初めまして、怜央より受け継ぎました、短距離ブロック3年の曽我部隆伍と申します。
怜央はいつもスマートで感情をあまり表情に出さないですが、実は内に燃える目標への気持ちは大きい、クレバーパッションイケメンです。サブマネ業務と選手を両立させているだけでも頭が上がらないですが、学群でも優秀という話を聞いたことがあります。ハイスペ
彼は横浜出身で、拓(跳躍3)、大後輩の朱莉(短距離2)は川崎と藤沢です。
平塚出身の私からすると、3人とも神奈川の田舎から出てきて、日々苦労も多いだろうなと考えてしまいます。
来年は共にあげましょう神奈川ののろし。そしてお互い5年越しの県選も出よう。
(前回担当、西出のブログはこちら)
現在、フランスから日本に帰る機内でこちらのブログを打ち込んでいます。
(凱旋門,パリ)
2週間しか滞在できませんでしたが、進路を今一度考える良い機会となり、
ささやかな期待と焦りを日本へ持ち帰ることができそうです!
また、背もたれをバッコン倒してくれてる前の席のブルジョアジーと、僕がリクライニングするのを丁重に断ってくれた後ろのパリジェンヌのお陰で、バキバキの身体も日本に併せて持ち帰れそうで、ありがたい限りです。
ここはひとつサムライらしく忍耐で、残り8時間のフライトを乗り切りたいと思います。
そんな前後の親友たちの支援もあり、今爆裂に眠いです。
しかし日本に帰ってからだときっと後回しにしてしまうので、成田に着くまでにきちんと打ち込み終えたいと思います。
まだまだ滞在記(不幸漫談)はあるので、機会があれば競技場でお話しさせてください。
本題へ入ります。怪我で立ち往生した今シーズンの話をします。
あと8時間空にいるので、少し長くなると思います。
先ほど空港を発つ際、フライトまで時間がありロビーを散歩していたところ、こんな店舗を見つけました。
(サラダバーのあるマック,CDG空港)
どうやらサラダバーのある店舗のようです
マックにサラダバー。
日本のマクドナルドではまだ導入していないサービスのようですが、これが中々盛況でした。
ポテトより盛られたサラダを、ハンバーガーと一緒に平らげる姿がよく目立ち、新鮮な光景だなと眺めていました。
調べてみると、本場アメリカでも導入しているのは一部州のみのようで、
その訳が綴られているコラムには
「マックを食べる時くらい太る覚悟をしなければいけない。」
「ハンバーガーを食べにきてるのにサラダでお腹膨らましてどうする」
みたいなことが書いてありました。めっちゃアメリカ。
というわけで、今回の主題は「マックにサラダバーがある話」です。
この皮肉めいた取り組みと、私の今シーズンとを、行き来しながらお話ししたいと思います。
まとめると
アメリカでは「ハンバーガーを食べる時くらいサラダを食べるな」
フランスでは「ハンバーガーを食べるときこそサラダを食べろ」
、みたいなスタンスをそれぞれ取っているわけです。
(分かりやすく大きな主語を使ってます。実際はそんなことないと思います。)
しかしこういった皮肉まじりのジレンマは、生きている限り多発しそうですね。
「野菜と炭水化物の同時摂取で、実際に代謝はどう変わるのか」みたいな取組自体の妥当さは別になんでもよくて、
今回はパッケージングとして、この「マックでサラダを食べる」という言い回しを、
「トレードオフの場面で躊躇する」とか
「得られたはずの求めてる展開(空腹でハンバーガーを食べる)をみすみす逃す。」とか
「誇大化したリスク」、みたいなことを言いたく、代入していきます。
それを踏まえ、私の今シーズンは、まさにマックでせっせとサラダを食べてるようなシーズンでした。
およそ一年前に椎間板ヘルニアを発症したのですが、再発に怯えながらも復帰を焦り「速くなること」と「治すこと」を同時に進めようとした姿と、健康に気をつけようと、一食にハンバーガーとサラダを揃える姿がよく重なります。
私は現在110mHを専門としていますが、ヘルニアを抱えた腰との兼ね合いに苦労し、秋から春にかけての消化率は0%、シーズン中もおおよそ2日に一回だけトレーニングをしていました。
矯正ばかりに気を取られ、毎日の練習はすべからく、いずれ速く走るための取組であるということを忘れてしまい、ハードルを跳ぶ時も、無事にこの練習を終えることが第一の焦点になってしまいます。
そうして、こちらの都合と関係なくやってくる主要大会へ、準備不足の身体で臨みます。
体力と熱量は一向に噛み合わず、冷静さを欠いてインカレ前はパニックでした。
依然パニってる頭とスカスカの身体は、現在シーズンオフを迎えたがっています。
まあ今になって、やれこの取り組みが間違いだったとか、あれや言い出すのはナンセンスです。
ただ、目まぐるしいトラックアンドフィールドの試合期において必要じゃない、サラダを食べてる時間は若干長めでした。
まとめます。
今シーズンを丸ごと挫折とくくるには、己が足でどうにかできた余白がちょっと多いです。
「試合は出れた」という屁理屈と、復帰後息巻いていた自分への辻褄合わせを差し引いて、
やることやった上で来季またこのくらいだったら、あらためてこの期間を挫折でくくろうと思います。
苦節一つを勢いよく書きたかったのですが、言葉つらで武装してしまい、どうにも起伏のない文章になりました。
「足踏みしたけど燃えてます」ということです。
目標に向け、頑張ります。有言実行。有言実行委員会委員長曽我部隆伍。
キリもよく前の方で機内食が配られ始めたので、この辺で終わりにします。
長々と失礼しました。肩幅の余るエコノミークラスでしたが、程よく文章を悩めて退屈せずに済みました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
追記:トランジット中バス燃えてスリランカに20時間います、嬉しい。
(燃えるバス,CMB空港)
さて、次回ブログを担当するのは同じ短障パートの樋口隼人です。
2年生ながら関カレ入賞をする競技力、それを裏付ける熱量に加えて、フランクさと礼儀も持ち合わせたハンサムです。
なんでもありかこのやろう。
故障も多い中で、きちんと毎年記録を出し続ける競技者としての優秀さは、ブロックの中でも随一だと思います。
松山高校時代の、塩川さん(23年卒)とのレースが懐かしいです。
そんな彼が何を書くのか、私もとても楽しみです。
曽我部隆伍(そがべ りゅうご)
芸術専門学群 3年
神奈川県/秦野高校
短距離障害ブロック/110mH
広報委員会