【男子】
◯100m
池田成諒(体育4)
2018年のユースオリンピック銅メダリストは入学以降、チームの要としてインカレを戦い続けた。苦しいことも多かったこれまでの3年間を布石に、メーク・レジェンドを。折り紙付きの勝負強さを発揮し、4年間お世話になったチームや家族、関係者の方々への感謝を走りで示す。
鵜澤飛羽(体育3)
7月にアジアを制すると、8月の世界陸上では準決勝進出。積極的なレースを展開し、その名を世界に轟かせた。アジア地域に住む37億2千万人の中で200mはNo1だが、100mにおいては初の日本インカレ。正真正銘のアジア王者へ。考え込んで決めている、スタート前のポーズにも注目。
先本貴一朗(体育2)
仲間とともに努力を重ねた結果は今季4回もの自己記録更新に顕れる。8月にも記録を更新し、短距離男子から唯一の個人2種目出場を勝ち取る。勢いが止まらない若きエースが初のインカレに挑む。
◯200m
井澤真(体育3)
2023年8月、3年ぶりに自己ベストを更新した世代トップスプリンター。学内選考では機械の不具合に遭いながらも、見事に2本目のレースで日本インカレのA標準を突破し周囲を驚かせた。カラオケで腹圧を鍛える、酒が回れば脚も回るという独自理論を展開してきたが、今回ばかりは流石に禁酒。大人しく過ごし溜まったストレスをインカレにぶつけ、上位ラウンド進出を狙う。
久保井颯(体育2)
怪我からの復帰戦となったグランプリでは予選で自己記録をマークし決勝進出。国内トップ選手と競い地力を蓄えてきた。地元・徳島県の国体代表にも選出されると、直近の練習でも自己ベストを更新。2年生短距離を率いる好調の久保井が関東インカレのリベンジを果たす。
◯400m
今泉堅貴(体育4)
チームの主将であり、今季絶好調の短長パートの要。学生個人を皮切りに各GP、日本選手権で圧巻の走りを見せた。さらにユニバーシアード、アジア選手権、世界陸上の代表に選出されるなど400m界の次代を担う存在に成長。今大会では、昨年度4位に終わった雪辱を晴らすべく、他を圧倒する走りを見せる。日本代表ではチームメイトだった、中島(東洋大)、地主(法政大)との対決にも注目が集まる。
林申雅(体育1)
入学直後の学生個人で決勝進出、関東インカレ、日本選手権でも決勝に進出するなど1年生とは思えない活躍を立て続けに披露。今泉が「林はよくわからん」と評するほどの強さと、日頃から鍛え続けている勝負勘を見せつける。
吉川崚(体育4)
今は昔、「紅茶飲んできたので(アップはもう)大丈夫です」といふ者ありけり。日々憂きならはしをかたへと共に乗り越えつつ、記録を伸ばしゆきけり。名をば、吉川の崚となむいひける。彼の志すはかに一際輝きて見ゆるものが一つありき。あやしがりて、寄りてみるに、優勝杯の中光たり。それを見れば、大粒の涙を流せる大洋、いとうつくしうていたり。
◯110mH
樋口隼人(体育2)
関東インカレでは初の決勝進出、日本選手権を経験するなど順調な日々を送る今シーズン。-「継続は力なり」- 入学以降、淡々と練習に取り組みながら、実力を磨いてきた。地元である彩の国・埼玉出身の樋口が、華麗なハードリングでチームに彩りを加える。
丸山壮(体育3)
颯爽とハードルを越えていく姿はプリンスそのもの。どんな時も涼しい顔で淡々と練習に取り組み、ハードルパートを牽引。怪我にも負けずに過ごした毎日を自信に、3年目の正直へ逆襲の準備は整った。
(左・親友の柾木、右・丸山)
◯400mH
菅野航平(体育3)
昨年、マイルリレーで日本1を獲得したものの、関東インカレは怪我で欠場。満足に練習ができない日が続いたが、今年8月、ついに49秒台に突入し宮城県記録保持者に。苦しい日々を乗り越えた菅野が、筑波大学400mH陣のエースである証を熊谷に刻む。
紺野稜真(体育1)
昨年のインターハイMVPは関東インカレこそ苦戦したものの、U20アジア選手権で2位入賞、49秒台をマーク。文句無しの結果を積み上げ、充実のシーズンを過ごす。菅野、山田とともに400mH陣を牽引してきた1年を、決勝3枚残しで締めくくる。
山田那央(体育1)
「大学で力を爆発させる」入部式での宣言通り、試合に出るたびタイムを伸ばす。角度のある成長曲線を描き、一般入学ながらチームを引っ張る存在として台頭。伸び盛りのシンデレラボーイが果敢なレースでトラックを駆け抜ける。
4×100mリレー (池田・鵜澤・先本・久保井・高橋・田崎)
4×400mリレー(今泉・林・吉川・伊藤・村冨・竹尾)
2冠・2連覇が懸かる両リレー。
4×100mRでは昨年度同様、ランキングをひっくり返す勝負強さを発揮することが連覇への条件となる。昨年度からメンバーが入れ替わり下級生中心の編成となったものの、昨年優勝を経験している池田(体育4)、鵜澤(体育3)が中心となってチームを支えてきた。学内選考の200mで好記録を出した高橋大地(体育1)、下級生の頃からメンバー入りしてきた田崎義規(体育4)も好調を維持。8月に自己ベストを更新した先本、怪我から復活した久保井(いずれも体育2)の2年生コンビがどのような走りを見せてくれるのかにも注目だ。
4×400mRではWエースの今泉・吉川(体育4)を中心とし連覇・学生記録の更新に挑む。400mに出場する選手を除いた他にも、熾烈な選考を勝ち抜いた昨年度優勝メンバーの伊藤海斗(M1)、経験豊富な村冨浩太朗(D1)、今シーズン大きく成長した竹尾昂起(理工4)の3人がメンバー入り。400mHに出場する、昨年度優勝メンバーの菅野(体育3)、関東インカレ優勝メンバーの山田、実績十分の紺野(いずれも体育1)も控えており、出場校の中でも屈指の層の厚さを誇る。2019年・沖縄インターハイから切磋琢磨し、酸い甘いも味わった“老害コンビ”の最終章が遂に開幕。
勢い、気合い共に充分のリレーチームが今大会も他大学を圧倒し、トラックを制圧する。
【女子】
◯100m
髙橋亜珠(体育1)
景山咲穗(体育4)
1年生から三浦とともにWエースとしてフル回転。大学後半では怪我に悩まされることもあったが、遂に復活。8月の関甲信では久しぶりのラウンドレースをこなし、見事優勝。どんな時も前を向き、背中でチームを引っ張ってきた彼女が最後の輝きを放つ。
三浦由奈(体育4)
最後の関東インカレでは100mで2位に終わり、ゴール直後から悔しさを滲ませた。それでも学生ラストの今季は日本選手権5位入賞、ユニバーシアード日本代表に選出されるなど様々な経験を積み、確かな自信と手応えを獲得。 “筑波大学の三浦由奈”もいよいよ最終局面へ。桐の葉を纏い、灼熱の熊谷で勝負の時を迎える。
◯200m
三浦由奈(体育4)
森樺音(体育2)
大学入学以降、コンスタントに結果を残し続け、実績と経験を積む。8月には日本選手権の標準を突破し、55秒台の壁を越える日が遠くないことを示した。女子短距離の若きエース候補が力強い走りでチームを魅了する。
◯400m
德島渚月(体育1)
一般入学ながら関東インカレに出場し、これからの女子短距離を担う存在として大舞台での経験を積んだ。夏の強化練習を乗り越え、関甲信でもマイルリレーを走り順調にステップアップ。アシタカのような曇りなき眼で狙いを定め、一つでも上のラウンドへ。
森樺音(体育2)
◯100mH
前田光希(体育1)
4月の学生個人ではいきなりのPB更新&7位入賞。関甲信では初めて400mHに出場し優勝するなど、活躍の場はとどまるところを知らない。毎日の自炊や家計簿をつける几帳面さを練習でも発揮し、厳しい練習を乗り越えてきた。リレーに個人とフル回転のルーキーが、勝利の笑顔を咲かせる。
髙橋亜珠(体育1)
長い手足から繰り出される広いストライドと圧倒的なスピードが武器。入学以降しっかりと経験を積み、U20日本選手権では3位入賞。夜になると大学周りをウロウロする彼女も、試合ではゴールに向かって一直線。次世代エース“バンビ”が華麗にハードルを越えていく。
舘野晃歩(体育2)
混成7種目でハイレベルな自己記録を持つ彼女は、今年も100mHに出場。昨年のインカレでは悔しい予選敗退に終わったが、リベンジに向け気合いと元気は120%。天真爛漫・元気いっぱい、陸上センスが光る彼女がライバルたちに食らいつく。
◯4×100mリレー (三浦・景山・新巻・田中・髙橋・前田)
昨年から重点的にバトン練習に取り組み、爆発力を蓄えてきた。1年生からインカレでのリレーを経験してきた三浦・景山(ともに体育4)の2人を中心に、ここ数年分の雪辱を晴らす。チームに新風を吹き込む髙橋・前田(ともに体育1)、初のメンバー入りとなった成長著しい新巻美樹(生命2)、徐々に調子を上げてきた田中里菜(体育2)の仲良し2年生コンビにも注目。男子リレーチームには負けていられない。
◯4×400mリレー (森・小野寺・平野・吉田・川島・松永)
森は関東インカレ女子400mで7位入賞。入学から現在まで、筑波大学女子短距離を牽引し続けている。早くも女子短長の柱となっている大学院生の吉田(M1)、怪我から復活の小野寺(応理2)や、昨年の日本インカレ女子800mで6位入賞を果たしている川島らとともに逆襲を伺う。
以上になります。
昨年以上の得点を目指し、短距離障害ブロック一丸となって戦います!
本日から4日間掲載していく予定ですので、更新をお楽しみに!!
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文責:酒井寛之(体育4)