肉には「角度特異性」があり、トレーニングした角度の±20°程度で強度が向上すると言われています。つまり、手段の選択を誤れば、望む効果は得られません。こうした事態を避けるには、陸上競技に関する「基本的な知識」と、手段を選ぶための「勘(センス)」を養う必要があります。
知識や勘をどう身につけるか。答えは単純です。「知っている人に聞くこと」です。
僕自身、図書館に行ったり本を買ったりと勉強をしましたが、今シーズン一番の効果があったのは、谷川先生や樋口さん、先輩方と深く対話を重ねたことだと思っています。
自分より優れた選手を「遠い存在」として眺めるのではなく、「自分が強くなるためのヒントを持っている人たち」だと捉えてみてください。そう考えると、ワクワクしてきませんか?
この競技部には、多様なアプローチで強くなった人たちが至る所にいます。それは自分の可能性の数でもあります。競技レベルの壁を超えて、上からはヒントをもらい、下からは突き上げを食らう。互いに尊重し、刺激を与え合いながら全員で強くなっていく。それこそが、私たちが「チーム」で陸上競技をやる意義ではないでしょうか。

最後に
今年のスローガンは「共闘」です。 文字通り、チーム筑波で一丸となって戦い抜きましょう。
そして、チームで戦う時「自分が最前線に立つんだ」という気概を持ってください。泣いても笑っても、冬季練習は残り2、3か月。最高のシーズンを迎えられるよう、共に頑張りましょう!
