【十人桐色】#55 長距離パート対談

今回の十人桐色は長距離パート対談です!

駅伝パートに所属する体育専門学群以外の選手にスポットを当てて対談させていただきました!

今回は選手のことをもっと知ってもらうために
・出身校・出身県
・好きな芸能人
・ニックネーム
・好きな言葉
もお聞きしました!

ぜひ最後までお読みください。

◇ピックアップ選手

不二黎人(人間三年)
上原佑太(人文二年)
森山敦喜(理工三年)
岡島広周(人文三年)
薮下温司(社会三年)

 


 

 

(右)上原佑太
・千葉・木更津
・大西沙織
・雨垂れ石を穿つ
・うえちゃん

(左)不二黎人
・奈良・智辯学園奈良カレッジ
・新垣結衣
・ふじくん、たけと
・一期一会

Q 他学から陸上競技部に入部した経緯などを教えてください。

不二 まず国公立大学の進学を目指していて、国公立大学の中で一番箱根駅伝出場に近かったのが筑波大学でした。他学からどうして陸上競技部に入ったかというよりは、最初から陸上競技部で箱根駅伝を目指したかったというのが強かったです。

上原 僕は元々陸上とは関係なしに筑波大を目指していて、その過程で箱根駅伝復活プロジェクトを知りました。そして最終的に筑波で陸上をやることが受験のモチベーションになっていました。高校最後の総体でいい結果が出せなくて、未練があったんですが、筑波に合格出来たら陸上を続けようと思っていました。ほかの大学に進学していたら今陸上を続けていたかはわかりません。中距離か長距離どちらに所属するかも迷ったのですが、やはり箱根駅伝復活プロジェクトが受験勉強のモチベーションになったので、長距離パートを選びました。

Q 部活動と勉強の両立で大変なこと、気を使っていることなどはありますか?

不二 6限まで授業がある日だと6時に授業が終わって、そこからポイント練習をするとなると開始時間が7時ごろ、終了時間が8時前になってしまうことがあります。次の日の朝練に備えて早く寝ないといけないし、帰ってからの時間もあまりなくなってしまう。だから、出来る限り無駄な時間を削って、体のケアなど有効に時間を使えるように、テキパキと動くことを6限がある日は特に注意するようにしています。

上原 僕も6限まで授業を受けてからだと、補強やコンディショニングなど、全て行うことが難しくなってしまいます。そういうときは、無理に全てやろうとせずにジョグだけして帰ることもあります。その日にできなかったことは土日など空いた時間に回して行う。こんな風に、練習を一日ずつ区切って考えるのではなく、一週間や一か月というように、もっと長い期間で捉えるようにしています。去年の冬まで僕は平砂学生宿舎に住んでいたのですが、朝練習や夕食で長距離の寮に行って、終わったら帰ってくるという生活をしていました。当時は一日一日を必死に過ごしているという感じでした。そのあたりのコントロールができなくなって、10月頃に体を壊して生活にも悪影響が出てしまいました。その時から、やるときはやる、力を抜く時は抜くというように、生活の中に緩急をつけることを意識するようにしています。長い目で練習を考えるのもその一つです。
あと、直接は関係ないかもしれないけど、僕の学年は体専が多くて、みんなが課題とかを相談し合いながらできているのを見ると羨ましいなと思う。(笑)

不二 僕も体専同士協力できているのは良いなと思うときはあるけど、3年生の長距離は結構他学が多くて、僕の場合はたまたま同じ学類の同期もいて、情報の共有もしやすくて助かっていると思っています。

Q箱根駅伝に向けて思うことなどを教えてください。

不二 箱根駅伝は小学五年生から陸上を始めてからずっと憧れてきた舞台で、そうやって目標にしてきたものを今大学生になって実際に目指しているということ自体がすごく嬉しいことだと思っています。3年生の僕にとっては出場のチャンスはあと2回で、本気で箱根を目指して部活に取り組めるのもあと二年です。悔いの残らないよう、日々の生活を大切にしていきます。

上原 僕にとって箱根は小さい頃からのはっきりとした目標というわけではなかったのですが、箱根駅伝復活プロジェクトに参加して活動する中で、その思いはチームのみんなと同等のものになっていったと思っています。現時点で、個人の走力としては未熟ではありますが、チームや選手が最大限の力を発揮できるように、サポートや事務にも力を入れていきたいです。そして来年・再来年と自分自身も選手として出場できるよう、努力していきます。

Qこの場を使って伝えたいことなどありますか?

不二 今年はコロナウイルスの影響で練習も例年通りにはいかないこともありましたが、筑波大学はその中でもやれることをやってきたと思っています。このような状況だからこそ、それまでの取り組みが結果に表れると思うので、いい結果を出せるように頑張っていきます。

上原 長距離パートには体専だけでなく他学も多く在籍していて、一人一人がチームを支える力になっていると思っています。同じ部活の中にいろんな人がいるというのが、筑波大学陸上競技部の魅力だと思います。

 


(上左)
薮下温司
・淳心学院、兵庫県
・有村架純
・ぶーりん
・努力

 

 

Q筑波大学を選んだ理由を教えてください

薮下 えーと、筑波大学の箱根駅伝復活プロジェクトをHPで知ったことが最初でした。国公立で箱根を目指していることに魅力を感じて、同じ兵庫県出身で他学群に所属していた植田先輩の話を聞いたりしながら、筑波大学を知っていきました。高2~3春休みに練習に参加させてもらって、チームの雰囲気が良く、「筑波大学で箱根駅伝を目指したい」という思いに至りました。

狩野 入ってみてギャップとかあった?

薮下 ギャップはないですね~上下関係も厳しくなく、気楽に先輩に接することができています!

狩野 みんな優しいよね~

Q 他学から陸上競技部に入部した経緯などを教えてください。

狩野 ほとんど体育専門学群に所属して、競技力向上のために勉強するとか、保健体育教員になりたいって人が多いけど、どうして社会学類にしたの?

薮下 体育で入ったほうが練習時間のずれなどないですし、そのほうが多数派ですが、「勉強があっての陸上」なので、自分が興味のある分野を勉強したいという思いも大切にしました。
両立は楽ではないですが、「充実感ややりがい」の方が勝っていますね。

狩野 体育は1限から5限までが普通だけど、他学だと始まりが少し遅い分、6限までが多いよね。その練習時間のずれはそんなに影響ない?

 

薮下 3年生の11人いるんですが、7人他学なんです。同じように6限後にする人とできているのでほぼ苦労はないです!

 

狩野 あ、そうなんだ!それはいい!

Q箱根に対しての自分の思いと、今年のチームについて教えてください

薮下 今僕は、持ちタイムが50人中30-35位くらいなので今年はチームの底上げのために自分の記録向上を目指して、上位層に刺激を与えることが目標です。去年箱根駅伝が決まった時は故障をしていたので、正直複雑な気持ちでした。でも、当日チームメイトが走る姿を目の前で見て「ここに立ちたい」と強く思いました。「箱根駅伝走ること」は僕の陸上人生の最大の目標ですね。

狩野 私も初めて現地観戦して、身近な人が走っていてモチベーション上がったな~

Q今年の箱根に向けてはどう思っていますか?

薮下 去年と比べてどのグループもペースが速いです。去年は他校は暑さでブレイクなどある中戦い抜いて通ることができました。合宿は涼しい地で行う大学が多いですが、僕たちは30度くらいのそこまで涼しくはない地でやっていて、暑さに順応できる準備をしています。去年より実力が上がっているチームで今年も箱根駅伝をつかみ取りたいと思います!

雑談[エース西登場]

薮下 西さん今日の12時締切の課題やってます(笑) ※対談時間13時

西 言うなよ~(笑)

狩野 じゃあ、西さんの尊敬するところは?

薮下 んーー… (笑)

いつもこうやって締切過ぎるか過ぎないかくらいの感じで課題やるとか多いんですけど、なんだかんだまとめるんですよね、世当たり上手っていうか、すごいっす(笑)

狩野 すごい分かる(笑)

じゃあなんでもいいので最後に一言お願いします★

薮下 西さん、飯とか行くときいつも遅れてきたり、来なくて、僕が家に行ってやっと準備始めるんで、直してください。(笑)


(左)森山敦喜
・東京・立駒場高校
・Nissy,上戸彩ちゃん!
・なおー!モリヤン
・ライ ウェイ!

(右)岡島広周
・神奈川・横須賀高校
・Zedd
・おかじー
・RUN FOR REAL

Q他学から陸上競技部に入った理由は?

岡島 筑波大学に入学した大きな理由は自分でも頑張れる環境で陸上を続けられると思ったから。高校の時には思うような実績を出すことができなかったけど、大学に入っても競技を続けたかった。そんな中、箱根駅伝復活プロジェクトがあり、かつ入部制限がないという筑波大学陸上競技部にとても大きく惹かれた。また、自分が興味のある歴史地理学の分野を学べる人文・文化学群もあったので筑波大学に入学して陸上競技部に入部することにした。それから、筑波に所属していた先輩が教育実習で母校に来て、そこでいろいろな話を聞けたのも要因の1つかな。

 

森山 僕は中学から陸上を続けているけど、高校では思うように結果を残すことができなかった。しかし、中学校の時の一緒に走っていた幼馴染が活躍し箱根駅伝に多く出場している強豪大学に入るのを知り、自分も「もう一度どこまでやれるか頑張ってみたい!」と箱根に出たいという思いが強く沸いた。そんな中、高校3年生の12月に行われた学連が主催する10000mの記録挑戦会に顔を出した。この記録会には箱根駅伝に出る大学が集結していたので、様々な大学の先生と話をした。そこで現駅伝監督の弘山先生とお会いし、色々な話をしているうちに筑波大学に行くことを決めた。自分が専攻したいのは体育専門学群の分野ではなかったので、工学システム学類に入る予定だったが、落ちてしまい、浪人して、浪人の最後に楽しいと思った物理学類に入ることに決めた。(笑)でも、陸上やりたいから物理を頑張るというモチベーションで頑張っていたが、合格して陸上に没頭できるようになり、物理つまらなくなっちゃったな(笑)

 

 

Q部活と勉強の両立(練習時間のズレなどはどのようにしているのか)

岡島 人文学類は文系なこともあってそこまで忙しくはないはずだけど、1,2年生の時は6限にある授業を取らなければならなかったので、週のなかでも重要な練習日である火曜日と木曜日以外の日にとれるものを履修してうまくずらしていた。ずらすことができずに授業が重要な練習に被ってしまったことも多々あったが、長距離ブロックには他学の学生が多いので、その人たちで集まってモチベーションを保ちながらうまく練習することができていた。

 

森山 僕もおかじーと同じで授業で遅くなった日は遅くなった人たちで集まってうまく練習を確保していた。みんなと同じ練習の質や量を確保するために他のメンバーより帰るのが遅くなることで翌朝の練習がきついことがとても多かったけど、1人じゃなかったから頑張ることができたと思う。また、カリキュラムの関係で7月の合宿には参加できなかったけど、他学の授業がある居残り組で頑張っていた。

Q箱根駅伝に向けて

森山 今の4年生は自分が一浪していなければ同級生だった。相馬さんなどは僕が浪人しているときに箱根駅伝に学連の選抜メンバーとして出場していたので、テキストの裏に「打倒、相馬たかし!!」と書いて頑張っていた(笑)それだけに今の4年生に対する思い入れはとても強いと感じる。昨年、26年ぶりに箱根駅伝に出ることができたが、出場できた喜びの中、箱根で自分の走りができずに悔しがっている同期や後輩の姿を目にしていたので、今のチームには今年も箱根に出てほしいと強く思っている。自分が選手として出られることが1番だが、今は怪我などもあり、プレイングマネージャー(競技をしながらチームをマネジメントする役)としてチームに貢献している。もう1度、箱根にみんなで出たいと強く思う。

 

岡島 箱根に出ることは高校生の頃はの頃はテレビの向こう側の世界で曖昧で夢のようにぼんやりとしたものだった。しかし、去年出場できたことですぐそこにあるものだと確信することができた。まだあと一年あるし、自分はまだまだやれるという強い意志をもって競技している。僕もプレイングマネージャーだが、その立場を利用してマネジメントする際に得たことをチームだけでなく選手としての自分の走りに生かしていきたいと思う。

Q最後に何かみんなに向けて言いたいこと

森山 箱根駅伝は“チーム意識”がとても強いと思う。それは決して箱根を走る瞬間だけではなくて、日々の大会に向かって練習する過程に“つながり”を感じる。その“つながり”によって個々の走力が上がり結果としてチームの力になっている。またその“つながり”は箱根の舞台で純粋な走力ではない見えない力となって現れると思っている。毎年メンバーが変化する中で同じチームは1つとして存在しない。そういった唯一無二のチームの“つながり”を箱根で襷を通して体現していけるようなチームにしたいと思う。

岡島 じゃあ言いたいことはこれだけ。「Run For Real(ガチで走る)」

※他ブロックの友達が欲しいので、みんなどんどん声をかけてください。
ニックネームの由来は本人に聞きに来てください(笑)

 

 

以上となります。
体育専門学群に所属する選手が多い中でその他の学群に所属する選手の練習での工夫や箱根駅伝への思いを話していただきました。

今回の対談はB班の笹野、狩野、小林が担当しました。

次回の投稿にもご注目ください!