【十人桐色2025】#33「主事のトリセツ presented by 松本詢真」松本詢真

テーマ「主事のトリセツ presented by 松本詢真」

 

前回、この十人桐色を執筆してから、両インカレが終わり、自分は競技を引退し、後輩たちはオフシーズンになり・・・

 

気づけば主事に就任してから1年が経とうとしています。

 

本当に気づけば、で、この1年間は怒涛の日々でした。

 

申し遅れましたが、現在、筑波大学陸上競技部で主事を務めている跳躍混成ブロック4年の松本詢真です。

自己紹介は1年前に書かせていただいた十人桐色をご覧ください。

【十人桐色2025】#3「主事の松本です。今から所信表明します。」松本詢真 – 筑波大学陸上競技部

 

 

今月末で任期満了となり、主事を退任します。

ありがとうございました。

 

今回、この十人桐色を執筆するにあたって広報委員会の方から「1年間を振り返って」という形での執筆を依頼されました。

 

正直、私自身の振り返りや、経験談はあまりバリューがないと思いますし競技部としての1年間の振り返りは主将、副主将がしてくれると思いますのでここでは

「主事の取扱説明書」

を展開します。

 

これを読むことで、主事がより仕事を頑張れるようになって部員と主事との関係性がさらに良好になり、意見を部員から吸い上げやすくなりいろいろな側面でよりよい競技部になります。

たぶん。

※あくまで1年間主事をしてこうして欲しかったとか、こうあるべきだったという私自身の反省に基づくものです。

 

主事のトリセツ

~アジェンダ~

1,ちゃんと謝罪しなさい

2,交流しよう

3,物事の言い方

4,言いたいことはちゃんと伝える

5, たまに労いの言葉ください笑

 

 

第1章

「ちゃんと謝罪しなさい」

この通りです。

この競技部に在籍していると、回答しないといけないアンケートが多数あったり提出しないといけないものがあったりと部員のみなさんも多くのタスクに追われる時があると思います。

これらには大体、締切がありますよね。

人によっては時々、他のことで忙しすぎて締切を守れない、忘れていた場面もあるかと思います。

(リマインドを流しているのに毎回遅れるやつは何してんのほんまに!)

 

こういった締切に遅れられると、主事としては非常に仕事がやりにくいです。

大前提、締切はきちんと守りましょう。

 

しかし、本質はここではありません。

人間、忘れる事はありますし私自身も経験があります。

大事なのはアフターフォローです。

遅れて、催促の連絡が来たときに正直に事情を話して謝ってくれたら何とも思いません。

忘れてました!ごめんなさい!すぐに対応します!

みたいな感じなら、もう仕方ないなーで終わりますが、謝罪も何もなく対応されたり遅れるのが当たり前みたいに思われると非常に怒ります。

 

ちゃんと謝罪が必要な場面では謝罪できるようになるのがお互いの良好な関係性のためです。

 

第2章

「交流しよう」

部員ともっと交流しておけばよかったという後悔があります。

競技部と向き合う前にまずは部員一人一人と向き合うべきだったという反省からです。

主事は皆さんが思っているより、popな人です。

私が入学してから見てきた主事はほぼほぼpopでした。

(主事がpopというエビデンスはこれだけです)

いっぱい交流して、仲良くなってあげてください。

 

飲み会に主事がいると気づいた瞬間に怖気づいて(?)参加をキャンセルするのは、結構萎えます。

飲み会こそ、無礼講で競技に対する想いや競技部に対して思っていること、主事に物申したいこと全部さらけ出してください。

 

次期、主事候補の2人(これが出る頃にはもう当選してるかな)も非常にpopな奴らです。

いっぱい交流して仲良くなってあげてくださいね。

第3章

「物事の言い方」

要望や、意見をどう伝えるかは非常に難しいですが言い方次第でその後が大きく変わることをこの1年間で実感しました。

 

対等に話し合えばいいものを、高圧的に意見を言ったり、現状を皮肉った言い方で要望を言って来られても困ります。非常に!

 

え?って思う言い方をされると主事も人間ですので、その後のアクションを起こしたくなくなります。

シンプルにつらいです。

それでも仕事なので任務完遂しますけどね。

 

双方のためにも物事の伝え方は冷静になって考えましょう。

これは、部員と主事の関係性に限らず家族や職場、恋人との関係性においても同様だと思います。

 

自分も気をつけよーーっと。

 

第4章

「言いたいことはちゃんと伝える」

この競技部は部費を払って構成員名簿に名前がある限り部員のものです。

私たちの、俺たちの競技部なんだ という意識は持っていますか?

 

この筑波大学陸上競技部という環境を生かすも殺すも部員次第ですし、競技部を変えるのも部員です。

部員の競技部なのでステレオタイプに囚われずに、今の自分たちのためによりよい競技部を創り上げていってください。

そのために主事は部員の本音を知りたがっています。

 

競技部の運営面や環境、人事など競技部に関わる事で懸念としていることや、よりよい改善策を持っている部員がいれば主事に伝えてみてください。

きっと親身に相談に乗ってくれますし、内容次第では競技部を巻き込んで現状改善のために動いてくれるはずです。

 

第2章で飲み会の話をしましたが、飲み会こそ絶好のチャンスです。

実際に様々な部員の本音を聞くことができ、非常に有益な時間だったと後になって感じる飲み会を私は何度も経験しました。

 

主事がノックダウンして記憶を飛ばさなければ後日真剣に問題に向き合うはずです。

飲ませすぎないように。

スマートにいきましょう。

 

第5章

「たまに労いの言葉ください笑」

厚かましいお願いであることは重々承知のうえで書きます。

 

たまにでいいので労いの言葉をください。

 

時と場合によりますが、主事の仕事を全部投げ出してしまいたくなることがあります。

決してきつかったアピールをしたいわけではないですがこれが現実です。

なぜ主事をやっているのかわからなくなる時もあります。

 

頭がおかしくなりそうになりながらも、この一年間私が何とか仕事をこなすことができたのはときたまある、部員からの労いの言葉のおかげです。

冗談でも嘘でもなんでもなく、まじのがちで言葉の力です。

 

つらい時に労いの言葉をタイミングよく頂戴できなかったとしても、この一年の何気ない日々の中でもらった労いの言葉は遺伝子レベルで心に刻み込まれました。

その言葉を思い出せば、部員のために頑張ろうという気持ちになれました。

インカレ中に2時台に起きないといけなかった時、行事ごとで徹夜が確定している時、体調が悪すぎるのにマストでやらないといけない仕事があった時などあなたの言葉に何度も助けられました。

ありがとう。

 

この先、主事になる人たちも多少なりとも同じような感情を抱く時があるかもしれません。

その時に主事の心身を救うのは部員の皆さんの言葉です。

 

たまにでいいので労いの言葉を伝えてみましょう。

 

 

ここまでが主事のトリセツでした。

 

今後主事になる後輩たちはこのトリセツに反省も含まれているのでよければ参考にしてよりよい競技部にするための人柱となり、パイオニアとなってください。

そして、部員の皆さんは主事とよりよい関係性を構築するためにこのトリセツを参考にしてみて下さい。

 

以上、任期満了!!!

おわりっ!!!

お疲れ様でした、主事の松本でした!!!

 

 

PS

主事松本を支えてくださった皆様、1年間ありがとうございました。

主将樋口、副主将のあ、主事マスリナ、運営執行部メンバーのみんな、ポールパートのみんな、インカレ中差し入れをくださった執行部の先輩方、高校の同期F.Tなどなど