【十人桐色】#38 『自分らしく』兒玉直之

『自分らしく』

 

みなさん、こんにちは。今回のコラムを担当させていただきます、跳躍混成ブロック3年の兒玉直之(こだまなおゆき)です。

突然ですが皆さんは「自分らしさ」というものを意識したことがありますでしょうか?本コラムの執筆依頼を受けまして、普段から存在感のない私が皆さんに対して何を語ればよいものかと熟慮した末、自己紹介という意味も含め「自分らしさ」について考えるに至りました。本コラムを機に、私の実態について知っていただければと思います。

 

さて、本題に入りましょう。私が「自分らしさ」をひと言で表すとするならば “ロマンチスト” です。私は昔から高すぎる理想を追い求める性格で、現在でもキラキラとしたサクセスストーリーを思い描いてしまいます。周りからすれば、「早く現実を見ろよ!」「子どもか!」などと思われることでしょう。ですが、大人だからこそ夢を見てなんぼではないでしょうか

私が小学生の時にこのようなことがありました。先生に将来の夢を聞かれて、そこで私は「陸上選手です」と答えました。すると先生は「陸上だけでは食っていけないだろ」と言って私を否定しました。確かに日本では陸上選手を職にするのは簡単ではないのでしょうが、問われたのは「将来は何をしてお金を稼ぎたいか?」ではなかったはずです。お金を稼ぐのはあくまでも手段であり、目的では無いと思います。

「夢」というきれいな言葉ではないにしても、高い理想(目標)を目指すことは、モチベーションの維持向上やその過程で得られる経験値など、大きな価値があるはずです。もし今をなんとなくで過ごしている方がいらっしゃるのなら、本気で高望みしてみるのも一つの手ではないでしょうか。

 

、、、とまぁ、説教じみたことをつらつらと述べてしまいましたが、私の頭の中がお花畑だということくらいは伝わりましたでしょうか。私はいまだに身の丈に合わない夢を追い続けていますが、そのおかげで目標に対してモチベーションを高く保ち続けることができ、多くのことを学ぶことができました。目標のためなら絶対にあきらめないという固い意志も持つことができています。

一見薄っぺらいように見える他人の「らしさ」にも、その人なりの深い考え方や価値観があるのだということがつたわっていれば幸いです。

 

最後に、、、

自分らしくいられるということは自分の能力を発揮しやすい状態であり、大きな武器だと思います。また、自分以外の人の持つ「らしさ」は自分にとっての未知の考え方や価値観であり、新たな学びだと思います。

チームとは各々の「らしさ」の共生であり、それがチームに所属するということにおいて大きな意味を持つのではないでしょうか。

この陸上競技部には多くの部員が所属しており、それだけ多くの考え方や価値観に触れるチャンスがあります。社会情勢的にもチームで集まることはできない状況ですが、だからこそ自分がチームの一員であることをしっかりと意識し、自分を含めた多くの人たちの「らしさ」について考えてみても良いのではないでしょうか。そこで新たな発見があるかもしれません。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

〇今日のコラム〇

兒玉直之(こだまなおゆき)

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体育専門学群 3年

宮崎県出身

宮崎県立宮崎西高校

跳躍混成ブロック・三段跳パート

データバンク委員会