【十人桐色2026】#11「ファインダー越しの桐の葉は」寺田周世

皆さんこんにちは。男子長距離ブロック4年の寺田周世です。多くの方には名前では誰だか分からないかと思いますが、部員の皆さんには、試合で頻繁にカメラ撮影していたり男子長距離の練習でストップウォッチやら給水ボトルやらGoProやらを持ってサポートしていた人、と書けば伝わるでしょうか。

もうまもなく大学生活を終える私ですが、4年間でこれといった競技成績は残せませんでした。約4年前、高校での実績は皆無ながらも地元(東京・立川)で開催される箱根駅伝予選会にて予選突破を果たす走りを目標に入部したのですが、現実は甘くなかったです。(挫折話は重たくなってしまうので全カット!)

箱根駅伝予選会、またインカレを一度も走ることなく迎えたラストイヤー、私はサポート側の活動に人一倍取り組むことを決めました。男子長距離ブロック「箱根駅伝プロジェクト」においては、箱根駅伝出場という「チームで成し遂げる目標」に対し最も寄与できる立場を考え抜き、プレイングマネージャーを選択しました。また競技部員として所属していた広報委員会では、チャレンジできることはどんどんやろうとブログ作成やクリエイティブなど複数の活動に加わるようになりました。

そのような立場で特に積極的に取り組んだことが、広報の仕事である写真撮影でした。広報委員会で行う写真撮影とは、試合ごとに組まれる複数人の担当者が部で所有する一眼カメラで撮影する活動で、試合後部員に共有したりSNSなどの発信に用いたりします。今年度の私は積極的にシフトに入り、時には偶然使用者がいなかったカメラを加えてカッコつけて2台使いで撮影したこともありました。

カメラを構えるたくさんの機会があったことで、次第に狙って撮りたい写真の「構図」なるものが出てくるようになりました。構図とは写真一枚の中に要素をどう配置させるかのことで、代表的な類型の構図に「日の丸構図」や「対角線構図」といったものがあります。これら構図を意識して撮影すると良い写真が撮れやすいそうです。私の場合はすでに名前のついた構図ではなく、撮っていてなんとなく見出したものでして、実際に見せるが易し、撮影した写真数枚を具体例として共有させていただきます。

(↑昨年の全日本インカレにて)

(↑こちらも昨年の全日本インカレにて)

(↑またまた昨年の全日本インカレにて)

(↑昨年の関東インカレにて)

(正確には同じ構図とは言えないのですが)大まかに言葉にするならば、一般的には主役となる選手から引いて画角を広げることで、手前あるいは奥に見える「応援する部員を選手と同時に配置させる構図」と言えるかと思います。このような構図なるものを見つけていく中で、私はこれこそが筑波大陸上競技部の強さ・魅力を表していると考えるようになりました。

筑波大陸上競技部が掲げる「両インカレアベック優勝」は、当たり前のことですが個人では達成不可能な目標であり、チーム全体の総合力が求められます。そしてこの時、チーム全体という言葉には代表選手のみならず、応援する部員・サポートする部員が含まれています。このことは、インカレ出場選手の言葉で応援の持つ力について書かれた過去の「十人桐色」で学べることですが(十人桐色ブログの良いところはこのような機会を与えてくれることだと思っています)、私の場合はファインダーを覗くことによって肌で感じることができました。

そしてこの構図はなにもインカレに限って見られるものではありません。学内記録会でも日々の練習でも見られ、さらにそこでは選手と応援の立場の「入れ替わり」が起こることも特筆すべき点ではないでしょうか。つまり、インカレでは応援・サポートを担っていた部員が選手として出場する大会にて、インカレで代表選手として競技していた部員が全力で応援・サポートを行う、という事象です。

(↑渡辺大星(右)が、インカレ経験者の応援&PMのもと見事PBを達成!)

筑波大陸上競技部では高校までの成績による入部基準がありません。そのため私のような実績のない人も入部できる一方で、すでに全国・世界を舞台に活躍する選手が多く集う豪華な環境でもあります。必然的に部員間で能力や経験に大きな差が生じるのですが、部内では陸上競技に打ち込むことを共通項として互いをリスペクトし応援する、あるいは切磋琢磨する対等な関係が広がっています。これが背景にあることで上記のような構図は生まれ、さらにはアベック優勝を狙うチームたらしめているのだと考えています。

ここまで書いてきて、このような魅力を持つ筑波大陸上競技部で4年間活動できたことをあらためて恵まれていたと感じています。挫折・苦労はもちろんありましたが、それを上書きさせるほどのたくさんの成長・喜びを得ることができました。

(↑昨年の箱根駅伝予選会後、4年間を共にした男子長距離同期との一枚)

最後に今後大会の応援・観戦をしてくださる方々に向けて(私もまもなくそうなりますが!)、会場ではぜひ選手を追うと同時に一度画角を広げてみてください。「共闘」する桐の葉がそこに広がっているはずです!

最後まで読んでいただきありがとうございました。