こんちは!新開から紹介を受けました、投擲ブロック長の執行大地です。
学生個人…すごくいい試合でした。ずっと新開の記録を追っていて、現地で最終種目だけは!とハンマーの試合が終わった後、友達に無理を言って競技場まで送ってもらい最後を見届けました。新開の俺は全力だ!という気迫が感動を誘ってきて、思わず僕も涙を浮かばせてしまいました。
これからもシーズンは続きます。「まだまだ!新開!」
(新開と抱き合う執行)
さて、なにを書こうかと、喰らったバース集や、釣りの楽しみ方など考えましたが、これまでの「振り返り」を行おうと思います。
大学に入る前、コロナの影響で、電車に乗ることも憚られていたので、母校で練習することができなかった僕は、気分転換にもなるだろうとバイト代をためて20万のロードバイクを買い、母校の市尼へ毎日通っていました。大体50kmの道のりで、往復100kmを漕いでいて、力が有り余っている僕にはちょうど良い通学路でした。そして、その時大阪に住んでいた友達とサイクリングをしようとなり、80km地点に飛び込める川にいく設定しました。その帰り道に前輪に服を引っ掛けて、転んでしまい肩鎖関節脱臼type3という関節周りの靭帯を全て切ってしまう怪我を追ってしまいました。
幽遊白書の戸愚呂弟みたいな肩の出方に「こんなことになるのか!」と爆笑したのをよく覚えています。
(怪我と幽遊白書の戸愚呂弟)
ここから、大学へ入って練習をちゃんと行えるまでに半年間の月日がかかりました。
ハンマーを投げようとスイングに入りますが、なかなかに肩が痛く満足に振れませんでしたがそれでもようやく振れたことに対して喜びを感じ、ハンマーを投げきりました。
距離は50m行けばいい方でした。高校3年後半では7kgを63m前後投げていた身からすれば、この感覚の喪失感、頭では覚えているのに、体からいろいろな運動感覚が抜け落ちており、絶望感を覚えました。この衝撃は一生忘れることはないと思います。
ここから、1年間はこのような状況が続き、同期の平岩には、ハンマー投げは面白くない、いつ辞めようかなどの愚痴を吐いていたり、西山には同好会への移動を考えていると話していたりと、今思えば情けないなという気持ちになります。
その時にやめたらいいじゃんと言わずに励まし続けてくれたことに感謝します。
その頃、執行は終わった、大学へ行くと高校生の時強かったやつは鳴りを潜めると言われてるのを人伝に聞き、間違いなくその一人になろうとしていました。何に対しても後ろ向きな感情、楽しさはなんだったのか、この感情はどこからくるのかといろいろ考え、ハンマー投げが好きではなく、勝つことが好きだったのではないか、ここまでの研鑽は、努力は、才能によるもので実は努力してなかったのではないか、とバッドのスパイラルから抜けずにいました。
この感情から脱却したきっかけは、人に負けたことに対して、悔しくないなと思った時でした。改めて、練習をしていない、追求をしていない、ただ日々を乗り切る怠惰な自分を認識し、このやりきれていない状況では、死ぬまで後悔がつきまとうのだと思い強い焦燥感に煽られました。
その時に、その練習でやりきれたと感じるのか?その考え方でいいのか?この結果で終わっていいのか?と自分の練習、やり方について常に疑問視するようになりました。
そして、高校の時の自分は才能に満ち溢れていただけ、そう思って才能のない自分を向かいいれることにしました。
初めにオーバートレーニングになるまでの練習量のぎりぎりはどこなのかを探り、最大の練習を積むことから始め、その後回復として睡眠がしっかり取れていなかったところの原因を探り、さまざまなことを試しました。その頃から多発していた寝坊も影を潜め始め、熟睡できている実感を得ることができました。
そしてハンマー投げについて、体力についての資料を読み漁り、パフォーマンスについての背景を掴もうとし、実践現場では感覚を感じることに振り、動画を見るときは、いいとされる事柄が体現しているかのチェックをひたすらに行いました。
怪我の影響により、今でもクリーンやスナッチのキャッチ、プレス系の種目、ハンマー投げをすると肩がすごく痛くて、左肩を下にして寝ることもできなくなりましたが、病院の先生からは痛いだけだからと言われているので、気にせず行なうことにしています。
そして、今年、大きくベストを出すことができました。強くなるためには、このような事は最低限であり、努力と呼べるものではないと思いますが、一年生の時に比べると一歩は進んだなという実感がとてもうれしく感じます。
今年、高校の練習ベストを超えられたことが今までのしがらみを吹っ飛ばせたようで、過去の自分の背中を追わなくてもいいという安堵感が心地よく感じます。
(日本選手権)
ようやく高校生ぐらいのレベルになったと同時にこれからのシーズンは、大学の自分の頑張りだと少しだけ認めれるようになったのは3年間諦めずにやってきた自分の成果で、逃げずによくやったと自分の肩を叩いてやりたいですが、まだまだ道半ば、自分の限界に触れることができた時に取っておこうと思います。
これからも未完の大器と言われ続ける喜びを胸に後半シーズンに向けて、追い込みたいと思います。
そして、今まで発破をかけてくれた人たちに最大限の感謝とリスペクトを!BIGUP!
さて次は中距離ブロック長の南田にバトンを渡したいと思います!
自転車が趣味という共通点を持っていて、たまに工具を拝借したり、修理を手伝ってくれたりします。そんな南田の練習中は、ギラッギラのイカツイサングラスが印象的でそのファッションセンスは個人的にものすごく好きで、練習中に「お、かっけーな」と常々感じています。
俺もスタイルが良ければな………
そんな南田の胸中はどのようなものなのか、お楽しみに!
(趣味のバス釣り)
執行大地(しぎょう だいち)
体育専門学群 4年
兵庫県/市立尼崎高校
投擲ブロック/ハンマー投
投擲ブロック長
ユニフォーム委員会
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