【リレーブログ】#2 『楽しむために』樫原沙紀

はじめまして。主将の今泉君から紹介を受けました、副主将の樫原沙紀(体育4・呉三津田)です。今泉君は、日ごろから部員の模範となる競技に対する真面目さと、勝負所で必ず決めてくる強さを持ち合わせている、非常に頼れる主将です。たとえ試合前でも、落ち着いていて、どうしたらそんなに冷静でいられるのだろう。。。と思います。どうしたらそんな風にいられるんですか、今泉君

前回担当、今泉のブログはこちら

 

試合前といえば、緊張ですよね。皆さんは、緊張に強いですか?
私は、ついこの間まで緊張に強いと思っていたのですが、先日行われた日本選手権で緊張に完敗してしまいました。決勝のスタートラインに立った時には得体の知れない魔物がいるのかのように、いつもと違う雰囲気を感じました。そのうえ、レースの後半には緊張のし過ぎか、ラスト500mからの記憶があいまいになって覚えていないのです。結局、レースは8位に終わりました。思い返してみると、大学1~3年の日本選手権は、毎度決勝まで駒を進めることができたにも関わらず、3年連続最下位でした。今年は、最下位は脱却できたものの、今シーズンのなかでワーストランキングトップのレースをしてしまいました。

(日本選手権決勝後)

 

なぜ、私はこんなにも日本選手権で結果を残すことができないのでしょうか。。。

レースが終わった直後は、漠然と悔しいとしか思えなかったのですが、少し時間をおいて考えると少しわかってきたことがあります。それは、私自身が自分を信じてあげることができていなかったということです。日本選手権でいい結果を残すことが、日本国内では最高成績になります。ましてや、今年は3位以内に入賞することができれば、世界大会に出場できるかもしれないという可能性さえありました。しかし、私は本当にそんな器なのか。幼いころからあこがれていた舞台で、あの輝いて見えた選手たちのようになれるのか、正直に言うと今でも疑心暗鬼です。学生の試合やグランプリで結果がでて、ありがたいことに周りの方から認めてもらえるようになってきて、目指すべきところが世界であると客観的には認識するようになりました。
世界で戦えるアスリートになりたいと言いますが本当にそうなれるのか。世界が遠い遠いテレビの中の場所であるという考えがいつまでも頭を離れず、現実のこととして認識できないのです。

自分自身を信じる事。それは、一見簡単なように聞こえますが何よりも難しいことなのではないでしょうか。一瞬の迷いが、レースの結果に大きく影響を与える、1500mという競技。
それが難しさでもあり、面白さでもある
スポーツは元来遊びでした。競技をしていくうえで、楽しむ気持ちを忘れないことが私の信条でありますが、競技スポーツは楽しいだけでは成り立たない場面も多くあります。
その中で、よく思い浮かべる言葉があります。
“陸上は本気でやるほどおもしろい”
高校時代の陸上競技部が掲げていた言葉です。本気で取り組めば取り組む程、陸上競技の奥の深さに気が付き、自然と抜け出せなくなっていきます。

関東インカレは、緊張していたものの、その緊張すら楽しいと感じる程にワクワクしてレースに臨んでいました。筑波のみんなの応援もあり、ほんとうに楽しかったです。
しかし、日本選手権では楽しむことを忘れて、ただただ目先の目的だけに気を取られており、楽しいという感情を感じる程余裕がない状態でした。

(関東インカレ)

世界を目指すことも、日本選手権で結果をのこすことも楽しいと感じることができるまで、もっと言えば自分を信じてその舞台に立つことができるように、自らを鍛えてなくてはなりません。自分自身を認めてあげられる日がくるように残りの競技人生を駆け抜けていきたいと思います。

最初に緊張に強いですか?と聞きましたが、どんな緊張も考えて考え抜いて準備をすれば、自分はどこまでいけるのだろうというわくわくに変えることができるのではないかと思います。主将が前回のリレーブログで言っていましたが、やみくもな努力ではなく、自分自身の頭で考えることが大切という考え方にはとても共感しました。主将を見習って自分に打ち勝っていきましょう!私も頑張ります!!

広報活動にも力を入れています!

↑愉快な広報幹部メンバー

 

次回は、平山大雅君です。普段はふわふわして物腰が柔らかい彼ですが、うわさによると長距離ブロック内では下級生から恐れられているスパルタ(?)ブロック長です。オンとオフの切り替えがとても素晴らしい平山君。今年は、箱根駅伝行けそうですか!!?
次回楽しみにしています!

 

樫原沙紀(かたぎはら さき

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体育専門学群 4年

広島県/呉三津田高校

中距離ブロック/1500m

広報委員会

2022-23年度副主将