【十人桐色】#50 料理上手が語る自炊とは

十人桐色の第19弾!テーマは「自炊」になります。

今回は、一人暮らしの多い筑波大学生ならではの自炊をテーマに取り上げました。アスリートならではの悩みや工夫、またそれぞれの自炊に対する考えや想いに迫りました。ぜひご一読ください!

(コロナ禍の状況を加味し、オンラインツールZOOMを使用し、対談を行いました。)

 

担当(E班):安藤(社工4)・田中(体育3)・桑野(体育2)

 

◇今回のピックアップ選手◇

 

 

 

 

 

安藤) 最初に自炊を始めた時期ときっかけ、今自炊している頻度を教えてください。

 

清水) 時期が大学一年の4月で、きっかけは大学で一人暮らしだからやるのが当たり前なのかなって思ったからです。頻度は直近で週六七ぐらいです。

 

寺岡) 僕も大学一年の春からで、頻度としては基本的に週七で自炊をしています。自炊を始めたきっかけは、大学に入ったら自炊することを決めていたっていうのと、親が最初に筑波に来た時に自炊の道具をそろえてくれたていうことですかね。せっかくそろえてくれたから自炊しないと申し訳ないなっていうのがあったからです。(笑)

 

國井) 僕も時期は大学に入ってからですね。頻度は週六くらいかな。週一回くらいチームメイトと外食するんですけど、基本的には自炊って感じです。皆さんよりハードルは低くて、朝と夜に食事提供があるので、基本的には一食しか作ってないです。

 

安藤) きっかけは二人と同じ感じかな。

 

國井) そうですね、僕は寮っていうか食事を一緒に食べてるだけで、寮の近くで一人暮らしをしているんですよ。一人暮らしだから自炊してみようかなって思ったのがきっかけですかね。

 

安藤) みんな割と最初から自炊していて今も続けてるって感じなんだね。めっちゃえらい(笑)じゃあ次に、競技自炊を両立する上でいい点と疲れたときの対処法を教えてください。

 

清水) メリットは大きく分けて2つあると思っていて、一つ目は時間とか移動距離とかのメリットかな。暇な時に作って、作り置きとかしておくと、部活とかで疲れて帰って料理するのが面倒な時に、冷蔵庫に作り置きがあればレンチンすれば出来上がるから、それはメリットかなって思う。もう一個は心の余裕みたいなことなんだけど、自炊がある程度の息抜きにはなるのかなって思います。デメリットは冷蔵庫の在庫管理が大変。例えばネギの3束セットとかニラとか(笑)

 

寺岡) 分かります、一人用には多いですよね(笑)

 

清水) そうそう!ニラとかさそんなに使わんのよっていうくらいあって(笑)それがちょっとデメリットかな(笑)

 

安藤) なるほど。(笑)じゃあ次寺岡お願いします。

 

寺岡) そうですね、やっぱり食事を高たんぱくに寄せることができるのが良い点かなって思います。外食するとどうしても脂質の多い食事になってしまうので。自宅で作ると鶏むねとか高たんぱくで脂質の少ないものを選んでっていう感じで、たんぱく質を意識した食事にできるのが自炊のメリットかなって思います。あと親のありがたみを感じることができるのも自炊のメリットかなって思います。家に帰ったらご飯があるありがたみとかですね。疲れたときの対処法は、レトルトの食品に野菜入れたり卵を加えたりして自分なりにアレンジすることです。例えばレトルトのカレーはルーだけのことが多いのでそれに、玉ねぎやら肉やらニンジンやらを炒めて入れて、簡易カレーとかを作ってます。

 

國井) 僕は食費が浮くっていうのが大きいです。競技が忙しいからアルバイトとかができなくて、収入源が親からの仕送りだけになるので、そうなってくるとやっぱり遠征にかけるお金などを作るために食費を削る、余計な支出はしないために自炊するのがベストかなって思ってやってます。料理は楽しい人と面倒な人に分かれると思うんですけど、僕は週一回くらい手の込んだおいしい料理を作ってみようかなって思うときがあるんですよ。それが練習のモチベーションになったりとかすることがあります。疲れたときの対処法は、食事を作る前に小腹を満たすことですかね。牛乳飲んだりチーズ食べたりして、ちょっとお腹を満たすとやる気が出てきて意外にいけたっていうこともあります。(笑)

 

桑野) 自炊をするうえで気を付けていることを教えてください。

 

清水) 自炊してると白とか茶色とかに色が偏りがちだから、色が偏ったら何か一品入れるっていうことかな。何かしらにパプリカを入れてみたりしてる。赤を入れるとおいしそうに見える気がする。

 

寺岡) トマトを添えたりとかですよね。(笑)わかります

 

清水) そうそう(笑)

 

寺岡) 僕が意識しているのは直近1~2週間でメニューが被らないようにすることかな。メニューをある程度考えるようにしてて、これは前食べたからもうちょっと後のサイクルに持ってくるみたいな感じにしてる。調味料も結構そろえてて、同じ食材を使うにしても中華風とか洋風とかにして味を変える工夫してます。

 

國井) 僕が一番気を付けてることは楽しんでやるっていうことです。ただ炒めるだけとかだったら単調だなって思って続かないと思うから、同じ食材でも鍋に入れてみようとか、揚げ物に挑戦してみようとか、新しいことに挑戦してみたりすると自分でできたことに嬉しく思えるし自信にもつながると思う。楽しくなるような工夫が大事かなって思います。

 

桑野) 僕も単調にならないように煮込み料理とかやってみます(笑)次に、体重を気にされる方が多いと思いますが、ウェイトコントロールをするうえで気を付けていることを教えてください。

 

清水) 俺はどれだけ食べても太れないから、どうやって体重を上げるか、体重減少を抑えるかっていうことに気を付けてる。怪我をしたときは運動できないからおなかが減らなくて食べないってなると体重がどんどん減るから、勉強をしたりしておなかが減る状況を作ることが必要かなって思う。食べられないっていう人は運動か勉強をしたら良いと思います。

 

寺岡) 僕は高校2年生から体重が1キロも変わってないんだけど、意識していることといえば、練習量に対してのお米の量を調節するっていうことかな。一番のエネルギー源なので。練習量多かったなって思うときはお替りしてもいいかなって思うけど、逆に練習してないなっていう日はおにぎり一個食べるか食べないかみたいな日もあるかな。僕的には炭酸水がおなかを満たすと思うので、小腹がすいたなっていうときは炭酸水を飲んだりしてる。

 

國井) 僕は鍋が良いと思います。鍋って色々入れてもほぼ水と野菜とあとちょっと肉が入ってるっていう感じだから、めちゃめちゃヘルシーで色々栄養素も取れるからいいんじゃないかなって思う。もともと痩せやすいっていうのもあったけど、自然に体重が減る感じがあった。

 

桑野) なるほど。では最後に一人暮らしを始める新入生に自炊のアドバイスをお願いします。

 

清水) まず自炊を始めたてだと自炊をしないといけないって思いがちで、つくばにはおいしいごはん屋さんいっぱいあるから、無理して自炊をしなくていいって思う。次に、今は難しいかもしれないけど友達と一緒に料理するのもいいと思う。例えば友達と一緒に釣りに行って一緒に捌いてみるとかすれば一人で料理するよりかは楽しいかなって思う。最後に料理が楽しいなって思えてきたら、いい包丁、フライパンとか低温調理器とか器具にこだわってみるのも面白いと思う。

 

桑野) なるほど!はまっちゃう人はかなりはまりそうですね(笑)寺岡さんはどうですか?

 

寺岡) 僕は最初の方に料理の写真撮っていて料理を作ることが習慣になっていたから、自炊を苦に感じたことがなかったかな。どうしても自炊したいって思うのなら自分が作る料理を写真に撮るのが良いんじゃないかなって思います。撮った写真を親とかに見てもらうことで、クオリティーこだわって調味料とか野菜の色増やそうとかいう努力はそこから始まったかな。作った料理を誰かに見てもらうことが大事かなって思います。

 

國井) 僕からは自炊仲間を見つけてくださいっていうことです。あと自分の作った料理を自分でほめるっていうのも必要かなって思います。僕は「うまっ!」っていう瞬間に嬉しさを感じるので、おいしいのために料理をすれば続くんじゃないかなって思います。

 

◇三名とも自炊に対して義務感を背負っているわけではなく、楽しんで行っているという姿が印象的な対談でした。料理好きということからか、お互い共感する話題も多かったようで、終始対談は和気あいあいとしており、対談後には実際にみんなで一緒に料理をしたいといった会話も聞こえ、ブロックを超えた繋がりが生まれていました。

 

 

田中)まずは、自炊を始めたきっかけ、始めた時期、現在自炊をしている頻度を教えてください。

 

寺谷)きっかけは大学で一人暮らしが始まったことかな。最初はあまり道具を買いそろえていなくて学食やコンビニに頼っていたけど、外食ばっかりだと高いし、体に悪そうと思っていたから、買いそろえたタイミングで始めました。寮に住んでいた時は茜(跳躍M2 若園)がいたから、一緒につくったりもしていたよ。

 

田中)今は自炊をどれくらいの頻度でやっているんですか?

 

寺谷)今も大体は自炊してるよ!ちょこちょこ外食はするけど、でも基本は自炊かな。

 

吉田)私も自炊を始めたのは一人暮らしがきっかけです。始めたのは母親が帰って作る人がいなくなったタイミングかな。私も寮に住んでいたので、友達と一緒につくっていました。今も、練習後に友達と食べに行くとき以外はほとんど自炊しています。

 

田中)寮暮らしだと“友達と一緒に”って場合が多いんだね。なるほど!

 

中谷)私も一人暮らしがきっかけです。始めた時期も大体つくばに来てからなんですけど、その前からちょっとずつ練習ではないけれど、入学前の春休みでお母さんにいろいろ料理を教えてもらったりしていました。今も豪華なものを食べたいなという時だけ外食で、それ以外は自炊しています。

 

田中)なるほど!では次に、自炊をやっていて競技に活きたことを教えてください。

 

中谷)中長は特に体重管理が大変で、それなりに調整しないといけないし、加えて大学生になってから自分の食べたいものを食べられる環境になったから、それを管理する点では自炊はとても良いと思った!あと経済的にも家で食べたほうが節約できるし、食べに行って帰ってきてという時間が省けるところもよいところだと思う!工夫次第でもっと自分の時間が創れるようになるよ。

 

田中)確かに。作り置きとかで時間が節約できるところあるもんね。

 

中谷)作り置きもそうだし、おすすめなのは玉ねぎとかニンジンを時間があるときにカットして保存しておくと、取り出して加熱するだけになるからすごい時短になるよ。

 

田中)なるほど!じゃあさ、桐子が自炊面倒くさいなと思ったときってどうやる気を出してる?きっと面倒くさくなることもあると思うんだけど。

 

中谷)そういう時あんまりないけど、おなかがすくから料理しないといけないって動き始める。(笑) あとは買い物するとその分消費しないといけないっていう圧があって料理するかな。(笑)

 

寺谷)私もきりちゃんと同じで体重コントロールが重要になってくるから、外食続きで偏ったバランスや摂りすぎた塩分を調整できるのは自炊の良いところかなと思ってるよ。

 

田中)寺谷さんは作り置きされるんですか?

 

寺谷)いや、作り置き創ろうと思うと食べちゃうんだよね。(笑) だから毎回食べる分だけ作っているかな。

 

田中)なるほど。(笑) 唯莉はどう?

 

吉田)食事の中身を考えられるのが良いところだと思っています。レシピとか見ると「こんなに大量の砂糖入っているの?!」みたいな気づきがあるけど、外食だとそこを知ることや量を調整することはできないよね。自炊だと自分が最適なレシピを選んで、お店に行って材料買って調味料や油もどれくらい使うか把握・調節して、っていうことができるから、そこは自炊ならではのメリットなんじゃないかなと思います。

 

田中)確かにそうだよね、とくにお菓子とか「こんなに油入れるの?!」とか思ったりするもんね。

では次に、自炊をするうえで自分なりに気を付けている、意識していることってありますか?

 

吉田)食事がストレスにならないようにすることかな。疲れたときは楽をしていいし、それこそインスタントのお味噌汁使ったり、コンビニのお母さん食堂とかで一品増やしたりとかして、食に対してそんなに思いつめず楽に取り組むことを意識しています。

 

中谷)自分が好きなものを食べるということと、自分が食べる中であまりにもハイカロリーにならないように鳥の皮を剥いだりとか味付けを濃くしないようにしたりとか、好きなものを食べる中でできる工夫をしているかな。

 

寺谷)油はオリーブオイルを使うとか、砂糖をあんまり使わないようにしていることかな。特に、砂糖をいっぱい使わないといけないような料理のときはパルスイートを使うようにしているよ。

 

田中)ご実家でもオリーブオイルで料理されていたんですか?

 

寺谷)いや、こっちに来てから!体にいいって聞いたし、全部の料理でオリーブオイルを使っているよ。

 

田中)サラダ油を使っていたころと実感的に何か変わったことはありますか?

 

寺谷)うーんと、実感できるほど大きな変化はないかな。(笑)

 

田中)これからに期待ですね。(笑) 1つ疑問なんですけど、気を付けていることの中に体重管理があると思いますが、皆さんウエイトコントロールをするときは食事に関してどんな工夫をしているんですか?

 

中谷)特に減量するときはささみを食べるようにしてる!料理が簡単で、ゆでてサラダと食べるとおいしいから、よく作っています。あとはシーザーサラダをメインにすること!ベーコンとかのたんぱく質も入れるけど、あまり入れすぎないで野菜が中心のご飯にするかなあ。あと小腹がすいたとき用にこんにゃくゼリーを食べて食べたい欲をコントロールしています。

 

寺谷)わたしもきりちゃんと結構似ているかな。サラダに冷しゃぶをのっけて食べたり、空腹を満たすために白滝をたくさん使った料理を作ったり、小腹がすいたときにゆで卵を食べたりしているよ!あとは、ブロッコリーをたくさん食べる!

 

田中)白滝をたくさん使った料理って、たとえばどんな料理がありますか?肉じゃがのなかにあるイメージしかありませんが…。

 

寺谷)前やったのは、白滝をゆがいて、ゆでたささみをほぐしてトッピングも加えて冷麺風にアレンジした!

 

田中)それは面白いですね!唯莉はどう?

 

吉田)私は夜遅くに食べないこと、そもそも夜ご飯をたくさん食べないようにしていることかな。特に、私は甘いものがすごく好きなんだけど、果物に置き換えたよ!あとは100%

ジュースを凍らせてシャーベットにするのもおいしいからおすすめ!

 

田中)これからの季節にもってこいのアレンジだね!

 

田中)では最後に、これから自炊を始める新入生たちにアドバイスをお願いします!

 

寺谷)私は普段クックパッドをみて作ったことがない料理をしているんだけど、見ているとレンチンだけでできる料理もあるから、忙しい時とかは時短レシピを調べてやるのがおすすめです。なにより、楽しく料理するのが一番です!

 

吉田)今のクックパッドでいえば、つくれぽが多いのがおすすめ!あと、1年生のときに谷川先生に言われたのは、作りすぎて余った時は「全部食べちゃおう」ではなくて、保存して翌日に回すこと!これはウエイトコントロールをするうえで凄く大事になってくるから、ちゃんと残す意識をもつことは大事だと思います。

 

中谷)中学の時の体育の先生から「食べることは生きることに直結するから食事は凄く大切」という話を聞いて、特にスポーツは自分の体を使って競技するので、食事は自分の体をつくる大事な一部だからシビアになるのがいいかなと思う!だけど、ただ食べることを日常にするんじゃなくて、楽しんで継続していけることが大切かなと思います!

 

田中)今回は以上です、ありがとうございました!

 

◇学業と部活と忙しい中でも自炊を続けている彼女たちのストイックな一面をうかがい知ることができました。一人暮らしをしているとついないがしろになる食事の「大切さ」「楽しさ」を再確認させてもらいました。彼女たちの競技の記録、そして料理の腕前はどこまで上がるのか見ものです。

 

 

今回の対談は以上です!次回記事もお楽しみに!