【リレーブログ】#13 『プライド』木村颯斗

綾野さんからバトンを受け取りました。中距離3年の木村颯斗(体育3・富山中部)です。

僕、中距離女子の中だったら綾野さんの走りが一番好きなんですよね。あの水平方向への力強さ、ストライドの大きさ、マジで理解不能です。あと「綾野」って1年の夏くらいまで下の名前だと思っていました(笑)。走り好きすぎで皆さんに見てほしいです。たぶんYoutubeとかで出てくるので!

これまで全国トップクラスの選手たちがブログをつないできた中で、インカレの出場経験のない自分が、広報委員長(さかいひろゆき)の独断と偏見でブログを書くことに疑問と不安感と、彼への少しの不服を感じているところではありますが、自分がかけることを書いていこうと思います。

前回担当、綾野のブログはこちら

 

前置きが長くなっちゃいました。そうですね。陸上の話ばっかりしていても仕方がないので、好きなマンガの話でもしますか。

僕のこれまでの20年の人生で一番印象深いマンガはなに?って聞かれると

ワンピースと少し悩んだ末に、「ハイキュー!!」が出てきます。自分が中学生のころ、かなり自分と自分の周りのブームで、高校入学時に入部届提出の一日前までバレー部に入ろうとしてたくらいには好きです。

「ハイキュー!!」をあまり知らない人に排他的な内容になってはいけないことを自覚しながら聞くのですが、「ハイキュー!!」で一番の名言ってなんだと思いますか。

いやもうそれは、いっぱいありすぎで選べないことは承知の上で何が一番印象に残っているかです。

 

プライド以外に何がいるんだ!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

…お騒がせしました。

(古舘春一/ハイキュー!!/集英社)

これですね。

この大声を上げてる人が「山口」で、この胸ぐらを掴まれているのが「月島」(以下ツッキーとする)です。山口はバレー部でツッキーとは幼馴染です。レギュラーで活躍できるような選手ではなく、基本的にベンチにいる選手でした。唯一サーブが得意でサーブは誰にも負けたくないと強い思いを持ち、練習をハードに行っていました。一方ツッキーはバレー部に所属していて実力もあるものの、部活に対して本気になれない。熱くなれないと感じていました。これもまあ過去にいろいろあってのことなんですけど。(ぜひ読んでください)

で、ツッキーが

『たとえば、すごく頑張って烏野で一番の選手になったとして、その後は?仮に全国に行けたとしてその先は?果てしなく上には上がいる。たとえそこそこの結果を残したとしても絶対に一番になんてなれない!どこかで負ける。それが分かってるのに皆、どんな原動力で動いてるんだよ!!』と言い放った後の山口の返しです。

 

 

 

ん~~  しっくりこないなあ。

僕はハイキューでこの名言を見てから約10年、常に疑問を持ちながら生きていました。

一番になれないと分かっていながら競技をする原動力ってプライドなのかな?って。

山口は少なくともプライドが原動力であって、この言葉に感化されて競技に熱い思いをもちこの後全力で取り組むようになったツッキーもそうだと思います。

でも実際皆さんが競技をやっている原動力、理由ってプライドですかね。そんなことはないと思うんです。

健康のため。楽しいから。コミュニティ形成のため。自己実現のため。自己顕示欲を満たすため。モテそうだから。痩せたいから。練習後のご飯がおいしいから。などなど、、、

本当に人によって様々で挙げきれないほどだと思うんです。

じゃあなぜこのシーンで「プライド以外に何がいるんだ」と「プライド」がフォーカスされたのか。

 

自分は、競技を本当に辞めたくなったときに、やめられない理由、ブレーキとなるものがプライドであるからではないかと解釈しました。

怪我が続いて思うように練習が出来ない。走れてきたと思ったらまた怪我をしてしまう。

高校時代のように自己ベストが伸びない。試合で思うような結果が出せない。

このようなことって多々ありますよね。特に大学陸上においては。

そんなときに競技をやってる意味って何だろう。もう辞めようか。楽しくないし。

別になにか他のサークルにでも入って自由に楽しく体を動かせれば十分じゃないか。

こんなように考えてしまうことってありませんか。

少なくとも自分はありました。

だけどそんな時に、辞めなかった、いや辞められなかった理由ってプライドだったと思います。陸上に関する知識をつけ良い環境で競技をして強くなりたい。そんな思いで筑波の体育専門学群に入り、陸上部に入った。そのことを親や親戚、地元の友人や先輩後輩、お世話になった先生方がみんな知っていて応援している。期待している。

 

 

 

簡単に諦めたらかっこ悪いじゃないですか。見せる顔がありません。

井の中の蛙としてのプライドがあるんです。

 

 

苦しいことがあったとき、上手くいかないとき、自分を支えているものって実は「プライド」なのかもしれないですね。

ハイキューを知らない人に自分の言いたいことが伝わる内容になっているか割と心配なんですけど、ごめんなさい。文章書くの苦手なんです!

僕が次にリレーするのは、跳躍の同期、3年のおのゆー 通称:小野優介(おのゆうすけ)です。おのゆーは、お洒落だし、喋らなければまともそうなフリをしてますが、中身は死ぬほどクレイジーです。彼のことを紹介する上でこのオフィシャルな記事に載せてはダメな内容しか思いつかないのでたいした紹介はできませんが、元気とユーモアのある彼はこのブログに明るい未来をもたらすことでしょう。かしこまった文ではなく、秘めたクレイジーさが露呈する文を期待しています。

拙い文ですが読んでいただきありがとうございました。

木村颯斗(きむら はやと

【個人ページはこちらから】

体育専門学群 3年

富山県/富山中部高校

中距離ブロック/800m

競技会委員会

運営執行部