こんにちは。男子副主将の小林裕季です。
副主将対談も今回で最後になります。この1年、副主将対談を通して普段競技場では知れないようなことを知ることができました。こんな貴重な機会をいただき、本当に感謝です。
さて、最終回は混成パート3年の山口泰生です。彼の特徴は「不思議・面白い・マイペース」の3つです。競技部の中でもかなり謎に包まれた存在である山口のベールをはがせていけたらなと思います!
名前 山口 泰生(やまぐち たいせい)
専門 十種競技 PB 5379点
学群 生命環境学群・生物学類 3年
出身 茨城県かすみがうら市 土浦第一高校
趣味 実家にいる猫と遊ぶこと(実家通い)
アニメ 僕のヒーローアカデミア
好きな食べ物 甘エビのお寿司
嫌いな食べ物 生エビのお寿司
小林)今日はよろしくお願いいします!
山口、結構未知なところあるからいろいろ聞いていけたらなと思います!(笑)
それじゃあ、まず陸上を始めたきっかけを教えてください!
山口)きっかけは小学校のクラブ活動です。
両親が陸上をやっていたので、自然と小学校の頃にクラブ活動で陸上をしていました。
中学校の頃は陸上をやりたかったけど、部活動になくて…
球技が壊滅的にできないので、
「野球部×ハンドボール部×…」というように消去法でテニス部に入りました。テニスも球技なんですけど(笑)
でも地区大会にはちょびちょび出てて、大会の一週間前くらいから練習して100mと200mには出場していました。
高校に進学した後は、陸上部に入部して、短距離をやっていました。1年生の時にハードルをしていて変なこけ方をして肘を骨折してしまって…(笑)
そんなこんなで体格が大きいということもあって、両親や先生に勧められて2年生で八種競技を始めました。
小林)なるほど!
八種競技、いろんな種目あるけど最初から全部うまくできたの?
山口)いや、砲丸投げとやり投げはダメでした。
あの頃の僕にとってあれは球技そのものでした。(笑)
-爆笑-
小林)なるほどね。(笑)野球やってるのと重いボール投げてるみたいな感じなのか(笑)
山口)そうです。(笑)
なのでその時はハードルと幅跳びが1番好きでしたね。
2年生の秋の地区大会で八種競技で優勝することができました。その後に県大会もあったんですが、その時はまだハードルメインでやっていたので、八種競技には出場せずにハードル1本で県総体に出場しました。
なのでメインにして本格的に始めたのは3年生になってからです。
県総体では6位に入賞することができたんですが、混成種目は4位までしか次に行けないので、苦い思いをしました。
小林)あ、混成は4位までしか行けないのか!!!
それは悔しすぎるな…
そこで高校は一区切りって感じだったの?
山口)いや、その後は7月にあった茨城県選手権で初めて十種競技に出ました。
その試合で当時、筑波大学で十種競技をされていた吉武誠司さんとお話しする機会があって、その時に「筑波大学来なよ!」って声をかけていただきました。
小林)あ、それがきっかけで筑波大学に進学することを決めたのか!
山口)それももちろん決めた理由なんですけど、一番は家から近かったことですね。(笑)
-爆笑-
山口)また、生物が昔から好きだったので、そういう研究をしてみたいと思って筑波大学(生命環境学群生物学類)に決めました。
小林)入学してみてどうだった?
山口)生物学類の先生は立派な方ばかりなので本当に来てよかったと思います。
陸上競技部も最高です。最初は同好会に入るか、競技部に入るかで迷ってたんですよ(笑)
小林)陸上競技部となった決め手はなんだったの??
山口)同じ学類の陸上をしたいって言ってた友達と見学をしてみて、十種競技をやるなら陸上競技部だと確信しました。友達は競技部ではなく、同好会に入っちゃったんですけど(笑)
今も同好会で陸上を頑張っています。
小林)大学に入ってからの手応えはどう??
山口)初めて十種競技に出たのが、高校3年生の茨城県選手権で、その時は棒高跳びがNMで円盤投げが11Mとかで合計4400点くらいだったんですけど、今は5300点代までベストを伸ばせています。
小林)1000点近く伸ばしてるのか!
じゃあ、結構順調に練習積めてこれた感じ?
山口)全然そんなことはなくて一般規格の十種競技に出始めたのは今年に入ってからです(笑)
1年生の時は膝を怪我していて試合には出れてなくて、2年生の時はU20に出るためにジュニア規格で練習していました。
小林)なるほど!でも今年は山口が十種競技しているのを何回も目撃した気がする。(笑)
山口)今年は4回でました。
混成ブロックの中で一番試合に出たと思います。(笑)
小林)その4試合はどんな感じだったの???
山口)もうそれはそれは…(笑)
山口泰生の2021シーズン 試合一覧
〇1試合目 関東インカレ選考会 5083点(超大幅ベスト更新)
1日目の種目で全てベストを出す。
2日目の1種目目のハードルで転倒し、20秒台かかってしまう。
〇2試合目 筑波大学記録突破会 5322点(大幅ベスト更新)
膝の怪我により思うようにいかない試合だった。
しかし、ハードルで転ばずにゴールすることができた。
〇3試合目 日本インカレ選考会 5201点(セカンドベスト)
全体的に不調であった。
幅跳びで20㎝以上ベストを更新し「すげえ、俺」と感じた。
〇4試合目 筑波大学記録会 5379点(3度目の自己ベスト更新)
400m過去最低記録を樹立。ベストが51秒に対し、54秒でフィニッシュしてしまう。
絶望したものの、やり投で5m以上ベストを更新しPB更新へ繋げる。
小林)壮絶なシーズンだったんだね…(笑)
山口)そうですね。(笑)
1種目良いのが必ずあるんですけど、残りが納得いかない。みたいなことが多くて十種競技の難しさを痛感しました。
あとは1500mですね。
高校の時はベストが4分45秒で5分切りは余裕って感じだったんですけど、体が大きくなっちゃって、今はどれだけあがいても5分10秒が限界です…
小林)それ以外は楽しめてやれてる???
山口)ハードルも(U20の時と比べて)一般規格になって高さが上がってタイムが落ちたことに加えて、記録がなかなか伸びないので今は苦手意識を感じてしまっています。
小林)じゃあ今これっていう楽しい種目ってない感じなのか…?
山口)やり投げが一番楽しいです(笑)
幅跳びも相変わらず好きですけど、やり投げが一番ですね。(笑)
小林)やり投げのこと球技って言ってたのにその楽しさに気付いてくれて本当に良かった(笑)
山口)そうですね。(笑)
基本複雑な動きに苦手意識を持っちゃうんですけど、自分の中で「こうだ」ってピンと来てから記録がどんどん伸びてめっちゃ楽しいです!
小林)それじゃあ、今後の目標について聞かせてください!
山口)来季の目標はまずは6000点を必ず超えることです。
あとは関東インカレの標準記録が6300点なので底を目指してやっていきたいです。
この冬季はとりあえずベースを大きくして、走・跳・投の根本をもう一度見つめなおして来シーズンに向けてつなげていきます!!
小林)ありがとう!山口の来年の活躍に期待しています!
追記
今回、山口君から陸上競技部の皆様へ感謝のメッセージをいただきました。
混成パートのコーチである大林先生をはじめ、混成パートの皆、陸上競技部への皆へのメッセージをいただきました。今回は文字数の関係もあり、今年度混成パート長を務めた小谷先輩へのメッセージを掲載させていただきます。
小谷さん
本当に今年一年1番お世話になりました。
優しいですし、面倒見良いですし、カッコいいですし、一番尊敬しているかもしれないです。
来年こそは小谷さんみたいになれるように、腹筋割ります。
来年も一緒に陸上頑張りましょう。ありがとうございました。 山口泰生
あとがき
1・2年生の時は口数が少なく、ミステリアスな存在だった山口ですが、今年になってかなり打ち解けられたと僕自身感じています。今年は昨年からは想像もつかないほど、ベストが出て喜んだり、記録が出なくて悔しがったり、と感情をむき出しにする山口を見ることができました。
だからこそ、今までの寡黙で感情をあまり表に出さないミステリアスな山口の言動に心を動かされました。大学に入学し、どんなにうまくいっても、いかなくても、目標に向かってコツコツと自分と向き合い、練習を積み上げてきたんだなと今回の対談で感じることができました。今シーズンはそうして積み上げてきた努力が1種目ずつではありますが、試合を重ねるごとに成果として現れたのではないかと感じました。この積み重ねた努力が、1度に10種目全てで成果として現れる日はそう遠くないと感じます。来シーズン、山口が雄叫びを上げて喜ぶ姿が見れることを楽しみにしたいと思います。
山口お互い頑張ろうな!今日は本当にありがとう!!!
文責:男子副主将 小林 裕季