みなさんこんにちは。堀内律子に紹介していただきました、投擲ブロック4年の堤洸太郎です。
紹介文でお世話になりましたという言葉をいただきましたが、こちらこそ本当にお世話になりました。
律が言っていたように一人で練習するのが苦手な僕を、彼女は後輩ながらに「ほら!やるよ!」と連れ出してくれました。
おかげで4年間やりきれたと思っています、本当にありがとう。
律なら全部員の懸け橋になる副主将を務めあげられると思います。
あとは滑舌だけだね。
がんばれ!
(前回担当、堀内のブログはこちら)
ではあらためまして、本日は僕の方から一点だけ、インカレで力を出すコツをお教えしたいと思います。
これも律に紹介していただいた通り、僕はインカレで入賞したことが何度かあるため、もしかすれば皆さんのお力添えが出来るのではないかと考え、このようなお話をさせていただきます。
僕の思うインカレで力を出すコツは、ずばり「緊張に振り回されないこと」です。
緊張というものは、基本的になければないほどいいと個人的に思っています。
緊張していつもの記録が出せなかった、というような話を聞いたことも一度や二度ではありません。
みなさんも緊張に苛まれたことがあるのではないでしょうか。
でも、緊張したくないからするのやめよう、ということができればみなさん苦労しないですもんね。今日はそのお話をさせてください。
しかし緊張とは困ったもので、これ一つのせいでどれだけインカレで表彰台に乗ることができるような実力をつけても、入賞すら逃してしまうということがあります。
ひとつ気になるのは、みなさんベストパフォーマンスを出すための鍛錬は怠らないのに、緊張に向けては何か対策していますか?
1%でも記録や順位を上げようと、考え抜かれたメニューで毎日遅くまで練習することは素晴らしいのですが、緊張でいつもの動きができなければパフォーマンスは5%も10%も簡単に落ちます。
これほど影響の大きい緊張に対しても、もう少し練習が必要なのではないでしょうか。特に緊張しがちな人。
{初めてのインカレでありえないくらい緊張している後輩(右)}
では僕が緊張に対してどのように考えているのかというと、
緊張は「努力量」と「結果への想い」に比例する
というものです。
その試合のために、勝ちたいと想い、たくさん努力して、調整して、多くのものを犠牲にしてきた人ほど、「失敗したくない」という気持ちが芽生えます。
そりゃそうです、時間と労力をかけた以上結果には期待します。
しかし努力した人間ほど、緊張に邪魔をされる可能性もまた上がってしまうというわけです、残酷です。
僕は正直、練習や準備の量がほかの競技者よりもいくらか少ないかもしれないと思っています。その自覚があるから、周りは自分より努力や準備の量が多い=自分より緊張している=自分は相対的に緊張をしていない、と考え、動きや心が硬くならずに試合が出来ます。
しかし、結果への想いは他競技者同じかそれ以上に持っていたと思います、練習時間のように人と比べられない以上分かりませんが。
そのため、努力量が少ないことでの緊張は抑えられても、結果を残したいという想いからくる緊張はどうしてもしてしまいます。
その時は、スタンドを見ましょう。
そして応援してくれている皆に話しかけましょう。
さらに、カメラを持った広報委員を探してください、ポーズをとって写真を撮ってもらいましょう、もちろんいい笑顔で映りたいですね
こころは緊張していても、笑顔をつくって、いつも通りの会話のトーンで声を出せば、身体の方は「この人はいつも通りだ」と勘違いをしてくれます、いつも通りの動きが出来ます。
(試合中にスタンドの仲間と談笑する堤)
このようにして、努力量と結果への想いからくる緊張を見事抑え込み、僕は実質全く緊張せずに4年間インカレで戦うことが出来ました。
これが、僕がインカレで強かった理由なのではないかと考えています。
でも最後にもう一つ、僕のやり投の後輩をはじめ、筑波大の競技者のほとんどは、目標の試合に向けて誰にも負けないくらいの努力をかさね、しっかりと調整して、たくさんのものを犠牲にしてでも勝ちたいと想っています。
努力量も、結果への想いも、上限まで抱えて試合に臨むのが皆さんですよね。
僕にはそれが出来なかったので、先ほどの小細工で緊張を押し殺すことが出来ましたが、実は上記の方法で緊張を抑えることなどあまりできやしないのです。
そのような、僕が辿り着けなかった緊張を抱えるみんなには、先ほどまでとは逆に、こう考えてほしいです。
「緊張量=努力量」
もし自分が緊張していると自覚して、それでも足が震えて仕方ないとき、「誰よりも私が緊張しているなら、ここにいる誰よりも私が努力しているんだ、勝ちたいと想っているんだ」と考えてみてほしいです。
そうすれば、にやりと口角は上がり、不思議と周りの競技者が小さく見え、大きく目一杯体を動かして自分の動きが出来るはずです。
以上、僕が考える「緊張」という大きな要素への対処です。
大舞台で緊張してしまう、という方は是非参考にしていただければと思います。
長々と駄文を失礼いたしました。
気に障られた方がいらっしゃいましても、どうか変わり者の戯言として聞き流してくださいませ。
次は内田萌奈にバトンをつなぎます。同じやり投げパートの同期で、頼れるパート長でもあります。
4年間切磋琢磨してきた、というよりはどうサボるかいつも話し合っていた内田ですが、実は遅刻が同期で一番少なかったり、とてもまじめで根性のある人間なのです。
内田がこの場で何を語ってくれるのか、まったく想像がつきませんがとても楽しみですね。
4年間ありがとう、これからもよろしく。
堤洸太郎(つつみ こうたろう)
体育専門学群 4年
愛知県/瑞陵高校
投擲ブロック/やり投
広報委員会