皆さんこんにちは、松永から引き継ぎました、中長距離ブロック3年の木佐亮太と申します。
松永はいつも穏やかで、後輩からも話しやすいと評判の後輩です(?)サブマネとしても、同じ 800メンバーとしても頼りになる奴です。ほんとに。
(前回担当、松永のブログはこちら)
さて、突然ですが進撃の巨人という漫画をご存知でしょうか。
ざっくりいうと巨人と人間が戦う話なんですが、登場人物にリヴァイ兵士長という人がいます。人類最強の兵士として名を馳せ、絶大な人気を誇ります。僕の推しです。
↑リヴァイ兵士長。
引用元:進撃の巨人アニメ公式サイト, https://shingeki.tv/season1/character/#12
作中で、リヴァイ兵長率いる戦闘班が巨人と遭遇します。リヴァイ兵長は逃げる判断をしますが、主人公エレンは巨人との戦闘を申し出ます。
強硬に主張するエレンに対し、リヴァイはこう言います。
“俺にはわからない、ずっとそうだ…
自分の力を信じても、信頼に足る仲間の選択を信じても…
結果は誰にも分からなかった
だからまぁ精々…悔いが残らない方を自分で選べ”
このリヴァイの発言、矛盾(注1していると思いませんか?「結果は誰にもわからない」のに、「悔いが残らない方を自分で選べ」って、結果がわからないのに悔いが残るか残らないかなんてわからないわけです。
ここから本題に入りますが、リヴァイは多分、何を選択するか悩むよりも、選んだ選択肢を正解にする努力の方が大事だ、的なことを言いたかったのではないかと思います。
人間は1日に3万5000回選択をしていると言われています。夕食で何を食べるか、といった小さなものから、気になる子をデートに誘うか誘わないか、といった大きなものまで、さまざまです。
(小さな選択をする木佐)
ただ、いくら考えても、どの選択が正しい結果を招くのかはわからないことは多々あります。
ネタバレなのであまり言えませんが、リヴァイもエレンも自身の選択により仲間を失った経験があります。逆に、自身の選択により仲間を救ったこともあります。
僕の選択は何かと聞かれると、まず大学の出願が真っ先に思い浮かびます。共通テストで失敗し、日本中の国立医学部でE判定を食らい、周りにも志望校を下げることを勧められました。
僕は陸上を続けたかったしスポーツドクターになりたかったので浪人覚悟で筑波に出願し、繰り上げ合格でギリギリ拾われました。あれで一生分の運を使い切った気がします。しかし、落ちて浪人に突入する線もかなり濃厚でした。浪人して筑波に受かったかどうかもわかりません。(注2
他には、コロナ禍でインターハイが中止になり、その代替大会(10月)を蹴って受験に切り替えたことでしょうか。3年間の努力を無に期したあの決断は、今でも悩みます。しかし、そのおかげで現役で大学に受かり、最短距離で競技に復帰し、全カレ選手として活動しています。
結局、最初に何を選択するかはあまり重要ではないと思うんですよね。(選ぶ前に考え尽くすのは前提です)
未来の結果なんて神様しか知りません。その結果がさらに先の未来にどういう影響を及ぼすかもわかりません。人間にできるのは、選んだ選択肢を正解にするために愚直に足掻き続けることだと思います。
リヴァイ兵長もまた、自身の選択により大勢の仲間を失い、自分の選択を振り返りながら、前に進み続けました。彼の強さはそこにあるんじゃないかな、と思います。
今の僕の最大の選択は、将来の診療科選びです。当事者としての経験が豊富な整形外科医を目指すか、学問として非常に興味がある心臓外科医を目指すか、どちらを選べば正解になるのかは全くわかりません。
しかし、選ぶ段階で考え尽くしたらもう先のことはわかりません。どちらを選ぶにせよ、その選択肢を正解にするために前に進み、患者に尽くすのみです。
自分の選択肢を正解にするために努力することで、逆説的に悔いなき選択をしたことになると、僕は思います。
(駿河ヒカル/進撃の巨人 悔いなき選択/講談社)
次は川島実桜さんです!
実桜ちゃんはいつもふわふわしてるのに走ると誰にも負けない、すごいギャップがある子です。ぱっと見とは裏腹に負けず嫌いでしっかりしてる、選手としても人としてもすごいなーなんて思います!!
木佐亮太(きさ りょうた)
医学群医学類 3年
島根県/出雲高校
中距離ブロック/800m
広報委員会
(注1このセリフ、一般にはリヴァイが自分で判断せず、エレンに判断を託した、と解釈されています。しかし、リヴァイほどの頼もしい指揮官が判断を下っ端に丸投げしただけの発言とは僕は捉えていません。
(注2 追加とはいえ現役で受かったんだから浪人すれば受かるだろ、とよく言われますが、基本浪人は安全運転で行きます。僕の場合EやらD判定を1年でA判定まで持っていく必要があったわけで、それが果たして可能だったかは分かりません。